去年の5月に購入したデロンギの全自動エスプレッソマシン(コーヒーメーカー)マグニフィカESAM03110Sです。
1年間ほぼ毎日のように使い続けてきたからこそ分かる「ESAM03110S」の良い点、悪い点を、ご購入を検討中のコーヒー好きの皆様のために詳細にリポートしてみたいと思います。
ESAM03110S仕様
- サイズ:幅280×奥行425×高さ365mm
- 素材・材質:本体・豆ホッパー/ポリプロピレン、給水タンク/AS(アクリロニトリル・スチレン)樹脂、豆ホッパーふた/ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、抽出ユニット・フロッサー/ポリアセタール樹脂
- 電源:AC100V 50/60Hz
- 消費電力:1450W
- 原産国:イタリア、保証期間:1年間
- 着脱式給水タンク容量:1.8L
- 電源コードの長さ:2m
- 豆ホッパー容量:200g
- 本体重量(kg):10.5
特筆すべきは
- 重量・大きさ
- 消費電力
- 本体質感
の3点。
重量・大きさ
重量が約10kgあります。
また、奥行きが約43cmありますので、設置場所は購入前にあらかじめ決めておくのが宜しいかと。
消費電力
消費電力に関しては、1450Wはコーヒーを作る際の一時的な短い時間の消費電力だとは思いますが、マニュアルには「1450W」と漠然と書かれているだけなので、詳細は不明。
待機電力に関しては、待機時に余熱を行わない「エコモード」がありますし、未使用3時間で自動で電源オフに出来るようにも可能。
が、マニュアルにはこの待機電力の消費ワット数の記載もありませんので、エコモード時以外&エコモードの際の待機電力がどのくらいなのかも不明。
一応うちの電気料金は「ESAM03110S」設置後に跳ね上がったとかはありませんけど。
本体質感
質感に関しては写真上では良く見えますけど、全体的にプラスチッキーで値段の割にあまり良くはありません。
ESAM03110S付属品
- 本体
- 計量スプーン
- 水硬度チェッカー
- コーヒーマシン用除石灰剤
- クリーニングブラシ
- 取り扱い説明書
- 簡単ガイド
水硬度チェッカー
その名の通り、普段このマシンで使用する水の硬度を計測するために使い始めに一度だけ使用する用紙です。
コーヒーマシン用除石灰剤
コーヒーマシンの除石灰ランプが点灯した際に使う物で、これでマシン内部に蓄積されてしまう水に含まれる石灰分を取り除く液体です。
1本は本体購入時に付属していますが、次からは別売りの除石灰剤を購入する必要あり。
Amazonで2本入って2,600円くらいで売られています。
ちなみに、うちの個体の場合はランプが点灯しなくても5か月目くらいに一度使っています。
というのも、浄水されるブリタの水を使っているからか、1年以上経っても石灰除去ランプが点灯しないので。
電話で問い合わせてみたところ「ランプが点灯しなければ必要ない」とのことでしたが、精神衛生上良くないので強制的に石灰除去を行っています。
石灰分を取り除かないとマシンが壊れるので、これは必須アイテムになります。
簡単ガイド
写真のようなパウチされた防水仕様の「とりあえずこれだけ読んでくれれば」的な1枚だけの簡易マニュアル。
面倒くさがりの私としては、この手の簡易マニュアルは全メーカーの全家電に付属するべきだと考えていますので、これは本当に有難い。
家電メーカー各社にはこのひと手間を惜しまないで欲しいですよねー。
この手の簡易ガイドを付属することで、ユーザーからのメーカーへの無駄な問い合わせ電話を相当減らせるはずだと思う。
ESAM03110Sの特徴
- 全自動
- 2杯同時抽出可能
- 全ての操作を前面から行える「フロントオペレーション」
- 着脱可能で洗える抽出ユニット
- コーン式コーヒーグラインダー搭載(ミル)
- コーヒ豆だけじゃなく粉も使用可能
