AQUAというメーカーの一人暮らし用冷蔵庫AQR-14Nを購入してみました。
少し前に購入したマクスゼンのコンパクトな冷蔵庫が気に入らず、その後弟に貰ったツインバードの冷蔵庫は更に気に入らず、今回のAQUAはわずか3か月程度で3台目の冷蔵庫になりました。
気に入らなかった原因は主にうるさいコンプレッサーの動作音なのですが、ツインバードの「業務用か!」とツッコミ入れたくなる音(経年劣化や故障の可能性はあり)に比べれば、マクスゼンのほうは全然マシでした。
ただ、セカンド冷蔵庫ではなく、メイン冷蔵庫として考えるとやっぱり冷凍庫は必須だったため、手放して後悔はありません。
ちなみにハードオフで2,000円での買取でした。
AQUA(アクア)って?
元は日本企業の三洋で、現在は中国のハイアールグループ傘下のブランド。
と書かれているので、ハイアールは世界向け、AQUAはアジア向けって感じ。
今現在もレベルの高い三洋の技術者たちは残っていると考え、純粋な中国企業の製品よりは信頼性の面で評価してAQUAの白物家電を購入する日本人は少なくないようです。
何故AQUA(アクア)を選んだか?
一人暮らし向けの130から160L程度の2ドア冷蔵庫を購入するにあたってどのメーカーの冷蔵庫にするかメチャクチャ悩みました。
さすがに今度は失敗したくなかったので。
コンパクトな2ドア冷蔵庫は国内メーカーから競合製品が多々出ている中で何故あえてAQUAのAQR-14Nを選んだかというと、ぶっちゃけ値段です。
比較するとAQUAのほうが約1万円くらい安いので。
私はYahooショッピング内のコジマで購入していますが、送料、標準設置費用も無料でPayPayポイント還元分も含めると丁度3万円でした。
また、即納可能だった点も考慮。
最初はパナソニックのNR-B14HWを検討していたものの、納期がかかったため断念しています。
あとは他社競合製品と比較して、機能・性能で劣らない点も選んだ理由。
今現在は中国企業とはいえ旧三洋だし、そこまで酷い製品じゃないはず?という希望的観測も・・・。
ちなみに三洋の製品は昔いくつか購入していますが、AQUAになって以降はこれが初。
家電量販店等で実物を見ずに購入しましたが、写真でみた限りはシルバーのカラーリングやデザインもなかなか良いかなと。
AQR-14N概要
AQR-14N仕様
- 全内容積:135L
- 冷蔵室内容積:85L
- 冷凍室:50L
- 寸法:幅495mm×高さ1,193mm×奥行573mm
- 年間消費電力:293kWh
- 質量:37kg
一人暮らし向けの2ドアの冷蔵庫だと一般的に約130Lと約170Lの2種類が各メーカーで用意してあることが多く、170Lくらいだと冷蔵室内やドアポケットの棚があと一段追加されたりしてより多く収納可能になるので、どちらをチョイスするか凄く悩みました。
一般的には170Lくらいのほうをチョイスしておけば間違いないとは思うのですが、私は自炊もほぼしないので、私は135Lを選んでいます。
とはいえ、130Lと170Lだと消費電力量、冷蔵庫の重量もほぼ一緒だったりするから、値段が多少高くなっても、迷ったら大きめを選んだほうが良いのかなとは。
収納スペースが余って困ることはなくても、スペースがなければ困るわけで。
ちなみにAQR-14Nの年間の電気代は約9,000円とのこと。
AQR-14Nのデザイン
形状はいかにも「冷蔵庫」ですが、
扉はヘアライン加工が施されたシルバーの金属扉だし、両サイドもよく見ると
幾何学模様のような凹凸が施されてあってなかなか凝ったデザインに仕上がっています。
天板は樹脂製ですが、コンパクトな冷蔵庫のこの面は耐熱仕様になっていることがほとんどで、上に電子レンジ等を置くことが考えられているから、どのメーカーの冷蔵庫もほぼこのような傷がつきにくい樹脂製で出来ているはずかと。
全体的に作りもシッカリしていますし、3万円台で購入可能な冷蔵庫と考えるとデザインは100点あげて良いんじゃないかなと。
回すことで上下し、冷蔵庫を水平に固定するため冷蔵庫前面の左右の土台に付属している「調整脚」もガッチリしているので、ビビリ音なんかも発生し難くなっています。
AQR-14Nの性能・機能
- 壁ピタ設置
- 低温フリーケース
- 霜取り不要
- 全棚強化処理ガラス
- 冷凍室フォースター
- 耐熱100度テーブル
- LED庫内灯
- たまごパックそのまま置けるドアポケット
