発売されて以降ずっと欲しかったソニーのα7S(ILCE-7S)を購入。
α7R IIの情報が出ていたので、それを待つか悩んだものの、とりあえず好奇心をそそられる圧倒的な高感度を試してみたかっただけなので、α7R IIは価格を考えても必要ないと判断。
なお、今頃購入となったのは、あまりソニーの初期ロットは買いたくなかったから。最近買った初期ロット製品だと、RX100もPS4も(コントローラーのみだけど)壊れたし。
それなりに高い買い物だから、ある程度機械として成熟するまで待ちました。
つーか、私のようなソニーファンにまでこう思ってしまうソニー製品って…。
まぁ、実際壊れるんだから仕方がない。
ソニー α7S(ILCE-7S)のファーストレビュー
素直に6Dや5D Mark IIIにしなかった理由
Kiss X3→60Dと購入してきていて、Canonのデジイチのみを所有しているから、素直にそれなり高感度も強いフルサイズの6Dか5D Mark IIIも検討したんですが、正直またこの同じようなデザインのボディが増えるかと思うと何だかなぁーって思いまして。
それに比べてαのデザインは新鮮味を覚えたんですよねー。
それと昨今のソニー製デジカメのCanonには感じない勢い。Canonも好きだから乗り換えはしないけど、併用はしてみたくなりました。
価格コム内激安店から購入
ソニーストアから直で買うか、価格コム掲載の安い店で買うか悩んだものの、3年保証(無料)つき税込で25万円近いソニーストアと、延長保証を加えても20万円ちょいで買える激安販売店との差は大きく、やはり価格コム掲載の激安販売店から購入する事に。
それなりの高額商品だから、後々の保証や修理の事とか考えると本当はソニーストアで購入するのがベストなんでしょうけど、5万円くらい差がつくとやっぱり…。
何度も利用している某有名激安ショップからの購入でしたが、梱包も丁寧に送られてきました。
本体の印象
初のソニー製ミラーレス一眼でしたが、予想以上にチープな質感にまずビックリ。ここ最近は60Dにシグマのこのレンズを付けっぱなしにしていた事もあってか、軽くてモックアップかと思ってしまうほど。
ただ、レンズを付けたらレンズの程よい重さが加わって印象激変。重さも大きさも凄く丁度良い!
私は男の割に手が小さめなので、このα7sはピッタリで本当に持ちやすいです。60Dのサイズ感より全然良い。凄くしっくりくる。
ボディの汚れが目立ちやすい
ボディは艶ありなので、手垢とかの汚れがかなり目立ちます。
レンズはSEL55F18Zをチョイス
レンズはSonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)を買いました。こちらはまた別で記事にしてみます。
分厚いマニュアルとちょっと複雑な操作性
オール白黒300ページの分厚いマニュアルが入っていました(^_^;)
60Dみたいに要点だけを分かりやすくまとめたマニュアルを1枚追加で入れてくれれば良いのに…。
私はソニー製のデジカメはこれで4台目なのですが、今回のα7sまで全てコンデジだったし、一眼レフはKiss X3と60DとCanonしか使っていないので、操作がちょっと複雑に感じます。
でも、カメラ内メニューは愛用のRX100とそれなりに似ているから、使い込めば苦もなく使えるようになるかな?
