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2万円で買えるカメラ用4K7インチ液晶外部モニター「Feelworld FW760」を細かくレビュー

Feelworld FW760をソニーα6500にマウント中

Feelworldというメーカーのカメラ用液晶モニターFW760

2万円程度で買える激安な7インチIPSフルHD液晶モニターで、チルト式のα6500で自撮りしたり、MFでピントを合わせる際に大画面の外部モニターがあると重宝しそうだったので買ってみました。

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Feelworldって?

「Zhangzhou Seetec Optoelectronics Technology Co. Ltd.」と言う主にモニターを中心に作っている中国のハイテク企業の製品ブランドだそう。

2009年創業と割と以前からあって、この手のカメラ用モニターを主に作っている企業のようですが、私は全く知りませんでした。

Neewerの方はカメラやってる人なら知っている人も多いと思いますが、このNeewerからも全く同じような性能と価格でモニターが売られているので、どちらを選ぶか非常に迷ったものの、YouTubeに海外のFW760紹介動画が複数アップされていて良さそうに思えたためこちらをチョイスしてみました。

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FeelworldのFW760付属品詳細

FeelworldのFW760内容物
  • FW760 7インチモニター本体
  • HDMIケーブル
  • サンシェード
  • ホットシューマウント
  • HDMIプラグロック
  • 六角レンチ
  • スペアのネジ
  • 取扱説明書
  • 12V電源アダプタ

これらのパッケージ内容は購入店によって(アマゾン内だけで複数の店舗が販売している)によって多少異なるみたいです。

FW760 7インチモニター本体

FW760 7インチモニター本体概要

こちらがモニター本体。

FeelworldのFW760とiPad mini(7.9インチ)の液晶サイズ比較

7インチはさすがに大きくて、横幅はiPad mini(7.9インチ)の画面とほぼ一緒のサイズ。

外装はプラスチックで安っぽいものの、そのお陰で7インチモニターとしては重量がかなり軽く押さえられています。

本体に自由雲台等が取り付けられる三脚穴がついているので、カメラにマウントするだけじゃなく、直接三脚に乗せたり、

FW760は繋いで電源を入れた段階でカメラ側の液晶が自動でオフになる仕様

マンフロットのミニ三脚に乗せたりといった使い方も可能。

パネルは7インチのIPSでノングレア(光沢が無いやつ)で、フルHD1920×1200の解像度。

また、カメラ側の4K出力に対応していて、4K撮影時は3840×2160表示で非常に高精細に映ります。

FW760についている物理端子は

  • USB UPGRADE
  • OSD Controller
  • イヤホンジャック
  • AV端子
  • HDMI端子
  • アダプター端子

USB UPGRADEはその名の通りで、ファームウェアのアップデートに使うのでしょう(マニュアルに詳細が書いてない)。

OSD Controllerはここに「OSDコントローラー」というのを差し込むとリモコンで設定を操作出来ると書いてあります。

あとはそれぞれそのままの意味。

サンシェード

FW760付属のサンシェード

最初に本体にプラスチック製の枠(簡単には取り外せないタイプ)を取り付けて、その枠にマジックテープ式で取り付け、取り外しが簡単に出来る形。

屋外での強い日差しを遮って液晶画面を見やすくしてくれます。

ホットシューマウント

FW760のホットシューマウント

良く見かける安価な小型の自由雲台タイプの物ですが、ちゃんと金属製だし、ネジを締めればボールもしっかり固定できて動かなくなるしとまずまずのクオリティ。

カメラとの設置面には電子接点は無く、単にカメラにマウントするためだけの金具になっています。

これで不満だったり、万一紛失してしまった場合は、安いものだと同じようなのがamazonで100円台〜高くても1,000円ちょっとで購入可能。

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HDMIケーブル

私が購入したFW760にはHDMIケーブルが1本しか入っておらず、別途マイクロHDMIケーブルを購入する必要がありました。

本体が小さめのミラーレスカメラに付属しているHDMIケーブル端子は恐らく殆どが片側が小さいマイクロHDMIケーブルじゃないと挿さらないと思いますから、FW760に付属してくる普通のHDMIケーブルだとそのまま使えない可能性が大。

逆に一眼レフカメラで使いたいなら別途マイクロHDMIケーブルの購入は必要無いかも。

私はアマゾンベーシックの0.9mで648円の物を別途購入しています。

ただ、ケーブルが2本付属しているパッケージも売られているみたいで、私が観た海外のYouTube動画上ではちゃんと2本2種類が付属していました。

ちなみに私が所有しているこれらのカメラだと、CanonのEOS Kiss X3と60Dとシグマのsd Quattroが付属のHDMIケーブル対応で、他は全部マイクロHDMIケーブル。

X3と60Dはやはり一眼レフカメラだからマイクロHDMIケーブルじゃない普通のHDMIケーブルで繋げられたっぽい。

sd Quattroはミラーレスだけど本体がデカイから?

