約1か月くらい前から突然うちのiMac 5K Late2014の調子がおかしくなってしまい困り果ていました。
なんの前触れもなく突然画面が消えて(ブラックアウトする)勝手に再起動してしまう、いわゆるカーネルパニックの症状が毎日のように起こり、
どのアプリを利用していても、使用中に「予期しない理由で終了」が突然表示され勝手に落ちてしまいます。
Mac不調の原因は増設メモリーだった
プレビューを見ただけでもクラッシュしてしまう酷い状態でしたが、
結論から書くと、結局うちのMacの突然の不調の原因はシリコンパワーの増設メモリーの不具合だったことが判明。
このシリコンパワーのメモリーは以前記事にした2015年の6月に購入した物。
不具合の原因として増設メモリーは真っ先に疑ってみてはいたものの、メモリーを外して不具合の原因なのかのチェックをしていなかったため、恥ずかしながら不具合発生から2週間くらい経ってやっと分かった次第。
何故メモリーを外さなかったのか?
Mac自体は普通に立ち上がって作業もできるし、スリープもできて、シャットダウンもでき、メモリー自体がMac上で認識されていたからです。
この「空き」部分に2枚挿していて、Macでチェックしても、ちゃんと空き部分に8GB、8GBと表示され、合計もちゃんと24GBと表示され、間違いなく認識されていたし、
システムレポートを見てもちゃんと表示され、正常に動いていると確認できていたからです。今考えればこれが落とし穴だったわけですが…。
OS、外付けHDDが原因で落ちる感じ
しかもMacのOSって致命的な不具合がやたらと多くて、うちの場合はiMac購入した当初からWi-Fiの不具合があったし、今回はSierraへのアップデートからそれほど経っておらず、実際Sierraにアップデートして以降様々なトラブルが発生しているのもネットで読んでいたから、尚更OSの不具合を疑ってしまっていました。
また、特によく落ちていたのがLightroomの使用中で、写真は外付けHDDで全て管理していてLightroom使用時は必ず外付けHDDを挿していましたので、てっきりOSや外付けHDDが怪しいとばかり思い込んでしまいました。
メモリーだと気付いた理由
電源オンにしたのにリンゴマークが出ず、画面が暗いままで暫く待っていたらいきなりカーネルパニックの再起動画面が表示されたのが疑った理由。
さすがに電源オンでOSが立ち上がらない状態を見てしまうとハード的な不調かなと考え、もしかして?と増設メモリーを外してみたら嘘のように不具合が出なくなったと。
Lightroom使用中に特に落ちることが多かったのは、使用中に頻繁にメモリーにアクセスするから、その際何かがトリガーになって落ちていたのかな?
メモリー自体は完全には壊れていないからMac自体は使えたし、システムレポート上でもちゃんと表示がされていた?
