私が現在暮らしている茨城県といえば「都道府県魅力度ランキング」で7年連続最下位という驚くべき奇跡の不人気県ですが、農作物の生産が盛んなため、美味しい野菜や果物が格安で手に入ったり食べられたりします。
中でも特にオススメなのが「干し芋」で、茨城県の生産量が全国シェアの9割以上だそう。
有名なのは「ひたちなか市」で、この市に干し芋農家さんが集中しているため、本当に沢山の干し芋農家が存在しています。
私自身はここ5、6年くらいは毎年近所のおじさんの知り合いの農家さんから干し芋の季節になると箱でドッサリ送られてきたので、わざわざ干し芋を買いに行くことすらありませんでしたが、この農家さんが去年農家を引退してしまったため、今年は新規で美味しい干し芋販売店を開拓する必要がありました。
有名な販売店を数件買い回って食べ比べてみた後、幸いなことに味も値段も文句なしで素晴らしい干し芋販売店を見つけることが出来ましたので、ご興味ある方にシェアしたいなと。
と、その前に私自身が今年実際に買い回ってみた茨城県内で有名な干し芋販売店、直売所をまずはご紹介。
茨城県内で有名な干し芋販売店
ほしいも専門店 大丸屋
茨城県民なら誰でも知っていると言うのは言い過ぎかも知れませんが、恐らく一番有名な干し芋販売店で、観光バス(駐車場も広い)とかも見かけるくらいの超メジャーなお店。
創業が明治30年という老舗中の老舗の干し芋やさん。
私ももちろん知っていましたので、まず真っ先にこのお店に足を運びました。
干し芋の種類が豊富で、味も間違いなく美味しかったのですが、量の割に価格が高くて、1回行っただけでやめました。
一応書いておくと、私が訪れた日は結構人がいたからあまりゆっくり店内を見てることが出来なかった(割と狭い店だけど)ので、もしかすると店内にはちゃんと「お買い得品」とか置いてあるのかも知れませんし、日によってお得な商品が並ぶこともあるのかも知れません。
こちらは公式サイトからネット販売も行っています。
JA常陸 長砂直売所
こちらはJAが運営する直売所で、様々な農家さんが作った干し芋が販売されています。
ここも本当に有名で、干し芋好きな茨城県民なら誰でも知ってると言っても過言じゃないくらい超メジャーなお店。
ただ、様々な生産者の干し芋が売られているだけに、当たり外れが存在するのが難点で、今年3回買いに行った中で1回だけ柔らかいだけで甘みが少ないマズい干し芋に当たってしまいました。
私自身は書いた通りで、例年決まった農家さんから送られてくるのを食べていただけなので、干し芋の知識自体は全くありませんから、ちょっとこの手の直売所での購入は意外と難しいのかなと思ってしまいました。
茨城県産だからと言って美味い干し芋ばかりでは当然なく、マズいのはマズいです。
パッサパサで芋が硬かったり、柔らかいけど甘みが足りなかったり・・・。
パッケージの状態ではどれも美味しそうに見えるから、美味しいマズいを見分けるのは素人では難しいです。
私が見つけた本当に美味しい「干し芋」販売店
清水ぶどう園干し芋工房
上の有名な2店舗に買いに行った後に行ってみたこちらのお店がホームランで、今年合計5回買いに行ってみましたが、いずれも柔らかくて甘味十分の美味しい干し芋でしたので、ここならオススメしても間違いないということで今回ご紹介させて頂くことにしました。
名前の通り、ぶどうをメインで栽培&販売している農家さんのようですが、干し芋農家も兼業されているようで、店内には様々な商品が並んでいますが、今の季節は干し芋をメインで販売しているみたいです。
特にオススメなのが「紅はるか」という品種のサツマイモを使って作られる干し芋で、柔らかさの中にも適度な芯のような硬さも感じ、本当に上品な蜂蜜のような極上の甘さが口一杯に広がってたまらない美味しさです。
あくまでも個人的な意見ですが、干し芋ってただ柔らかいだけじゃダメなんですよねー。適度な噛み心地の食感もないと。
もちろん甘味も抜群なんだけど、それに加えてこの食感もここの平干しにはちゃんとあって最高に美味しい干し芋だなと感じた次第。
お値段もお手頃で、
平干しと呼ばれる一般的な平べったく薄い形の干し芋が1kg入って1,800円(税抜き)
せっこうと呼ばれるいわゆる小さな切り落としが1kg入って1,600円で販売されていました。
「せっこう」に関しては本当に小さい切り落としから、結構大きめな切り落としまで千差万別で、食感は「平干し」よりもちょっと硬めで、味は「平干し」と比較すると若干甘みが少ないように感じました。
そんなわけで「せっこう」も美味しかったのですが、やっぱりオススメは「平干し」で。
後は1本丸々干された「丸干し」ってのもあるのですが、私はあまり好きじゃないので食べていません。
ちなみにAmazonで同じ茨城県産だと、700gでこのくらいの値段で販売されているようです。
「清水ぶどう園干し芋工房」では箱入りとかも売られていましたが、お手頃価格の干し芋は写真のような簡易なビニールに入っているので、2、3日で食べ切らないと乾燥して硬くなってきてしまいますけど、本当に美味しいので多分直ぐに食べてしまって無くなりますからご安心を。
どうしても食べ切れない場合は冷凍しちゃうと良いとレジの人が教えてくれました。
清水ぶどう園干し芋工房の干し芋オススメ!
