長年愛用し続けてきたコロナの遠赤外線暖房機「コアヒートスリム」から電源オン時にちょっと焦げるような嫌な匂いがしてくるので買い替えることに。
またコアヒートでも良かったのですが、以前から欲しかったアラジンのCAH-1G9D(スリムで背が高い1灯管タイプ)を買ってみたので、忖度なしでレビューします。
なお、基本的にこの遠赤の暖房器具は長年就寝時に寝室で使用しています。
6畳の狭い寝室なので、コアヒートスリムを最弱でつけておくだけでもそれなりに暖かく過ごせていましたので。
今回もその目的だったのですが、結果的にはタイトル通り。
CAH-1G9Dの付属品類
- 本体
- 土台
- 説明書
- LINEのアドレス
本体と土台は別入りで、土台を組み立てて本体と結合させる形。
確かコアヒートもこうだった気がします。
あとは説明書と今時らしいLINEのアドレスが書かれた紙が。
ちなみに無料保証期間は本体が1年、ヒーターが2年との記載がありました。
CAH-1G9Dの組み立て
実際は説明書通りにやるだけで特に難しいことはありませんが、説明書の説明書きを読むと何となく面倒くさく感じてしまいました。
もともと付いているボルト2本を外して、二分割されている土台の片方を本体にはめてコードを這わせ、
もう片方の土台を合わせて外していたボルトを使って固定するってだけです。
こんな感じでちょっと繋ぎ合わせた部分に隙間が出来てしまうのがちょっと安っぽくて嫌な印象を持ちました。
土台は2分割せずに土台1枚のみで本体にはめ込み式とかで作れなかったのかな?とは。
CAH-1G9Dの特徴
- 安全機能「シャットオフセンサー」
- 0.2秒で暖かい「グラファイトeヒーター」
- 軽くてスリムな1灯管
- 操作しやすいダイヤル式
- 転倒オフスイッチ
- 8時間で自動OFF
- チャイルドロック
- 自動首振り機能
こんな感じ。
このCAH-1G9Dと安価なモデルとの大きな違いは主に1、2で、CAH-1G9Dはハイエンドモデルとのこと。
個人的にはやっぱりデザイン性が気に入ってちょっと高かったけどこのモデルを購入しました。
上部操作パネルの2つのダイヤルも可愛らしかったし。
あとは最弱250Wから使える省エネ性も気に入っています。
やはり昨今の電気代高騰が本当に痛いので。
CAH-1G9Dのデザイン
実物はやはり可愛らしいですね。
こうやって並べるとコアヒートスリムもシンプルなデザインで悪くはないのですが。
優しいグリーンの色合いが目に入ってくるとちょっとワクワクもしますし、ロゴも可愛らしい。
トースターとかもアラジンで揃えたくなってしまう人の気持が分かります。
特にこのモデルは操作パネル部分がダイヤル式で電源オン時にワット数とタイマーが光って表示されたりして尚更デザイン性に優れています。
アラジン遠赤グラファイトヒーターの良い点
速暖!
電源ボタンをひねって電源オンにすると直ぐに900Wまで上がって即暖かくなります。
カタログ上のスペック値は0.2秒で暖かくなるとのこと。
エアコン等のメインの暖房器具の補助目的での利用だったり、狭い室内、細長い形状から脱衣所等での利用が多いと思うので、速暖は非常に便利だと思います。
エアコンがついて部屋が温まるまで暖を取るとか、ちょっと着替える時に使うとか、サブ(セカンド)暖房器具としても重宝するはず。
可愛らしいデザイン性
これは上記した通りで、アラジン特有の優しいグリーン色はやはり魅力的に感じる人も多いはずでしょうし、所有欲を満たしてくれると思います。
スリムで軽量
長さは88.4cmで、重量は約3.5kgとの記載。
ちょっと長いから持ち運び難いかも知れませんが、小学校高学年くらいなら普通に持てて動かせるくらいの重量感なので、子供やお年寄りに使わせるのも良いのかも知れません。
障害物を検知する「シャットオフセンサー」機能を搭載しているので、安全性も問題ありません。
オンオフもダイヤルを回すだけですし、ワット数が数字で表示されるので「250W」で使ってもらえば電気代も安上がり。
安全な「シャットオフセンサー」機能搭載
上記しましたが、障害物を検知する「シャットオフセンサー」機能を搭載しています。
この手の遠赤ヒーターは本体がかなり高温になるので、どのメーカーの機種もこのような安全機能を搭載していると思うのですが、CAH-1G9Dの場合はかなり高精度で、
パネル下部前面にセンサーが4つ、
パネル上部前面にも同じくセンサーが4つあり、これらに触れたり被さったりすると
即結構大きな音で警告音が鳴り、このようにU1と表示されて止まる仕組み。
かなり精度が高くて過敏に感じるくらいではありますが、タオルが被さって火事になるようなケースもあるみたいなので、このくらいで丁度良いのかも。
