タムロンのソニーE用28-75mmをレビュー中

ソニーの最新レンズ「SEL18135」を「SELP18105G」との比較を交えて詳細レビュー

ソニーの新型レンズSEL18135とSELP18105Gとの比較

発売日にソニーEマウントAPS-Cカメラ用レンズE 18-135mm F3.5-5.6 OSS SEL18135を購入してみました。

既に実売6万円を切る価格で手頃な価格なのと、使いやすい焦点距離が魅力的なこのズームレンズ。

写真のように、私は焦点距離や価格帯が被るSELP18105Gも所有しておりますので、SELP18105Gとの比較も交えてレビューしてみたいと思います。

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E 18-135mm F3.5-5.6 OSS SEL18135詳細

SEL18135とSELP18105Gサイズ比較

SEL18135とSELP18105Gサイズ比較

  • SEL18135・・・最大径67.2mm x 全長88mm 重量325 g
  • SELP18105G・・・最大径78mm x 全長110mm 重量427 g

SEL18135とSELP18105Gのレンズ径比較

実際に持ち比べてみると、SELP18105Gの方がレンズフードデータがかなり大きい上、フィルター径もSEL18135の55mmに対し、SELP18105Gは72mmなので、データ比以上にSEL18135の方がコンパクトに感じます。

ただし、SELP18105Gは電動ズームで鏡筒が伸びないのに対し、SEL18135は鏡筒が伸びるので、伸ばすとレンズの全長がほぼ変わらないくらいの長さに。

SEL18135のズームリングは回すのに適度な重さがあり、鏡筒をテレ端まで伸ばしてもそれほど伸びないことも手伝って、自重でダランと伸びてしまうことはまずありません。

SEL18135の質感

全体的な質感は悪くありませんし、マウントもちゃんと金属マウントです。

いきなり傷がついた16mm F1.4 DC DN

ただ、この間購入してレビューしたシグマの16mm F1.4 DC DN同様にほぼ樹脂製で作られているからか、

SEL18135の質感

同様に拭いても落ちない汚れと言うか傷があっと言う間についてしまいました。

SEL18135とSELP18105Gとの性能比較

SEL18135SELP18105G
レンズ構成12群16枚12群16枚
最短撮影距離0.45m0.45m(ワイド端)0.95m(テレ端)
最大撮影倍率0.29倍0.11倍
焦点距離(35mm換算)27-202.5mm27-157.5mm
フィルター径55mm72mm
大きさ・質量67.2×88mm 約325g78×110mm 約427g

ちなみに両方共に「OSS」なのでレンズ内手ぶれ補正付きのレンズになります。

最短撮影距離は、SEL18135がワイド端、テレ端どちらでも0.45mなのに対し、SELP18105Gはワイド端が0.45m、テレ端0.95mと双方で大きく異なります。

それによって最大撮影倍率も大きく変わる形。もちろん被写体をより大きく撮影可能なSEL18135の方が優れています。

焦点距離も約50cm長いSEL18135に軍配が。

フィルター径の大小はレンズ仕様の関係で大きさが異なるため一概にどちらが良いとは言えないのもの、小さい方がプロテクターやNDフィルター等が安上がりなのでSEL18135の方がベター。

大きさや重さは断然SEL18135に軍配が上がります。

じゃあSELP18105Gの優れているところは?と言うと、

  • 鏡筒の伸縮(伸びず音せず)
  • Gレンズか否か
  • F値固定か否か

主にこの3点。

鏡筒の伸縮に関しては、SELP18105Gはレンズにズームレバーが付いた電動ズームを搭載しているため、鏡筒が伸びず、ズームの際に音も出ず、一定速度で滑らかなズームが可能になっています。この電動ズームは動画撮影時に非常に効果を発揮する形。

また鏡筒が伸縮しないことは伸縮時に起こってしまうレンズ内への余計なチリや埃の混入を防ぐことも出来ますから、この点に関してはSELP18105Gの方が優れています。

SELP18105Gは名前の通り「Gレンズ」なので、仕様上は無印のSEL18135よりも格上で、

  • SELP18105G・・・ED(特殊低分散)ガラス2枚と非球面レンズ3枚採用
  • SEL18135・・・ED(特殊低分散)ガラス2枚と非球面レンズ1枚採用

ってな感じで、レンズ構成は12群16枚で全く同じながら、SELP18105Gの方が非球面レンズ2枚多く使って作られているそう。

実際の写りに関してはレンズ構成ほどの違いを私は感じとることが出来ませんが、この点に関してもSELP18105Gの方がベター。

F値に関してはSELP18105Gは全域でF4固定。SEL18135はF3.5からF5.6の可変ズームとなっており、ワイド端では開放F5.6とかなり暗くなってしまうのが難点。これに関してもSELP18105Gの方に軍配が上がります。

SEL18135の焦点距離ごとのF値の変化

SEL18135とSELP18105Gサイズ比較

  • 焦点距離18mm・・・F3.5
  • 焦点距離19mm・・・F4
  • 焦点距離27mm・・・F4.5
  • 焦点距離40mm・・・F5
  • 焦点距離57-135mm・・・F5.6