チープすぎだろ!の純正ストラップ
Canonの純正ストラップもダサくて質感悪いので、袋から出してすらいませんが、それに輪をかけてショボい仕上がりのストラップでした。
このまま箱の中で眠ってもらうほかない。お気に入りのブランドのレザーストラップを別途購入しています。
電子ビューファインダーが見辛い
初電子ビューファインダーですが、目が悪い私にはかなり辛い。60Dのファインダーと比較してしまうからなのでしょうが、ボヤけているような感じで見ているのが苦痛です。
もっとも液晶が綺麗ですから、室内猫撮りメインの私には何ら支障はありません。そもそも私は液晶見ながらの撮影の方が楽で好き。
バッテリー2個つき&バッテリーチャージャーはコンパクト
あちこちのレビュー見て事前に知っていましたが、バッテリーは2個入っています。コンデジと同じで、基本的には撮影中に液晶付けっぱなしで、充電の減りが早いのは当たり前だろうから、2個つきは有難い。
それと付属のバッテリーチャージャーがとてもコンパクトなのは持ち運びに便利。しかもこのチャージャー経由の方が充電時間が短縮されるそう。
シャッター切れる速度がモッサリ
シャッタースピード上げても何だか「カシャ」っとモッサリ。モサっとしているのは電子シャッターだから?カメラに詳しくないので理由が分かりません。
と言っても音だけがモッサリだから、当然シャッタースピード上げれば普通に早い動きも撮れます。
低感度もとても綺麗
(JPEG撮って出し。ISO1600 1/60 f2.0 トリミング後アンシャープマスクのみ利用)
撮った写真はiMac 5Kの壁紙に設定しても凄く綺麗。猫の毛並みも細かくシッカリと描写されています。それに絵作りがとても自然。
有効画素数が約1220万画素と少ない事や、高感度に特化しているから、写真自体の質はそれほど良くないのかな?と危惧していましたが、全く問題ありませんでした。
とは言っても、60Dで写した写真と殆ど差がないのもこれまた事実。つーか、ブログサイズの画像(このブログなら横680px)程度ならどっちがどっち?ってクイズしても分からんと思う。
あ、ちなみにこの猫の写真はISO1600だから、一般的には低感度とは呼べないですが、枚数撮れてないので、少しでもマシなのを選んだらISO1600だったって事です。
実際に低感度とかでも撮影していて、それをiMac 5Kで見てもとても綺麗でしたって話です。
ISO12800までは使える感じ
(JPEG撮って出し。ISO12800 1/100 f2.0 トリミング後アンシャープマスクのみ利用)
明るさ上げるとノイズが目立つからいじりませんでした。被写体によりますが、ISO12800まではブログに掲載するサイズくらいだったらノイズも我慢できるかなって感じ。
室内でそれなりに暗い場所で写したけど、ピントは普通に合うし、シャッタースピードも稼げるので、普段少し暗い場所だと60Dでブレブレの私でも手ブレなしで撮れます。
ノイズに関しての設定は、「高感度NRを標準(弱の間違いでした)」「長秒時NRを切」で撮影しています(NR=ノイズリダクション)。
私はJPEGでしか撮ってなくて、レタッチもPhotoshop Elementsで明るさを調整したりするくらいの素人ですが、RAWで撮ってLightroomでノイズ除去してとかやったら更に高感度でも使えそうですね。
撮影技術やレタッチ技術が凄い人が使えば、驚くほど面白写真が撮れたり、見た事がないような写真に仕上がるんじゃなかろうか。
カメラ上級者ほど使って楽しいカメラなのかも。
高感度撮影写真のサンプル
(本日7月1日に初期不良で再購入したレンズ「SEL55F18Z」が届いたので追記)
全てf2.8、1/80で手持ち。
JPEG撮って出し。明るさ等含めてトリミングのみ(写っちゃまずい物が写ったため)でノーレタッチ。
NR(ノイズリダクション)は全部「高感度NRを標準(弱の間違いでした)」「長秒時NRを切」。
ISO12800
夕方(この最初の撮影時間が18:21分)で部屋の暗さは丁度このくらいでした。
このサイズなら特に問題ないかな。
ISO32000
かなりノイズ乗っかってます。
ISO32000 チョッパーの顔アップ
アップにしちゃうとこんな感じ。
ノイズはNRの設定次第で多少変わると思いますが、でもあれ強く設定したりすると塗り絵っぽくなるから嫌い。
ISO65535
明るくなっていますが、ISO感度が上がっているためで、レタッチで明るさ変えた訳ではありません。
これでもこのサイズだとそれなりに見れますね。私はJPEGしか撮りませんが、RAWで撮ってノイズ除去とか上手にやれば、ブログに載せるくらいのサイズなら全然使えちゃうかも。
ISO感度不明
実はデータはElements Organizerのメタデータでチェックしているのですが、Elements OrganizerのISO情報だと、この写真も下のISO409600もISO65535と表示されていたため、この写真のISO感度が分かりませんでした。