そろそろ時期的に終わりなのに今頃の情報だったかもですが、やっぱ何回も足を運んで実際に食して、常に美味しくなければオススメするのは難しいので今頃になってしまいました。
しかも今地図を埋め込むためにグーグルマップで「干し芋」で検索してみたら、このお店がトップでヒットしてきちゃいましたから、情報としてもどうなのかとさえ思ってしまいましたけど、まぁ実際に何回も買って食べての情報ですのでご理解を。
って言うか、グーグルマップの評価だと意外と低めで3.6点なのね。
「接客悪かった」って1点付けてる人いますが、私が行った5回のうち3回は同じおじさんで、1回は可愛い女の子、もう1回は別のおじさんでしたが、皆感じが良かったですけどね。
ちなみに茨城県民って特に田舎のおっさんとかは訛りもあってか、県外の方々からすると喧嘩腰のような喋り方に聞こえる人もいるみたいですから、そういうこともあるのかな?
「清水ぶどう園干し芋工房」は公式サイトでネット通販も行っているようで、値段も店舗売りと変わりませんでした。
店舗で買った場合はサツマイモのサービスをしてくれましたけど、通販だとそれはないのかも。
とにかく今年5回買いに行ってハズレ無しでしたので、もし美味しい干し芋を探しているのなら是非一度ご賞味あれ。
あ、ただ通販の場合は作り立て?で店頭に並ぶ干し芋よりかは多少味が落ちたりはする可能性はあるのかもですね。
やっぱり作り立ての本当に美味しい干し芋に関しては、地元の人間だけが楽しめる特権なのかも知れません。
2020年の清水ぶどう園干し芋工房の干し芋は?
今年の11月頭に家族が「清水ぶどう園干し芋工房」で買ってきてくれたのですが、なんかあまりおいしくないなと思ったら、新物じゃないんだそう。
お店の人は「熟成」と都合の良い表現?を使っていましたけど。
今年は11月末から新物を販売予定しているとのことなんだけど、予約分が凄く多くて店頭に並べられるか不明なんだとか。
今年は常陸太田のぶどう(有名)や中里フルーツ街道のリンゴ(こっちもそこそこ有名)もお店の人がそんな話をしていることが多かったから、やはり自粛生活もあって地元に住んでる人達が親戚や友人に送るケースが非常に増えているみたいです。
新物じゃなくても美味しいことは間違いないのですが、やっぱり食べたら明らかに味(特に深みのある甘み)も食感も異なっていて残念でした。
そんなわけで今年は店頭購入はダメかもです。
2021年の清水ぶどう園干し芋工房の干し芋は?
今年は12月から新物の発売開始とのことだったので、12月に入って直ぐに買いに行ってみました。
紅ハルカの切り落としの「せっこう」と「平干し」を1袋づつ購入しましたが、せっこうのほうは人気が高いからか、例年はなかった1人1つまでの制限付きでした。
ただ、どちらも新物ということで買っているものの、平干しのほうは明らかに去年と同じような「熟成じゃね?」って印象で、
粉吹いてて、芋も固くて、昔食べてた干し芋のようでぶっちゃけ美味しくありませんでした。
平干しのほうは個数制限がなかったのは新物じゃないからなのでは?とか勘ぐってしまうほど。
せっこうのほうは柔らかくて美味しかったけど、切り落としだから個体差あって、固かったり美味しくないところもちょいちょい混ざってました。
最初に買った時はせっこうもこんなことなかったけど。
なんか最初に買った年は本当に感動レベルで美味しかったんですが、年々品質が落ちている気がして非常に残念な気持ちに・・・。
それでいて値段は若干ながら上がっているわ、いつもくれてた「さつまいものおまけ」もくれなかったし。
さつまいもの出来自体が今年はあまり良くないのかも知れませんし、コロナ渦で注文が激増しているそうだから大変なのかも知れませんし、たまたま買いに行った日の干し芋がいまいちだっただけなのかも知れませんが、去年に続いて美味しくなかったから、今年は別なお店を探そうかと。
ちょっと酷いことを書いてしまってお店の方には本当に申し訳ありませんが、真実しか書いていませんからお許しを。
っていうか、2年前のあの感動レベルの干し芋はもう店頭に並ばないのでしょうか?
