人気のピークデザインのカフリストストラップCF-2とアンカーリンクスAL-2の2つを買ってみました。
日本、海外問わず愛用者も多く、このアンカーがぶら下がったカメラはYouTubeでもよく見かけますが、あからさまにカメラの見た目が悪くなるので、これまでスルーしてきました。
ただ、私のようなカメラの所有台数が多い人にはとても便利な上、値段も手頃なので一度実際に使ってみてから使い続けるか判断しても良いのかなと今回入手してみることに。
PeakDesign(ピークデザイン)カフリストストラップCF-2
パッケージが…
箱はビニールで覆われているわけでもなく、そのままで届きましたが、この箱小さなマジックテープで中央1箇所が留まっているだけで隙間だらけ。
パカっと開けると、若干ですがやっぱりホコリが入っていました。
これ購入前に客が開けて実物確認できるような仕様なのかな?それとも単にコスト削減で?
いずれにしてもこのパッケージングは個人的にはあまり感心できません。
ストラップ部分
ストラップの質感はチープで弱々しい感じで、思いっきり引っ張ったら引きちぎれそうな印象。
素材はうすーいシートベルトっぽく、耐久性の面で不安を感じつつも、さすがに十分に検証済みでしょうから、そこまで不安を感じなくても良いのかなとも。
万一ストラップが切れてカメラのような高額商品を落として壊すような問題が起きたら訴訟とか大変だろうし。
アメリカの企業だからここら辺抜かりないかと。
で、チープな反面、薄くて柔らかい素材は手首にはめた時の感触が良く、ペラペラ素材は重量にも影響しているため非常に軽いです。
実際にカメラに取り付けるとこんな感じ。
カメラに取り付けておく「アンカー」と呼ばれるパーツは、カメラに常時ぶら下げておく形になり、ストラップはいつでも使いたい時や外したい時にワンタッチで着脱可能な形。
アンカーリンク部分
カメラ側につけっぱなしにしてぶら下げておくアンカーと、このアンカーをはめ込む部分リンク部分(アンカーマウントと呼ぶそう)。
リンク部分はプラスチックでちょっと大きいのが気になりますし、アンカー自体は大きくありませんが、プラスチック素材で安っぽく、赤がやたらと目立つのと、プラスチック素材のため、カメラにつけるとカチャカチャ気になる音が鳴ってしまうのが欠点。
そしてアンカーを繋いでいる紐がやたらと太い。
これらはやはり耐久性を考慮してこのサイズや太さになっているのでしょうが、紐が太くて、「これでは…」と思った通りでやっぱり不都合が起こりましたので後述します。
カフリストストラップCF-2使い方
カメラ側にアンカーの糸を通し、予めアンカーをカメラにつけておく。
ストラップをつけたい時はカメラ側につけたアンカーをストラップのアンカーマウント部分に押し付けながらスライドさせればワンタッチではまります。外したい時は逆。
カフリストストラップCF-2の便利な点
とにかく便利!
これに尽きます。実際使ってみるとやはり凄く便利です。
ワンタッチでカメラストラップの着脱が可能だから、外に持ち出す時や、大きいレンズをつける時だけストラップをつけたり、防湿庫にしまう時は外したりと自由自在。
ワンタッチで着脱可能
面倒臭い作業が一切なく、ワンタッチで簡単に着脱可能な点も凄く気に入りました。
ストラップを手首に巻きつけておける
カメラに取り付けたアンカーから外した状態のリストストラップはこんな感じで手首に巻きつけておくことができます。
別途アンカーリンクス購入で
リストストラップとは別に購入した
アンカーリンクスと呼ばれるパーツのみ(これで全て)。
リストストラップとほぼ同額の2,600円程度で購入可能なこれをどのように使うのかと言うと、
アンカーをカメラの両側に2つつけておいて、リンク部分を自前にストラップに結びつけておけば、リストストラップやハンドストラップ以外の自前のストラップを取り付けることが出来るようになります。
通常カメラのストラップはカメラの台数分必要で、良いストラップだとそれなりの出費が必要になってくるわけですが、
こんな感じでリンク部分をお気に入りのストラップにつけておいて、
カメラ側にアンカーを取り付けておきさえすれば、複数台のカメラに対して1本のストラップで済んでしまう利点があります。
これもこのピークデザインのアンカーリンクのシステムの大きなメリットの一つ。
特にカメラを複数台所有している方にはとても便利だと思います。
カフリストストラップCF-2のダメな点
見た目がダサい
カメラにアンカーがついてプラプラしているのを実際にこの目で見ると想像以上に違和感を感じて、見た目的にも非常にダサく感じました。
配色も赤黒混合で赤がやたらと目立ってしまうため微妙。
全部黒に染めてしまうと、着脱する時に見ずらかったりする問題も発生するのかも知れませんが、個人的にはなるべく目立たないように全部黒にして欲しかった。
もしくは、ユーザー側で好きな色を選べるようにカラーバリエーションを作って欲しかった。
質感が良くない
値段が値段なので、酷いとはさすがに言うつもりはありませんが、アンカーリンクスもストラップも質感は良くないです。
音が鳴ってうるさい
上のカメラに取り付けた状態の写真のように、ストラップを外した状態でもアンカーが常時カメラについている形になるわけですが、このアンカーが揺れてカメラにぶつかるとカチャカチャ耳障りな音が鳴ります。
アンカーが当たる部分がカメラグリップのような素材ならそこまで大きな音は鳴りませんが、当たる部分がプラスチック素材のメモリーカードスロット部分だったりすると、プラスチック素材同士でカチャカチャ嫌な音が鳴るので、例えばsd Quattroや60Dには取り付けを断念しました。