- コーヒーの量や一度に挽く豆の量をレバーで簡単調整
- スチームノズルでカプチーノやカフェラテが作れる
- 轢いた豆のかすはカス受けに自動で捨てられる
- 自動内部洗浄つき
- 基本水洗いのみで手間無し
全自動
このマシンはコーヒー豆を挽くところから抽出まで全自動です。
フロントオペレーション
主電源を除いた全ての操作ボタン・レバー類が前面についているので操作が容易。
「コーヒーの量」や一度に「挽く豆の量」は写真のレバーで簡単調整が出来ますし、エラー表示の点灯、ECO設定も全てここに前面に設置されています。
覚えることが少なめなので、お年寄りの方にも使いやすいマシンかと。
カプチーノやカフェラテが作れる「スチームノズル」と「スチームレバー」も前面右側に。
このような別売りの「ミルクジャグ」を用意し、スチームノズルとスチームレバー使用してジャグに入れた牛乳を泡だてることで簡単にカプチーノやカフェラテが作れます。
コーヒー豆のかす受け
挽いたコーヒー豆のかすはマシン内部に設置するこのような「かす受け」自動で落ちる仕組みなので、このままゴミ箱ポイで処理も楽々。
取り出した時に崩れたから「豆のかす」がちょっと形が悪いですが、通常は綺麗な円状になって中に入っています。
最大の特徴のひとつの「お手入れ」に関しては後述します
コーヒーの入れ方
1.マシン上部のコーヒー豆投入口(豆ホッパー)に豆を入れる。
この際、写真に写っているダイヤル(グラインダーノブ)で、豆の挽き具合を調整出来ます。
2.タンクを外して水を入れ
3.左最上部の「電源ボタン」をオン後、1分くらいの準備動作が始まるので、それが終わったら隣の「1杯」か「2杯」かのボタンを選んで押す
これだけ。
なお、豆と水が既にセットされていて、電源オンの状態でしたら、「1杯」か「2杯」のボタンを押すだけです。
ちなみに私は豆を使っていますが、このコーヒーメーカーは粉からもコーヒーを作れます。
ESAM03110Sの動作音
- コーヒー豆を挽く(グラインド)
- コーヒーを抽出してカップに注ぐ
この時にかなり大きめな音がします。
グラインド時の音が最も大きく、壁が薄いアパート等で早朝この音が鳴ったら下手すりゃ苦情が来るくらい。
ただし、5から10秒程度(コーヒーの濃さによって異なる)の動作音なので、お隣さんには我慢してもらうしか…。
あとは、私は豆しか使ったことがないので分かりませんが、コーヒー粉を使えばこの作業は必要なくなるか、音が小さくなるはずなので、コーヒー粉を使うか。
また、抽出してカップに注いでいる際の音はそこまではうるさくありませんが、独特の機械音が鳴るので、これも神経質な人は気になるかも。
注ぐコーヒーの量によっても変わりますが、こちらは最もコーヒーを多く注ぐ設定で40秒くらい掛かります。
ESAM03110Sのコーヒーの味
もちろん使う豆にもよるのですが、当然ながら抜群に美味しい!です。
私は豆はスタバの豆を買っていて、以前はスタバのウェブサイトからカフェインレスのデカフェ等を買っていましたが、さすがに高くてコスパが悪いので、
今はコストコでこの緑のパッケージのスタバの豆を買ってます。
この900g入りで1,500円くらいのレベル豆でも本当に美味しいコーヒーが作れます。
とにかく舌触りの良い滑らかなコーヒーが作れて、安いコーヒーにありがちな嫌な苦味が舌の上にいつまでも残ったりしません。
「エスプレッソの表面にできるムース状の細かい泡の層」をクレマと呼ぶそうですが、このマシンで入れるだけでそのクレマもちゃんと毎回作れます。
ESAM03110Sのお手入れ
このESAM03110Sは内部洗浄機能を搭載していますので、電源オン、オフ時に自動でタンクの水を使って注ぎ口からお湯を流し、自動洗浄してくれる形。
普段こまめに洗う必要があるのは、
- 水タンク
- コーヒー豆かす受け
- カップ受け
- トレイ
- 水位計
の5つで、いずれも基本水洗いでOK。