節電・電気代対策
最弱の250Wでも近くで使う分には十分に暖を取れます。
例えば私のように狭い室内(6畳)で電気カーペット等と併用して使用すると仮定し、1時間辺りの電気代35円で計算して、最弱の250W使用だと、1日平均12時間、30日使った場合でも電気代は約3,150円で済む計算。
もちろんその他の暖房器具を使えばその分の電気代は必要になりますし、400W、600W等で使えば当然電気代は高くなってはしまいます。
とはいえ、基本的には補助暖房器具として検討される方が多いでしょうから、250Wくらいで使うのであれば電気代はかなり安く済むと考えて良いと思います。
ほんとこの手の遠赤グラファイトヒーターは便利なので、一家に一台は置いておくととよろしいかと。
50W刻みで細かく調整可
最初の900Wから次は700Wに飛びますが、その後は50W単位で細かく温度を調整(設定)することが可能です。
アラジン遠赤グラファイトヒーターの気になった点
甲高い音が絶え間なく
この暖房器具はコアヒートでは鳴らない高周波のような甲高い耳障りな音が絶えず鳴り続けます。
大きな音ではありませんが、私は昔から異常に聴力が良く、中年になった今でも全く衰えないため、ちょっとこれは気になってしまいました。
昼間ならまだしも、私のメイン使用目的は就寝中の静まり返った6畳の狭い空間で使うことなので。
中途半端な田舎の団地住まいで周りは年寄りばかり、夜の21時には辺りは静まり返り、私が就寝する時間帯には完全に静寂に包まれますから、そういう環境下ということも影響しているのかも知れません。
また、就寝中は私の周りには常に猫たちがいて必ず一緒に寝ることになるから、この子たちのためにもちょっと嫌かなと。
私はとにかく猫ファーストで生活していて、近くにいる時はテレビも我慢し、どうしても見たい場合はイヤホン使用、時計に関しても置き、掛け時計もカチカチ秒針の音がする時計は置かない(自分も気になる)ほど猫たちのストレスにならないように音には気を付けて静かに生活しているので。
もちろん音の感じ方は人それぞれですし、一般家庭だと普通の人は気にならないレベルだとは思います。
静まり返った室内で近くで聞くと聞こえてくるレベルでしょうか。
この音は家電量販店だと周囲の雑音で聞こえないと思いますので、静まり返った場所での音量は動画を参考にしてみて下さい。
ダイヤルを回した際の電子音
これも動画観てもらえば分かりますが、ダイヤルを回す度に結構大きな電子音が鳴ります。
これも感じ方は人それぞれでしょうが、ここまで大きな音にする必要性があったのか少し疑問。
高齢者にも使って欲しいとなれば、こういう操作音も大きめに作るのが必須なのかも知れません。
今後のさらなる超高齢化社会に向けて、企業も色々と考えているのかも。
明かりが点灯する
このCAH-1G9Dだけなのかは不明ですが、写真の通り(写真は900W時)でかなり室内が明るくなります。
250Wでもこの通りなので、あえて明るく点灯するようにしているのだと思います。
ちなみにコアヒートの方はうっすらと光る程度。
私は書いた通りで就寝時に朝まで付けっぱなしして使いたかったので、これもちょっと用途的には合いませんでした。
もちろんこれは用途次第で、点灯しているほうがより暖かく感じるし、綺麗な色味なのでこれはこれで悪くなく、あくまでもいまいちなのは就寝時利用に限っての話です。
オンで一気に最強に
これはあちこちのレビューでも見かけていて、購入前にも知っていたのですが、このアラジンには単独の電源ボタンがないため、ダイヤルを回してオンオフする形になります。
電源オンでいきなり900Wまで上がってしまうため、私のように常に最弱の250Wで使いたい場合はダイヤルを左に回し続ける必要があってちょっと面倒。
しかも50W刻みで設定可能なので、
900W→700W→650W→600W→550W→500W→450W→400W→350W→300W→250W
こんな感じで最弱の250Wにするまで結構回す必要性があります。
もちろん一気に力強く回せば早く数字を変更できますけど、やっぱりちょっと面倒くさく感じてしまいました。
確かにダイヤルひとつを右左に回すだけでW数(暖かさ)を変更できるのは分かりやすいと言えば分かりやすいのですけども、上記している通りで、ダイヤルを回す度にちょっと大きめの電子音もいちいち鳴るのも鬱陶しいですし。
電源オフにするのにダイヤルを沢山回す必要
電源オンで一気に900Wから始まり、ダイヤルを左に回し続けると最弱の250Wまで到達することは上記したとおりですが、単独の電源オンオフボタンはありませんので、250Wまで回して更に左に回さないと電源をオフにすることが出来ません。