せっかく良いお店見つけたのに、残念で仕方がないんですけど・・・。
「茨城県産品お取り寄せサイト」で干し芋2割引販売中!
茨城県観光物産協会が運営している「茨城県産品お取り寄せサイト」にて2022年2月28日まで「送料無料&2割引」で干し芋が購入可能だったので、上記で紹介している大丸屋の干し芋の詰め合わせセットを購入してみました。
大丸屋以外にも他の店舗の干し芋も出品されているので、ご興味ある方は2割引の今のうちに是非。
この「紅橙」とか正直全然美味しくありませんでしたが、「みつき芋」はねっとりと柔らかくて甘みがスッキリしていて好みでしたし、「くり黄金」もなかなか美味しかったです。
が、ぶっちゃけリピートしたくなるほどではありませんでした。
2022年 清水ぶどう園干し芋工房のぶどうも買ってみた
「ぶどう園」というだけあってブドウも美味しいのかと思って買ってみました。
- 巨峰 2房
- シャインマスカット
- ウインク
シャインマスカットとウインクは手土産用で購入したため、今回は食べていません。
こちらが「清水ぶどう園干し芋工房」の巨峰で、糖度が高くて非常にジューシーで大満足でした。
さすが「ぶどう園」だけあってブドウも文句なしで美味しいですね。
うちはブドウは名産地として有名な常陸太田市に行って毎年購入していて、主に
- 本多ぶどう園
- てるちゃんぶどう園
この2店舗を利用しています。
「本多ぶどう園」のブドウは当たり外れがなくて安心して購入できるものの、ちょっとお値段が高めで、逆に「てるちゃんぶどう園」は規格外の自宅用のぶどうとか安く売られていることが多いので、そっちを目当てに買いに行きます。
もちろんハウスや路地物で値段も異なったり、てるちゃんのほうが安いとは一概に言えなかったりはしますが。
「清水ぶどう園干し芋工房」のブドウはこれらと比較しても全く遜色ないクオリティでした。
ちなみにおまけでデラウェアを2房頂きましたが、これも凄く甘かったです。
重さ量り忘れてしまいましたが、値段はこんな感じでかなりお手頃かなと。
また、紅はるかの切り落としの「せっこう」も販売されていたので、こちらも購入してみましたが、安定の美味しさではありましたが、冷蔵庫に入って販売されていたことや、時期的に考えて去年の冷凍保存品なのか、やはり最初に食べた時の感動はありませんでした。
例年12月以降に新物が出回るようなので、12月以降に購入するのがベストのようです。
2024年再訪問
2024年の1月に買いに行ってみました。
紅はるかのせっこう(切り落とし)1袋購入しましたが、
値上がりしていて、購入制限もあって、このせっこうは1袋のみしか購入出来ませんでした。
相変わらず柔らかくて甘味も強く、コスパも良いと思いますけど、切り落としだから、ある程度味にバラつきはあります。
最初に買いに行った年の干し芋は感動レベルで美味しかったわけですけど、そこまでは感じないのは、その年が当たり年だったからとかやっぱりあるのかも。
干し芋に限らず、何となく味や品質が落ちたように感じるようになった気がするのは、コロナ禍以降ちょいちょいあるの事は事実ですけど。
燃料費や原材料費の高騰等も酷いわけで、利益を確保&上げるために生産者側も値段だけじゃなくて何かしら落とすところは落とさないといけないとか仕方がない理由もあるのかも。
ちなみに毎年のように様々なお店で干し芋は買っていますが、シェアしたくなるようなお店も干し芋も残念ながら見つかっていません。
「櫻井農園」の干し芋
叔父から教えてもらった「櫻井農園」の干し芋が非常に美味しかったのでご紹介。
こちらは上記している「JA常陸 長砂直売所」で購入可能との話。
何故かパッケージ裏に何一つ記載がない(住所や原材料等の情報すら)ため、農園の詳細は不明。
こちらの通販サイトでの販売(2024年1月時点で既に終了済み)ということと、生産者様のお写真の確認は出来ましたが。
紅はるか特有の強い甘みと、ねっとり感や柔らかさがが絶妙で本当に美味しかったです。
まぁ私が分からないだけで探せば腐る程美味しい生産者やお店が見つかるんでしょう。
やはり茨城県の(特にひたちなか市)干し芋は最高です。
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