この値は私自身が実際にα6500を利用して調べた値なので、ソニーの公表値(公表しているかは不明)とは多少異なる可能性はありますが、実測値はこんな感じ。

F3.5スタートではあるものの、焦点距離19mmと1mm伸ばしただけで開放F値はF4に上がってしまいます。

焦点距離57mmの段階で既にF5.6まで上がりますから、57mm以降はF値を最も明るく設定してもF5.6以上ってことになってしまいます。

SEL18135をα6500に装着してみた感じ

SEL18135をα6500に装着してみた感じ

35mm換算で広角27mmから望遠202.5mmまでのレンズを組み合わせていると考えると非常に軽量かつコンパクト。

α6500の本体が約450gなので、この組み合わせだと約780gの重量となります。

ちなみに各社フルサイズ機本体の重量は

  • α7RIIIが約657g
  • 5D Mark IVが約890g
  • D850が約1005g

こんな感じですから、これらのカメラを使用している方はSEL18135とα6500の組み合わせがいかに軽いかが容易に想像つくんじゃないかと。

SEL18135の作例

SEL18135の写真・動画撮影時の解像感

以下、注釈なしの写真は全てカメラはα6500使用で、JPEG撮って出しを横680pxのサイズにリサイズしています。

SEL18135の写真・動画撮影時の解像感

(どちらもテレ端 F5.6 ISO400)

レンズ中央の解像感はα6500の力もあるのでしょうが、個人的に全く不満はありません。

動物園に持って行って撮影してみましたが、このサイズまで小さくしちゃうと分かりづらいかも知れませんけど、カピバラはまつ毛の1本1本まで克明に描写してるし、プレーリードックの毛並みもしっかり細かく写っていて文句なしでした。

SEL18135ワイド端18mm撮影時の作例(ワイド端18mm F8)

ワイド端撮影時の周辺の描写も個人的には特に不満を感じませんし、ワイド端撮影時の周辺の描写に関してはSELP18105Gよりも良好に感じました。

動画撮影時に関しても4K(3840×2160px)でもレンズの中央しか使いませんから尚更解像感は気になりません。非常に高精細で美しい4K動画が撮影可能です。

なお、JPEG、RAW共に補正前はかなり歪みが酷く、この写真のようにRAWだとLightroomでレンズプロファイル補正をオンにしないとワイド端(18mm)撮影時にケラれてしまう写真がありました。

JPEGの場合は撮影した段階でカメラが、RAWの場合はレンズプロファイルがLightroomで読み込んだ時点で適用されるため苦もなく補正がかかりますが、補正をかけると端に写っていたはずのオブジェクトの一部が消えてしまうことがあるので、その点注意が必要かも。

上の海の写真も補正前後でオブジェクトの一部が消失してしまうのが分かるかと思います。

SEL18135の作例(サンプル)

SELP18105Gの作例(サンプル)

上がSEL18135、下がSELP18105G。共にRAWデータを現像してみた写真。

この2か所はカメラやレンズを購入した際にベンチマークとして撮影してみている場所で、シグマのsd QuattroやフジのX-T20なんかで写した写真も愛用のMacに入っていますが、比較してもほぼ遜色なく良く写っています。

どちらのレンズも値段の割に良く写るので、どちらをチョイスしても幸せになれるはず。

SEL18135のボケ感

SEL18135の18mmのボケ感

どちらもワイド端18mm F3.5(開放)で。最短撮影距離は45cmで開放F3.5ですからボケ具合は大体このくらい。ボケは割と素直で綺麗なのかなとは。

SEL18135の135mmのボケ感

SEL18135の135mmのボケ感

いずれもテレ端135mm F5.6(開放)で。梅の木のようなボケが汚くなりがちな背景に関しては二線ボケ等うるさいボケになることもありますが、このくらいは普通でしょうか。

SEL18135の玉ボケ

SEL18135の玉ボケ

テレ端F5.6で作った玉ボケ。

SEL18135の絞り羽根は7枚なのでちょっとカクカクしていますし、いわゆる「年輪」や「玉ねぎ」とか呼ばれる玉ボケにはなりますが、比較的綺麗な方なのかなとは。

SELP18105Gの玉ボケ

こっちはSELP18105Gのテレ端F4で作った玉ボケ。こちらも絞り羽根は7枚。「年輪」具合はこちらの方が顕著かも。

SEL18135のフレアやゴースト

SEL18135のフレアやゴースト

レンズプロテクターをせず(と言うよりそもそも着けていない)フレアやゴーストがあえて入るように撮影してチェックしてみましたが、派手に入り込むケースは少なく、よく抑えられているのではないかと感じました。

この写真はF18まで絞って撮影し、ゴーストが目立つようにLightroomで現像してみた写真です。こんな感じで太陽の周りに玉ボケのような形でゴーストが映り込むみたいで、個人的にはこれはこれで面白い印象を持ちました。