ISO65535より上なのは明るさとノイズで判断できるのでこの位置に。
最高感度のISO409600
これは間違いなくISO409600。
最後にISO409600で写したのは記憶しているので、データ表示が無くても分かります。さすがにここまでくるとですね。
ISO409600 チョッパーの顔アップ
ってな具合でした。さすがに酷いですが、チョッパーの細い眉毛の線とか綺麗に残ってるのにはちょっと驚きました。
α7Sの高感度写真サンプル(9/24日追記)
2か月くらい使ってみたので再度サンプル追加しておきます。ちなみにLightroom6を入手したから最近はRAW撮りも始めてみています。
RAW撮りISO20000。
RAW撮りISO80000。
どちらの写真もノイズリダクション設定はカメラ内がデフォルトの「弱」で、Lightroom6ではノイズ除去処理を行っていません。
ブログ上ではExifは消してる(ファイルサイズが大きくなるので)いますが、αcafeの方にExif付きで更に大きなサイズで載せてます。
高感度写真の全体の印象
ISO12800以上でチェックしてみましたが、全体的にノイズは乗りやすい印象を持ちました。
でも、高感度の写真にありがちな「塗り絵」っぽくならないのが個人的には好きかも(もっともこれはNRの設定次第で変わるはず)。
写す被写体やシチュエーション、個々の許せるノイズの範囲、NRの設定やレタッチ(ノイズ除去)技術によって常用できるISO感度の値は変わるでしょうけど、ISO6400とか8000を普通に使えるのはやっぱり便利ですね。60Dは使ってもISO2000まででした。
カメラのバージョンアップとWi-Fi設定失敗
本体のバージョンが最近2になったばかりなので、即2にアップデートしてみたものの、マニュアル通りで間違える事なく行ったのに何故か失敗。
同じくWi-Fiの設定も完璧に行ったはずなのに失敗。どちらも2回目で問題なく設定できたものの、何となくカメラ内のソフトが不安定な気が…。
Wi-Fi飛ばねー
フレッツ光、PR-500KIに子機をつけてWi-Fi飛ばしている環境で、常時60Mbpsは出ている部屋なのに、ルーターから1m程度離れただけでWi-Fi経由で写真をiMacに送れない事が多々。仕方がないからルーターの近くで転送する事に。
でも転送速度はそこそこ早いです。これはα7sで写した写真のデータが小さいメリットでしょう。
転送方法も一回Wi-Fiの設定だけしちゃえば、カメラ本体のメニューから簡単にPCに送れてほんと便利。
Eマウントレンズ種類ねー
散々言われている事だけど、自分がオーナーになるとやっぱり言われている通りだなと。Eマウントレンズでフルサイズ対応は11本しかない。
結局最初のレンズとしてSEL55F18Zをチョイスしましたが、これも最短撮影距離が50cmと寄れないのが不満。
ズームレンズはzeissのがあるが、F4通しばかりな上に高額。標準ズームはF3.5-5.6であまり評判良くない。
マウントアダプターを介せば様々なレンズを使えるようにはなるものの、オートフォーカス機能がなんちゃらで。
ソニーが出せないなら、シグマやタムロンに作ってもらえば良いのに…。
撮影技術がある人にこそおすすめかも
SEL55F18Zの絞り羽根の音が
今のところ気付いた点はこんな感じ。
って言うか、まだ半日(使えたのは時間にして3時間くらい)しか使えていないんですよ。
買ったレンズのSEL55F18Zの絞り羽根の音がかなりうるさくて、初期不良なのかどうか購入店で確認してもらっています。
「こんなもの」ならそのまま帰ってくるけど、初期不良なら返金になるので今度は買い直さないと…。
【追記】結果的に初期不良で交換となりました。
Canon、Nikon併用で
それにしてもこのカメラやはり好奇心がそそられます。
ソニーに乗り換えって無理でしょうが、CanonやNikonと併用で使っても面白いんじゃないかな。
撮影技術やレタッチ技術、両方持ち合わせているセミプロ以上の方が使うと凄く面白い写真が撮れたりすると思う。
α7R IIの発売が決まって値崩れしている今が買い時かと。
ソニーα7Sは広角オールドレンズの救世主か!?だそう
α7Sはα7やα7R以上にオールドレンズとの相性が抜群らしいです。
私はオールドレンズとか使わないから良く分かりませんが、ご興味ある方は「デジカメWatch」のこちらのレビュー記事をどうぞ。
αcafe
ソニーのカメラを使っている人達が集まって写真を投稿し合って見せ合う500pxやPHOTOHITOみたいなαcafeってサイトがあるので、そちらにα7sで撮った写真を投稿しています。良かったら見て下さい。
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