「壁ピタ設置」というのはAQUAの冷蔵庫の最大の売りで、文字通り冷蔵庫の背面に放熱のための隙間を開ける必要性がなく、壁にピッタリと寄せて設置することが出来るという機能です。
通常2ドアの安価なモデルだと各社5から7cmとか背面にスペースが必要となることも多いため、キッチンが狭かったり、6畳1間等の狭い部屋に設置する場合は結構なメリットになると思います。
その他に関しては、特に他社競合製品と比較してのアドバンテージは無いのかも。
ただ、標準的な機能・性能は網羅されているから、他社製品と比較して劣ることはないと思います。
競合する同サイズ&価格帯の冷蔵庫で羨ましいと感じたのは、パナの庫内の匂い処理機能(カテキン)くらいでした。
AQR-14Nのコンプレッサー動作音と頻度
コンプレッサーが動作している間は特有の「ブーン」という動作音が鳴りますし、正直静かとは言えませんが、神経質な私でも我慢できる程度の音かなという印象。
もちろん庫内が十分冷えている時はコンプレッサーは動作しないから無音。
設置はキッチンで、写真手前の壁の所にソファーを置いて座っていますが、部屋が静かな場合はコンプレッサーの動作中はやっぱり普通に音は聞こえてきます。
テレビをつけている場合は、テレビに集中していれば気にはならないけど、意識を冷蔵庫に向けるとテレビついていても動作音が分かるくらい。
この冷蔵庫のようにきっちり10分間隔でコンプレッサーが動作したり、動作する始めと終わりに「ポン!」という不快な音は鳴らないものの、冷蔵庫、冷凍庫共に標準設定でコンプレッサーは約10から15分に1回程度、しかも1回あたり約8分間動作しっぱなしになり、コンプレッサーの動作開始時と終了時に金属の缶でも控えめに叩いたような「カン!」という音は鳴ります。
庫内に入っている食品は3割程度、冷蔵庫周りの室温15度(4月)で計測。うちの周りは年寄ばかりで昼夜問わず静まり返っていることが多い環境です
パナソニックや東芝、三菱、シャープ等の競合製品の冷蔵庫のコンプレッサーの動作音は体験していないから比較は出来ませんが、個人的には納得できる程度の音なので、この価格帯の冷蔵庫にさらなる静音性を望むのは酷だと考えて気にしないで使うことにしますけど、気になる人はやっぱり気になる音量かも知れません。
六畳一間に設置するなら話は別ですが、これくらいの音と頻度なら私は十分許容範囲内でした。
なお、霜取り動作中はコンプレッサーの動作音が1段階音が大きくなるようです。
スマホ用の「デシベルX」というアプリで、辺りが静まり返っている時に、冷蔵庫のドア前でコンプレッサー動作時の音量を測定してみたところ、こんな数値でした。
平均31.8、一番大きくて35.5で「木々のざわめき音」と評価。
ちなみに、公式サイトのうたい文句や、仕様表には特に動作音に関しての記載はありませんでした。
例えばパナソニックのNR-B14HWだと、製品特徴として「静音化設計で約23dB」とうたっていますので、更に音は小さいのかも。
AQR-14Nの収納力
135Lでかなりコンパクトな一人暮らし用冷蔵庫ですが、予想以上に収納力があるので、あまり料理をしない私にとっては十分すぎるサイズ感でした。
冷蔵庫は2段プラス最下部の「低温フリーケース」の3段で、強化ガラス板を動かせば最上段と2段目のサイズ変更が可能。
ドアポケットは奥行きがあるから卵がケースごと入れられます。
ドアポケットも奥行き(厚み)があるので、2リットルのペットボトルは余裕で入りますし、爽健美茶のような真四角で太いペットボトルも容易に入りますし、
小型の飲料やソース等の調味料は前後に並べて2個ずつ入れたりも可能。
反面、奥行きがある分、牛乳パックのような細めの紙パックの飲料は隙間が空きすぎてドアを強く開けると倒れ落ちる危険性があるのかも。
冷凍室も一人暮らしのおっさんには十分すぎるサイズ感で、アイスも大量に収納できる(左端のスペースは製氷スペース)し、
下段も大きすぎてスカスカ状態。
下段の大きいスペースは、ちゃんと並べて整理して入れればに冷凍食品類がかなりの量入るかと。
料理する人はこの上の160や170Lをチョイスしたほうが間違いないのでしょうが、野郎の一人暮らしだと全く問題ない収納力です。
AQR-14Nの気に入った点
デザイン
AQR-14Nはシルバー1色のみの展開ですが、スタイリッシュな見た目で個人的にはかなり気に入っています。
これよりオシャレでコンパクトな冷蔵庫は
日立のChiiilや、シャープのグルメクールくらいでしょうか。
どちらも1ドアだから今回比較対象からは除外しましたけど。
良く冷える!