パナソニックFZ1000のケーブルが刺さらないHDMI端子

余談になりますが、うちのパナソニックFZ1000はHDMIケーブルを挿した時に抜けにくくするための爪がこんな位置についていてこの爪がピクリとも動かないため、物理的にケーブルが挿さらないというあまりにもお粗末な欠陥商品だったことが判明。

これ「FZ1000 HDMI」でググると同じ症状の人が価格コムで質問していて、その方の場合は基盤交換で対応してもらったとのこと。

この症状は海外のYouTubeにも動画がアップされているので、恐らくロット単位でこの不良品が流通していたようです。

それにしてもケーブル挿さらなくて唖然としました。

こんなの検品すりゃすぐに気付くだろうに。サポートに電話したら「無料保証期間過ぎているから恐らく有償修理になるでしょう」だそう。

いやいやこんなの普通は企業側で気付いた時点でリコールでしょうが…。

HDMIプラグロック

FW760のHDMIプラグロック

これは単にケーブルを外れなくするためにネジで固定する器具で、特に付ける必要はないかも。

私の個体ではこの金具を使ってわざわざ固定しなくても、ケーブルは本体にしっかりとキツめにちゃんと挿さるので、通常使用なら固定しなくても抜ける心配はなさげ。

電源アダプター

付属の電源アダプターのケーブルが非常に短いため、屋内での撮影だと電源延長ケーブルとか使う必要あり。

そもそも外に持ち出したいと考えたらアダプターだけでは当然屋外で電源が取れないため、別途バッテリーを購入する必要性がありました。

FW760のバッテリー

私はアマゾンでFW760を購入した際に「一緒に購入されている商品」で表示される

これを購入しています。

Amazonでの評価がイマイチのようですが、私が使っている限りはメッチャ良いですこれ。自然放電も少ないし。

あとは同時にこのバッテリーを充電する充電器も。このバッテリーは特殊形状なので、この手の充電器が無いと充電が出来ず完全にお手上げ。

この2点で合わせて3,300円くらいで、上記したHDMIケーブルも含めると、約4,000円が別途必要となってしまいました。

ちなみに真ん中のダンボーのUSB充電器は、もともと持っている私の私物で、これに繋いで充電することも可能でした。

外出先だとモバイルバッテリー、通常はiPadのアダプターを使用して充電しています。

バッテリーの持ちは相当良く、ぶっ続けで使用したことがないためどの程度の時間持つのかは不明ですが、ぶっ続けで使っても恐らく4、5時間くらいは大丈夫なんじゃないかと思います。

バッテリー残量チェックは、今回ご紹介している外部モニターに接続でもしないと分かりませんが、接続してチェックすると%表示で液晶に表示されて分かる形。

また、このバッテリーを充電するにはかなりの時間が必要なようで、空の状態なら丸一日くらい必要のようです。

なお、このバッテリーは以前記事にしたYONGNUOのYN-600LEDビデオライトにも使えるから私は買って良かったです。品質も全く問題ないし。

取り扱い説明書

FW760の日本語マニュアル

この手の中国製品にしては珍しく日本語のみのまともな説明書が付属しています。

FW760の機能(メニュー)一覧

  • ヒストグラム表示
  • 明るさ、色味の調整
  • 日本語表示
  • 偽色
  • ゼブラマーキング
  • ピーキング
  • ズーム(4×、9×、16×)
  • センターマーカー
  • 映像回転
  • 表示領域
  • 単一色表示(モノクロ、赤、緑、青)
  • カメラモード(480P、1080Pで全画面表示可)
  • F1からF4まで4個のファンクション割り当て
  • アスペクト比変更(4:3、13:9、14:9、15:9、16:9、1.85:1、2.35:1)
  • オーディオ(FW760本体から音が出ます)

と言った感じで様々な機能を搭載しています。

ここら辺は写真と文字だけだと分かりづらいので、YouTubeに動画をアップしてこの記事の最下部に動画を置いておきます。

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FW760カメラモニターの映像クオリティ

FW760カメラモニターの映像クオリティ

解像度はフルHD (1920x1200px)

4K HDMI信号入力をサポートしているので、4K出力対応のカメラで4K動画を撮影する際は4K UHD(3840×2160)となります。

実際にモニター側に表示される映像クオリティはカメラ側の出力に左右されるみたいで、例えば60Dに繋いで電源をオンにすると「1080i 60Hz」と表示されFW760上で全画面表示が出来ず、小さく映るだけ(ズームの際やカメラモード480pの場合は全画面表示可)になります。