音が鳴らない仕様(例えばアンカーの真ん中の黒い部分のみをシリコン製にするとか)で作れなかったのか、この点は非常に残念です。
右手の場合はこのように持てば動画撮影時でも音鳴りを防げるものの、左手も同様な形で持ち続けるのは苦痛。
紐が太すぎ
三角環が付いた状態ならもちろん余裕でアンカーの紐が通せますが、三角環を外してカメラのアイレット(ストラップ穴)に直付けの場合、アンカーの紐が太すぎて大半のカメラに普通につけられません。
動画とか撮る人は三角環が付いていると音が入るから外す人も多く、その場合は直接穴に紐を通したいわけですけど、例えば私のα6500なんかだと穴が小さく通せません。
直付けすれば必要以上にアンカーが揺れることもなくなり、アンカーが揺れる際の音の問題もかなり軽減されるはずだと思うのですが、私が所有している一眼、コンデジ試した全部のカメラでストラップ穴に直付けすることが出来ませんでした。
実際はつけられないことはないようで、YouTubeとかブログとか見ると三角環を外してストラップ直付けでアンカーをつけるために、こんな感じで切れない紐を使ってペンチで引っ張って通したりしている人もいましたが、下手すりゃアイレットが折れ曲がったり取れたりする可能性もあるから私は絶対嫌。
って言うか、この写真はパナソニックのFZ1000ですけど、どう考えても通らないと思いますけどね。
実際そこそこの力で引っ張ってみたけど、アンカーの紐は通りませんでした。
これを思い切り引っ張ったらバキっといってもおかしくないから私はやりません。
アンカーの紐自体をペンチで潰して通すなんてのもブログで読みましたけど、この紐は絶対に切れてはいけない(切れたら当然カメラ落下するんで)紐だからそれも嫌だし。
製作段階でカメラに実際つけて何度も試しただろうに、何故この糸の太さにしたのか本当に理解に苦しみます。
まぁ結局は三角環を外さない前提で作られているのと、耐久性とコスト面との兼ね合いで紐をこの材料でこの太さにしているのかな?
吟味すればもう少し細くてもいくらでも丈夫に作れるんじゃないかと思うのは素人の浅はかな考えなのかも知れませんが、これは一刻も早く改善して欲しいと感じた点でした。
ピークデザインの修理は?
ワランティ(保証書)がついているものの、海外のピークデザインのサイトに直接登録しろとのこと。
面倒臭いんで登録はせず、アマゾンで購入しているから、万一壊れた一応購入したアマゾンに連絡してみようとは思います。
非常に惜しい商品
抜群に便利なストラップシステムだけに、あと一歩が非常に惜しいと感じる商品でした。
結局アンカーを取り付けたカメラはα7S、α6500、FZ1000の3台だけ。
しかも、こうやって持つことで音鳴りを防げる右側にのみ。
左側はカチャカチャうるさいから、とりあえず取り付けるのを止めました。
この3台は割と軽いから、カフリストストラップCF-2専用で良いかなと。
カメラの左側にもアンカーをつければショルダーストラップが使えるので、重いレンズを取り付けて外を持ち歩く時だけは、カメラの左側にもアンカーを取り付けてショルダーストラップをつけようかと。
アンカーの取り外しは紐を通すだけで簡単だから、こういった融通が効く点もこのアンカーシステムの利点かな。
所有しているsd Quattroなんかは動画も取らないしバッチリだと思ったんだけど、sd Quattroは右側にプラスチックパーツのSDカードスロットがあって、アンカーが擦れてうるさいからこれも即外しました。
まぁ、音も一旦外に持ち出しちゃえばそんなに気になることもないと思います。
私の場合は家の中で猫たちを撮る頻度の方が外に持ち出すよりも多いので、必要以上に気になっちゃただけかも知れません。
ほんと惜しいんだけどなぁー。
「利便性に優れるなら音とか紐を通すのとか気にしない」みたいな豪快な方には無条件でオススメできますけど…。
約半年使い続けてみて
購入から約半年使い続けてみたので追記。
やはり利便性は非常に高く、競合する商品もありませんから、未だに重宝して使い続けています。
カメラはα6500にSELP18105Gをつけて持ち出すことが殆どなので、「カフリストストラップCF-2」ばかり使っていますが、ストラップが痛んできたりもないです。
もっともカメラ持ち出す頻度はかなり低い私ですけど。
相変わらずアンカーリンクスの太い紐、カラーバリエーション、アンカーリンクスを取り付けるアンカーマウントの改善(更なる小型かや音が鳴らないような配慮)等の考えはないようですし、個人的な「惜しい商品」という感想に全く変更はありません。
アンカーリンクスがリニューアル!
私が購入したカフリストストラップやアンカーリンクスがリニューアルし、バージョン3になった模様で、特にアンカーリンクスはAL-3となり、なんとアンカーリンクスの紐が細くなって、カメラのアイレットに通しやすく改良されていました。
常々「何故リニューアルしない?」と思いつつも、これだけ買った後だけに、いざリニューアルすると何だか複雑な気持ちに…。
っていうか紐が太すぎたのは最初の開発段階から分かってたじゃん…。
ってなわけで、現在売られているバージョン3は更に使いやすく進化しているので間違いなくオススメ出来ます。
AL-4に
その後更に改良しAL-4となりましたが、紐は耐久性の面で不安が見つかったようで、AL-3よりも太くなってしまいました。
アンカーの色のバリエーションとかは相変わらず増えず、赤と黒のままだし、カメラにぶつかるとカチャカチャなる樹脂素材もそのまま。
もう一歩改良されれば更に良くなるとは思いますけど、ここから先は難しいのかな?
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