冷蔵庫なんだから当たり前といえば当たり前の話ですが、冷蔵室、フリーザー(冷凍室)共に3段階中の「中」に設定しておけば何の問題もなく冷えてくれます。
ちなみに冷蔵室、フリーザー共にダイヤルとスライダーで細かく温度調節が可能になっています。
冷蔵室の冷えがいまいちの場合は、フリーザーのほうをちょっと弱めに設定すると、冷蔵室のほうにより冷気がいって冷蔵室が冷えるとのこと。
冷蔵室最下部には食材をより低温で保存できる350mm缶が立てて入れられる「低温フリーケース」と呼ばれる場所もあるからビールを冷やすのにも最適だとのこと。
丁度良い高さ
高さが1193mmなので、上に置いた電子レンジも操作しやすいし、
冷蔵室は一般的な「右開き」ですが、上に隙間があって上からも開けられるので非常に開けやすいです。
もちろん上面は耐熱温度100度でオーブンレンジ置いてOKの仕様です。
霜取り不要
やっぱりあれば便利ですね。
ズボラなくせにそこそこ綺麗好きのダメ人間の私としてはこの機能は必須なのかも。
壁ピタ設置
一軒家でキッチンも狭くないから特になくても良い機能ではありますが、壁にピッタリ寄せて置けるのは何だか気持ちが良いものでした。
また、小動物を飼っている方にも良いのかも。
万一裏に侵入されると厄介だし、最下部はカバー無しだから危険でしょうから。
冷蔵庫の外側は温かくなるので、子猫やハムスター等が裏に入り込んでしまうケースがあるのだとか。
冷凍室はフォースター
競合製品もこぞってフォースターなので特筆する点ではありませんが、冷凍室は-18℃以下に冷やせるという最高性能のフォースターです。
冷蔵室同様に良く冷えます。
AQR-14Nの気に入らなかった点
コンプレッサーの動作頻度と長さ
上記した通りでコンプレッサーは約8分間動き続け、10-15分休止を繰り返すため、動作頻度や1回あたりの動作時間が多くて長い気がしました。
室温15度程度でこれだけ動作するなら夏場はどうなるんだろう?という不安が。
もっともこのくらいコンパクトな冷蔵庫はこんなもんなのかも知れません。
ここ15年くらいはずっと20万円以上する高性能のデカイ冷蔵庫しか買ったことがなかったので、冷蔵庫のコンプレッサーの動作音や頻度に関して大した気にしたことすらありませんでした。
コンプレッサー部分のカバー無し
これに関してはコンパクトな冷蔵庫の大多数がこのような剥き出し状態のようなので、この冷蔵庫に限った話ではありませんけど、見た目的にも嫌だし、コンプレッサーの動作音にも関係しそうだし、いかにも危険そうに見えるからカバーはしてあるに越したことはない気がします。
放熱目的で開けているそうなので、ここら辺はやはり安価な冷蔵庫ならではの問題なのかも。
上で話している小動物が入り込んでしまうというのはこの部分。
アース線別売り
当然冷蔵庫にくっついているものだと思ったアース線がありませんでした。
説明書を読んでみたところ3ページ目に「アース線(別売)」との文字が。
この間購入した1万円で買えるマクスゼンの冷蔵庫にも標準で付属していたし、パナソニックの安い電子レンジにも付属していますから、アース線は当然ついているものとばかり。
アース線はAmazonで500円とかで買えますし、冷蔵庫にアースを必ずしも取り付ける必要性はないようですが、ちょっと不親切かなとは。
冷蔵室のガラス棚の板の枚数
130Lくらいの冷蔵庫は3段のこれが標準のようですが、もう一枚棚板が付属していると便利なのでは?と使ってみて感じました。
160Lくらいになると4段になるから「ガラス板欲しけりゃそっち買え」ってことなんでしょうが。
扉表面に汚れが付きやすい
業者さんが台所の設置場所まで搬入してくれたのですが、その際にはめていたグローブの跡がクッキリとついてしまっていました。
汚れ自体は簡単に拭き取れましたが、触るだけで簡単に指紋等の汚れがついてしまうのは残念。