電源オンで900W→250Wまで回して更に回して電源オフって形はちょっと面倒に感じました。
ちょっと安っぽい
熱くなる部分は金属製ですが、それ以外の土台や最上部はプラスチック製なので、
公式サイトのオシャレな写真のイメージ通りだと思ったらちょっと肩透かしを食らうかも知れません。
土台は自分で繋ぎ合わせて組み立てる形だから繋ぎ目がモロに目立つし、
最上部のパネル部分も貼り合わせが私の個体は目立ちました。
プラスチックも多用することで軽量化を実現しているのでしょうから、もちろん悪いことではありませんが。
コアヒートとの比較
上記している通りで、私は長年コロナのコアヒートを愛用していました。
今回のアラジン同様、細長い遠赤外線1灯タイプですので、比較して気になった点だけ簡単に比較しておこうかと。
ただ、私のコアヒートは2010年製の13年前の商品なので、現行品は更に改良を加えられて良い製品になっているとは思います。
っていうか、10年は故障知らずで使えたんだから考えてみると凄いですね。
しかも匂いが気になるだけで、暖房器具としてはまだ全然問題なく使えています。
で、一番の違いはやはりデザイン性になるわけですが、やはりアラジンの方が優れていると感じる人が多いと思います。
特にこのモデルは上部パネルにある2つのダイヤルが目を引くデザインで目立ちますし、アラジンならではの優しいグリーンは色味の美しさもそうですが、アラジンと即気付かれるので、置いておくだけでちょっとしたステータスを感じるかと。
質感に関してはどちらも熱くなる部分は金属製で後はプラスチックを使っているので、どちらも見た目よりも実物はチープだったりします。
また音に関しては上記した通りで、アラジンのほうだけダイヤルがある最上部から電源オン時に甲高い音が聞こえてきます。
ただ、コアヒートは電源ケーブルを差し込んだ状態だと本体の電源をオフにしてもケーブルを抜かない限り、本体から本当に小さな音ですが、電子音が絶え間なく鳴り続けます。
とはいえ、この音は私も全く気になりませんし、問題ない程度の話かと。
アラジンのほうはそれはありません。
また、両方共に最弱設定にした際の暖かさですが、明らかにコアヒートの方が暖かいのですが、
説明書を読んだら、うちのコアヒートは最弱で340Wのようですから当たり前の話でした。
それとコアヒートは6時間で自動でタイマーオフ機能が働いてしまうため、朝方寒くて起きてしまい電源を入れ直すなんてことがありましたが、アラジンは8時間で自動オフなのでその心配がありません。
動作中に明かりが点灯するアラジンに対して、コアヒートはほぼ無し。
これは好みは分かれるかも。
特に暗所使用だとアラジンの方は結構明るいので、鬱陶しく感じる人もいれば、いかにも暖を取ってる暖かい暖色の光に癒やされる人もいるでしょうし。
TPOにもよるかも知れませんけど、私は就寝時に使いたかったため、鬱陶しく感じてしまう側でした。
それにしてもコロナのコアヒートもやっぱり良いですね。
アラジンのグラファイトヒーターを今回初めて購入してみて再確認しました。
質実剛健って感じだし、実際に壊れにくいし、デザインもシンプルで万人受けしますし。
寝る際はコアヒートを使うことに
結局音と使用中の明るさが気になってしまって本来の目的だった就寝時の使用は断念し、Macやテレビ、ステレオ等が置いてある自室で使うことに。
コアヒートは使用時にやはり嫌な匂いがするので、万が一発火しても怖いからもう一台何か探して買い替えかなとは。
ぶっちゃけもう一回コアヒート購入した方が良かったかなというのが本音。
大きな音ではありませんから、気にならない方は全く気にならないとは思いますが、音がするとは全く思っていなかっただけに個人的にはちょっと意外で驚きました。
家電量販店の店内で確認してもほぼ聞こえないくらいの音量なので、私同様に音にうるさい人は動画をご参考に。
私の場合は何度も書いている通りで、就寝時に使う目的で購入したことや、神経質な性格で非常に耳が良いこと、猫たちのために音を出したくないこと等があるため、どうしても気になってしまいました。
本当に一瞬で暖かくなるので、使い方によっては最強の暖房器具のひとつなのかも知れませんし、やっぱりデザインは凄く可愛らしいので、音や操作感が気にならない方にはおすすめです。
またアラジンには安価なモデルも多数あるようなので、そちらでも良いのかも知れません。
これなんかAmazonで8,000円弱(2023年12月現在)で買えてしまうのですが、200Wと400Wのみで操作性も非常にシンプルだから、むしろ私好みでした。
これで良かったよなぁー。買ってから気付いて失敗しました。
音がしないならこれを追加で買うか、やっぱりもう一度コアヒートかな。
コメント