SEL18135のAFについて

α6500との組み合わせだと広角側、望遠側どちらでもストレスを感じないAFスピードと精度で撮影可能です。

SEL18135のAFについて

SEL18135のAF

カモや白鷺の突然の飛翔なんかもAF-A、AFエリア「ゾーン」で適当に連写するだけで、普段全く動体撮影しない私でも普通に追えて撮影可能です。

ただ、このような鳥なんかを望遠側で何度も追っかけていると、ちょいちょいAFが奥に手前に大きく動作してピントが全く合わなくなることがありました。

大きく外したまま何度もピントを合わせようとトライしても全然合わず、鳥が視界から消えるまで結局合わなかったりも。

梅なんかも1点で赤い梅の花に合わせているだけなのに、このように後ろに抜けてしまい、ピントを何度も合わせ直してやっと合ったりとかも。

あとは低照度時はAFが極端に遅くなったり、迷ったりの挙動は見られます。

α6500で様々なレンズを使っていますが、こういったことは今まで殆ど無かった気がするので、そのうちファームウェアのアップデートで改善されるのかも。もちろん私の個体が不良の可能性もある得るのかも知れませんが。

SEL18135とSELP18105G手ぶれ補正比較

どちらもOSS(手ぶれ補正)付きのレンズですが、α6500で比較した場合はSELP18105Gの方が特に動画撮影時に強力に手ぶれ補正が効くことを確認しています。

SEL18135 vs SELP18105G vs 16mm F1.4 DC DN手ぶれ補正テスト

この動画は以前レビューしたシグマの16mm F1.4 DC DNも交えて手持ち歩き撮影時の手ぶれ補正の効き具合をチェックしてみた動画を作ってみましたが、予想した以上にガッツリ手ぶれ補正が効いているSELP18105Gに対して、他の2本はイマイチでした。

って言うかSELP18105Gってこんなに効いたんだっけ?って印象が…。

α6500って今まで2回のファームウェアのアップデートで動画撮影時の手ぶれ補正の調整が入っているので、発売日にα6500を購入した時よりはかなり良くなっているはずなのですが、今回の1.05でも更に良くなったのかな?

1.05のアップデート内容には

  • SEL18135対応
  • 動作安定性向上

とだけしか書かれていませんが…。

SELP18105Gでこれだけ効くなら、スタビ歩きとか上手い人ならジンバル必要なく滑らかな手持ち歩き動画が撮れちゃうかも。

SEL18135か?SELP18105Gか?

ソニーの新型レンズSEL18135とSELP18105Gとの比較

  • スチルメイン→SEL18135
  • 動画メイン→SELP18105G

ベストは2本共に入手して使い分けることですけど、どちらか1本選ぶとするなら、あまり考えることなく単純にこれで良いのではないかと。

「それなら買わなくても分かるわ」と突っ込まれるくらい月並みな回答となってしまいますが、両方のレンズを実際に購入して使ってみても、やはりこう言う答えになってしまいました。

SEL18135のテレ端135mm側の作例(サンプル)(テレ端 F5.6 ISO1000。RAW現像で色調整&トリミング)

SEL18135はコンパクトかつ軽量でありながら解像力も十分で、35mm換算で200mmまで撮れますから、規模が小さめの動物園とか小規模の池の鳥なんかの撮影の場合は十分楽しめます。

70-200mmの望遠レンズって各社人気の定番レンズだったりするわけで、やはり200mmまで撮れるのと、SELP18105Gの160mmまでとでは使い勝手が違うのを実感しました。

ただちょっと暗いのとAFがいまいちな感じがあるので「家の中で動き回る子供達を」と言うような使用には向かないです。

あくまでも便利なお出かけ用ってレンズ(もちろん悪い意味じゃなくて)でしょうか。

片やSELP18105Gは動画撮影時の手ぶれ補正機能効果が非常に高いですし、ズーム音がしない、一定速度で滑らかなズームをさせることが出来る電動ズーム搭載がやはり大きいです。

とはいえ、SEL18135も動画撮影に便利なレンズで、SELP18105GもGレンズならではで解像力が高く、スチル撮影時も全く問題ありません。

そんなわけで、どちらか1本を選ぶならと聞かれたら個人的にはやはりSELP18105Gかな…。

私の場合は最近は動画も多く撮るのと、SEL100F28GMのような大きく重いレンズを日常的に使っていて、多少のレンズの大きさには慣れっこなので。

SEL18135のレビューなのにこれを言ったら元も子もないけど(苦笑)。

どちらを購入してもこの価格でこのクオリティなら買って損した気分になることはないとは思います。

最近出たフルサイズ対応で非常に評判の良いSEL24105GのAPS-C版は言い過ぎかも知れませんが、最近覚醒しつつあるソニーの底力を垣間見れるレンズです。

α6500のキットレンズに

α6500(ILCE-6500M)およびα6300(ILCE-6300M)の高倍率ズームレンズキットとしてこのSEL18135が付くことが決まったそう。

デジタル一眼カメラ「α6500」および「α6300」に高倍率ズームレンズキットを追加 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
デジタル一眼カメラ「α6500」および「α6300」に高倍率ズームレンズキットを追加

このレベルの描写力であればα6300、α6500の性能を十分引き出せると個人的には感じましたので、文句なしでオススメ出来ると思います。

値段がお手頃であればこのレンズキットがお買い得なのではと。

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