綺麗なグローブ使ってくれよ!って話ですが、重い冷蔵庫を室内まで運んで設置までしてくれ、ダンボールまで処分してくれた業者さんに対して、もちろんそんな失礼なことは言ってません。
全体的には満足
ちょっとオシャレでコンパクトな普通の2ドア冷蔵庫で、他社の競合製品比較で目立った特徴は「壁ピタ設置」くらいの本当に極普通の冷蔵庫ですが、一人暮らし用の冷蔵庫に求める使い勝手やクオリティを十分満たした全体的にレベルの高い冷蔵庫でした。
やっぱ今でも実質「三洋」なのでは?三洋のものづくり精神が今でも息づいているのでは?とか素直に感じます。
その上、競合製品よりもかなり安価で買えるんだから、まさに「これで良いじゃん!十分じゃん!」と。
ぶっちゃけそこまで冷蔵庫に対する思い入れはないから、個人的には普通に使えれば何の問題もありませんし、私にはこれで十分でした。
コンプレッサーの動作音や動作頻度は許容範囲内でしたし。
もちろん「パナソニックや三菱、東芝があるのに、あえてわざわざAQUA買う必要はない」と考えるのは正しいと思いますし、そういう方々にあえてAQUAの冷蔵庫を勧めたいとも思いませんが、「別にちゃんと使えれば・・・」と考える人には多分満足するでしょうからこの冷蔵庫をお勧めしたいと思います。
あとは耐久性だったり、中国メーカーということで、万一故障した際のサポート体制の問題(日本メーカーとの相違)はあるのかも知れませんが、もし使っていて何か不具合等出た場合は追記しておきます。
ちなみにAmazonでは取り扱いがないようですが、ヤフーショッピング内のヤマダやコジマで取り扱いがあるため、PayPay還元が多い日を狙って購入するのがベストかと。
地域によっては配送が出来ないところもあるようですが、コジマなら送料も標準設置も無料でした。
AQR-14Nの電気代
設置したのが2023年4月15日でしたので、3か月電源を一度も抜かずに使い続けた際の電気代をチェックしてみた結果を載せておきます。
うちは東京ガスでガス代と電気代をまとめているので、東京ガスのアプリで簡単に電気の使用率を容易にチェックすることが可能なのですが、4月から7月までで電気の使用量に大きな違いはありませんでした。
AQR-14Nの年間消費電力は「293kWh/年」で、年間約9,000円の電気代がかかるとのことですから、計算上では1か月750円くらい高くなるはずですが、設置前の4月分(使用期間2月13日から3月13日)と設置後の3か月を比べてみても消費量も電気代もほぼ変化なしでした。
大体毎日同じように節電に気を付けて暮らしているとはいえ、常に同じ電気使用量の生活は出来ないので、目安程度にしかならないかとは思いますが、AQR-14Nを設置したからと言って、電気代が極端に高くなったりということはまず無いのはハッキリと分かりました。
なお、極端に電気使用量が少ないのは、私が現在一人暮らしだからです。
コンプレッサーの動作音対策
コンプレッサーの動作音がやはり気になるので、
Amazonで売られているこのような防音効果のあるウレタンフォームを利用してみることに。
「壁ピタ」設置が可能な点を活かして、冷蔵庫の背面を壁の間にこのようなウレタンフォームを挟んでみました。
コンプレッサーは冷蔵庫背面の最下部に設置されていて、この部分は背面パネルがなくむき出し状態なので、
この部分を塞ぐようにウレタンフォームを2枚だけ挟んでます。
防音効果はなかなかで、コンプレッサーの動作音自体はかなり抑えられた形で満足。
ただ、コンプレッサーの開始時、終了時のカンというかパンという音には全く効果がないようで、相変わらずこの音は響いてしまいます。
なお、壁ピタ設計で背面に隙間なく設置可能とはいえ、このようにウレタンフォームを間に挟むことで熱が籠もる可能性はあるので、万一真似する場合でも自己責任でお願いします。
一応、夏場25から28度程度の室内で1か月程度この状態で使い続けても何の問題もありませんでしたが。
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