この液晶モニターの品質を最大限に生かすのであれば、α6500のような4K撮影できるカメラを繋いで3840×2160で表示させることが必要のようです。

ここら辺の話も動画の方が分かりやすいと思うので、動画でチェックしてもらえばと思います。

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FW760の気に入った点

安い割りに高精細

4K入出力可能な大画面の7インチフルHDモニターで2万円は素直に安いと感じました。

特にα6500と繋いだ時は非常に綺麗に映ります。

HDMIケーブル端子さえついていれば

どのカメラにも繋げられる(例外のFZ1000を除く)のは複数台所有する私のような人間にとってはとても便利。

古いEOS Kiss X3でさえついているHDMIケーブル端子は今のカメラには小さいコンデジ等を除けば殆どついているはずです。

モニターの明るさ調整可能

明るさはもちろん、色温度やコントラスト、彩度、シャープネスを自由に調整でき、ユーザー登録しておくことが可能なので、自分好みの色で映すことが出来ます

私は液晶の明るさやバックライトを最大にして使用中。

バッテリーが丁度良い置き台に

デカくて重いバッテリーですけど、装着すると丁度良い角度でモニターを支える役割を担っていて、カメラにマウントさせずに使用する際のスタンド代わりになりました。

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FW760の気に入らない点

液晶保護フィルムがミシン目が

FeelworldのFW760内容物

これが届いた直後のFW760。

液晶モニターの左下のフィルムがめくれていたので、客の手元に届くまでに傷がつかないために貼っている保護フィルムなのはすぐに理解できましたが、

FW760の液晶保護フィルムがミシン目が

何とこのフィルムに片側だけ切りやすいようにとの配慮なのかミシン目がついていて、それを知らずに一気に剥がしたもんだから、こんな感じで本体の液晶に保護フィルムの残骸が残ってしまいました。

まぁこういうのもひっくるめて激安の中国製品を選んだ自己責任なわけで、この程度で交換してくれとはさすがに言えませんでしたが、買って早々気分が悪くなったのは確か。

カメラのモニターとの同時表示ができない

FW760は繋いで電源を入れた段階でカメラ側の液晶が自動でオフになる仕様

FW760は繋いで電源を入れた段階でカメラ側の液晶が自動でオフになってしまう仕様のなのか、カメラ側の液晶がオフになってしまうと、タッチパネル機能がついているカメラだとタッチAFが使えなくなってしまって非常に不便。

ただし、何故か4K動画撮影をオンにすると両方映ります。でも、この状態で実際撮影し始めるとカメラ側の液晶が勝手に消える(メニューだけは映っている)ため、タッチAFはどちらにしても使えず。

素人考えだと普通は設定で出来るような気がするんですけど、FW760の設定メニューにはどこにも見当たりません。

【追記】α6500の場合は「記録方式をXAVC 4Kに設定し、本機をHDMI機器に接続しながら動画を撮影すると、モニターには画像が表示されません」とマニュアルの70ページに記載がありました。

YouTubeのコメント教わりました。榊原さん有難う御座いました。

【再追記】再度コメントで教わり、カメラ側の設定で

[HDMI設定] → [HDMI情報表示] → [なし]

これでカメラとFW760の両方同時に表示することが可能になるとソニーの公式サイトに記載があるとのことです。

実際試すと、確かにこれで両方表示されます。

ただし、4K動画撮影の時だけは実際に録画ボタンを押して録画を開始した段階でカメラ側のモニターはオフになってしまいました。

説明書とFW760のメニュー構成が全く異なる

FW760のメニュー画面

気に入らないというか「何故?」な点なのですが、これが私のFW760の液晶画面に表示されるメニュー画面で、上のアイコン4つのアイコンメニューの下にサブメニューが表示される形。

でこっちが説明書にあるメニュー画面…と何故か全く表示が異なります

「日本語表示」を説明書のように「英語表示」になおしても同じ。

本体はファームウェアのアップデートが可能な作りなので、恐らくどちらかが古いのでしょうが、この製品何故かファームウェアのバージョンの詳細を確認することが出来ません(^_^;)

一応バージョンが4なのは確認可能ですが…。

何言ってるんだか伝わらないと思いますが、これも動画の方で確認可能なので、そちらを観て頂ければご理解頂けるかと思います。

ちなみに海外の動画だと、メニュー構成は説明書と同じでした。

なかなか微妙な商品かも

値段は安いし、α6500に繋げば4Kの高精細で映せたり自撮りまで出来るけど、ケーブルやバッテリーが別途購入が必要になってしまったり、カメラ側の出力の問題なのか、カメラによっては画面が小さくしか映らず7インチの大きさが無駄になっていたりとなかなか評価が難しい外部モニターです。

上記した通りで、カメラとFW760と両方のモニターを表示したいのに出来ないのも不便だし、ソフトウェアの詳細なバージョン情報が確認出来なかったり、そもそもFeelworldのサイト上にファームウェアに関する情報が一切なかったりするのも解せません。

YouTubeで「FW760」で検索すると、海外の動画が結構な数ヒットしてきて、いかにも「全画面表示で綺麗で使える安いモニター!」みたいな動画ばかりですけど、実際入手して使った印象はかなり違ったものでした。

4K出力可能な最新式の良いカメラであれば全画面で高精細に表示出来るものの、そうじゃないカメラは映りもいまいちな感じです。

伝わりにくい点を動画で

記事中で文章だけだと伝わりにくい部分を動画でアップしてみましたのでご興味ある方は。

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