カプチーノやカフェラテを作った際はフロッサーやスチームノズルを洗浄する必要がありますけど、私は作ってないので普段は洗う必要がありません。
あとはこの「抽出ユニット」と呼ばれるパーツを1か月に1回外して水洗いしたり、コーヒー豆を入れる豆ホッパーを汚れたら拭いたりするくらいで、お手入れに関しては非常に楽チンと言って良いと思います。
ESAM03110Sの良い点
- 美味しいコーヒーが手軽に作れる
- 手入れが楽
細かい点を加えれば更に沢山書けるのですが、あえてこの2点だけを特記してみました。
この手のエスプレッソマシンは始めて買いましたので、慣れるまでは多少の戸惑いがあり、マニュアルとにらめっこはしましたが、覚えてしまえば操作が非常に簡単で、手軽に美味しいコーヒーが作れる点が本当に気に入っています。
コーヒーの量、濃さも手軽に変えられるのも素晴らしいですね。
必要十分の機能を備えつつ、可能な限りシンプルで分かりやすい操作方法で作り上げた製品で、非常に好感を持ちました。
ちょっと分からない点があれば簡易マニュアルを読めばほぼ解決するし、とにかくユーザーフレンドリー。
また非常に手入れが楽なのも上記した通りで、このマシンの素晴らしい点。
ESAM03110Sの不満点
内部がコーヒー豆のかすで汚れる
この「抽出ユニット」部分が意外と豆のかすで汚れるのと、
抽出ユニットを外した際のマシン内部にコーヒーのかすがやたらと溜まるのが気になります。
もちろんこの写真は約1年間使い続けてきたせいもあって余計に汚れて見えているのは間違いありませんが。
この「抽出ユニット」自体は水洗い可能なので、洗うのに手間は掛かりませんが、完全に乾かないと設置場所に戻せませんし、外した後の内部に溜まった豆のかすは付属のブラシで丁寧に掻き出すしかないのが面倒です。
マシンの内部は湿気が多めですので、この豆のかすをちゃんと取り除いてやらないと、カビが繁殖してしまうんです。
これらの清掃は1か月に1回と説明書には書かれていますが、実際はもっとこまめにやる必要があるかと。
特に湿気が多くなるこれからの時期は尚更。
とりあえず不満らしい不満はこれだけかな?
動作音は多少は気になりますけど、うちは一軒家だから心配は無いですし。
コーヒー好きなら即買いを
45,000円は安い値段ではありませんが、コーヒーが好きで、毎日手軽に自宅で美味しいコーヒーを飲みたい方なら悩むことなく即購入して欲しいと思う商品。
使う豆にもよりますが、味は格別だし、簡単に入れられるし、お手入れ楽々だしでコーヒー好きが購入しない理由が見つかりません。
スタバの豆買ったら「自宅がスタバ」に早変わりですからタマランです。
あ、あとはやっぱり耐久性ですかね。
1年使い続けてきて故障したり調子が悪くなったりは経験していませんけど、無料保証期間も過ぎるので、ちょっと心配。
毎日最低3杯は飲んでいるから、それなりに使用頻度は高いですし。
って言うか、このマシン無しの生活はもう考えられないので、故障したら本当に困ります。
3年目で初不具合→空気抜き
全く問題なく毎日使い続けていたのですが、突然コーヒーが正常に出てこなくなり、サポートに電話。
すると「本体の水経路に空気が入っている可能性があるので、空気抜きをして下さい」とのことで方法を教えてくれました。
空気抜きはスチームを出してやる簡単な方法で、言われた通りに試してみたところ、問題なく作れるようになりました。
ちなみに私はエスプレッソしか飲んでなかったから、試しにカプチーノを作ってみた際にスチームを使ってみたくらいで、3年間ほとんどスチームを使っていませんでした。
このことが空気が溜まってしまった理由なのかは不明ですが、割とこの本体の水経路に空気が入ってしまってコーヒーが出てこなくなる症状は不具合の中では起こりやすいとのことでした。
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