不具合解消のためにやってみたこと
増設メモリーが原因だと気付かずこの約1か月間でやった試してみたことは、
- 「command+R」で再インストール
- 1度目のアップルの電話サポート
- 再度「command+R」で再インストール
- 2度目のアップルの電話サポート
- 「option+command+R」で再インストール
- ハードの不具合を疑っての長期サポートへ電話連絡
こんな感じ。
command+Rで再インストール
最初に試したのがOSの再インストールで、「command+R」を押しながら電源をオンにして出現するOS Xユーティリティを利用して初期化し再インストールをしてみましたがダメでした。
1度目のアップルの電話サポート
再インストールでもダメだったため、Macの電話サポートを頼り電話。改善策としてやはり再インストールを勧められました。
アップルサポートの電話対応はいつもながら親切丁寧。
2度目のアップルの電話サポート
再インストールしても直らないので、再度アップルに電話。
今度はアップルリモートサポートという遠隔操作のサポートを受けることに。
これはアップルのサポート担当者が実際にうちのiMacのデスクトップを見て遠隔で作業できるサポートで、本当は嫌でしたが、これで直るならと。
この時サファリのブックマークバー?を表示したままなのを忘れてしまい、ここに表示していた自分の運営している複数のブログを見せてしまっていたのに後で気付きました。恥ずかしい(^_^;)
結局、遠隔サポートでも原因不明だったため、今度はうちのMacのデータをアップルに送るためのソフトを一時的に入れ、データをアップルに送信することに。
それがこの「Capture Data」とかいうソフト。
再インストールしたばかりで情報類はほとんどMacには無いとはいえ、さすがに自分のMac内のデータを送るのことに気が引けましたが、これも遠隔操作同様に直るならとの思いで。
ちなみにカーネルパニックのログ(システムレポートからログで閲覧可能)だけ送れば原因特定できないのか聞いてみましたが、それだけだとやっぱり分からないらしい。
アップル側でデータを受信するのに時間が掛かると言われ、一旦電話を切ってこのソフトでデータを送り終えてから再度連絡することになりましたが、30分経ってもデータ送信が終了しないため外出。
午前10時過ぎ頃からデータ送信を始めたのにも関わらず、帰宅した14時になっても終わらないため、再度アップルに電話連絡。やはりちゃんと送信できていなかったようで、これでも結局解決に至らず。
とはいえ、AppleCareとか入っていないのに、ここまでやってくれるアップルのサポートには頭が下がる思いでした。
「option+command+R」で工場出荷状態に
最終手段として、完全な初期化「option+command+R」を試してみることに。
通常「command+R」で初期化して再インストールした場合は、初期化しても最後にインストールしたOS(私の場合はmacOS Sierra)から再インストールできますが、この「option+command+R」で初期化して再インストールした場合は、私が購入した段階でインストールされていたOS(OS X Yosemite)がインストールされる形。
つまり、この方法で再インストールすると、完全に工場出荷時状態(購入時の状態)に戻せることになります。
それでも同様の症状が出るなら「やっぱりハードウェアの問題でしょう」って話。
ハードの故障を疑う
で、Yosemiteに戻してみても結局直りませんでしたから、Macのサポート担当に言われた通り、ここでiMacの機械的な故障だと自分でも判断しました。
電話口で言われていたのは、修理費はなんと5万円以上(5K iMacの場合は最安で5万円かららしい)だろうとの話。
悲しいことにこの段階でも増設メモリーへ疑いの目を向けていなかった私。このままアップルに言われるままに修理に出していたら今頃…。
って言うか、アップルのサポートの人も「増設メモリーとか入れてませんか?」の一言も無かったんですよねー。あと、後述するApple Hardware Testも教えてくれなかった…。
ワランティマート倒産
ちょっと話がズレますが、私はiMacはアップル直で買ったのではなく、いわゆる価格コム掲載の激安店で買いました。
理由はアップルストアより安かったからじゃなく、車で取りに行けるくらいの距離にたまたま店舗があり、在庫ありで尚且つAppleCareより低料金で長期保証も付けられたから。
購入の際にその長期3年保証に加入していたので、それを使えば無料で直せるかなと考えました。
この時点では増設メモリーが原因だとは考えてもいなかったので、一回アップルに送ってみるつもりでしたから、その前にアップルで修理した際の請求金額を長期保証で対応してみるか確認してみようと長期保証の紙に書かれた電話番号に電話してみたところ、何故か「この番号は現在使われていません」との応答。
「おかしいな?」と思い、保証会社の企業名をググってみたらなんとその保証会社のワランティマートが倒産していた。
ワランティテクノロジーに引き継ぎ
ただし、業務自体はワランティテクノロジーという会社に引き継がれたようで、もしかするとそっちで私の保証も引き継がれているかも知れないから、ワランティテクノロジーに何度電話するも全く電話が繋がらず。
しかも「電話が混み合っているから掛け直してくれ」とのアナウンス後が流れて即一方的に切られる。
「フリーコールだから繋がるまで待つわ!!この野郎!!」と怒りつつも、まぁ本当に保証を引き継いでくれているなら有難い話なので、ここは大人になろうとグッと我慢。
とはいえ、かけてもかけても一向に電話は繋がりませんでした。もっともここで電話が繋がっていたら、増設メモリーを外せば良かっただけなのに、今頃アップルに修理送りになっていましたけど。
結局電話が繋がらないままで、未だうちのMacは落ちるのを繰り返す酷いまま。
そんな時に上記した通りで、電源オンでいきなりカーネルパニック発生を経験して「もしかして増設メモリー?」と思い、増設メモリーを外して不具合解消に至ります。
OS Xでメモリーのトラブルが増えている
一見動作しているようで、実は故障しているということもあります。メモリーが認識されたからといってメモリーは正常に動作しているとは限りません。
特にOSXになってからメモリーに関するトラブルが増えています。 メモリーのトラブルの場合、OSXがインストールできなかったりカーネルパニックが頻発するなどの症状が発生します。見た目はOSのバグのようですが、 実際にはメモリーの不具合であることが多いのです。
参考 マックメムのサイトより
「認識されたからといって正常に動作しているとは限らない」、「カーネルパニックが頻発するなどの症状が発生」「見た目はOSのバグのよう」ってまさにうちのiMacの症状じゃん…。
その後Macの増設メモリーについて調べていて見つけたサイトにOS Xでメモリーのトラブルが増えているとの話が。
で、このページを読み進めるとMacで簡単にハードウェアのテストができるようなので、増設メモリーが不具合の原因の確証を得たいと思い、とりあえずこのテストを試してみることにしました。
Apple Hardware Test
このハードウェアテストの方法はアップルのサイトにもちゃんと記載があります。
要はキーボードの「D」を押したままMacの電源をオンするだけ。これでApple Hardware Testが立ち上がり、自動でMacのハードウェアに不具合が発生していないか調べてくれる。
このテスト後に表示される結果の対処方法までアップルの公式サイトに書かれているのに、アップルのサポート担当者は2回共(2人共)Apple Hardware Testを教えてくれなかったんですよねー。真っ先に教えてくれても良いはずなのに何でだろ?
ビープ音が鳴る
私の場合はこの段階で既に増設メモリーが不具合の原因と判明していたため、増設メモリーを外していましたが、チェックするために再度増設メモリーを挿しました。
増設メモリーは2枚組で購入し、2枚増設していたので、とりあえず1枚ずつ挿してどちらのメモリーが不具合が出ているのか確かめようとしましたが、2枚1組で挿す必要があるのかビープ音が鳴り続けてしまったため、止むを得ず2枚挿してハードウェアチェックをする事に。
Apple Hardware Testのテスト中の表示画面。
しかし結果はなんと「白」でした。増設メモリーも壊れていませんよと。
「嘘でしょ?」と思いつつ、このまま増設メモリーを挿して作業をし続けると、やっぱりカーネルパニックやアプリのクラッシュが起こります。
シリコンパワーで新品メモリーと交換に
そこで仕方がなく、シリコンパワーに電話で相談してみると「送ってくれ」と言われたので、既にアップルの電話サポートを利用している件や、Apple Hardware Testでは問題なしと判断された件も含めて「メモリーの不具合なのか調査して欲しい」と一筆添えて送ったら、
後日ちゃんと新品交換してくれました。
こちらを挿して以降、カーネルパニックやアプリのクラッシュは1度も起きていませんから、やはり増設メモリーの不具合が原因によるMac OSの不調で今回の一件は幕引きとなりました。
それにしても長かった…。結局このままMacに修理願いで送っていたらどうなっていたのだろう?ちゃんと「増設メモリーが原因でした」と無償で送り返してくれただろうか?それともカモだと思われ…。
いずれにしてもシリコンパワーの神対応に今回救われました。今回のシリコンパワーの話はもう少し詳しく書きたいことがあるので、次の記事にでも。
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