突然の出来事でした。
トイレで「大」をし終えて流そうとしたら、便器がトマトジュースのように真っ赤で・・・。
思い当たる症状なんて本当に何もありませんでしたから、まさに青天の霹靂で、原因についても全く心当たりがなく・・・。
しいていえば下痢が続いていたことと、下腹部の違和感、多少お腹が張っている感覚があったことなのですが、私自身はもともと下痢気味なので、お腹の張りも含めてこれがいつもの調子だとばかり・・・。
その後2回ほどトイレに行きましたが、やはり見間違いではなく2回共に便器が真っ赤に・・・。
以後、数回「大」をしても便器が真っ赤になったため、さすがに焦って翌日病院のお世話になることに。
「血便」で受診した消化器内科
私は血便は人生で初めての経験でしたので、まず何科を受診すればよいのかが分かりませんでした。
ググってみたところ「消化器内科」が良いようなので、近場で探して一番大きな病院を受診することに。
「血便」初回の診察
最初に問診を行い、私がスマホで撮影していた血便の写真を見せ(撮影しておくことは診察に役立つから大事だそう)、次にお腹から下腹部等の触診をし、そしてお尻の穴に指と、何か不明な金属の棒を入れられました(苦笑)
確かに血が出ていますね
とのことで、その後以下の検査を受診することになりました。
- 血液化学検査
- 生化学検査(1、2)
- 腫瘍マーカー
- CT(造影剤使用)
血液検査は人間ドックとかで受けるような様々な項目が並んでいる詳細な検査で、
検査の結果はどこも全く異常なしとの判定でした。
腫瘍マーカーというのは、血便で最悪な病気が「大腸がん」だから行ったようで、これも特に問題ありませんでした。
CTは造影剤を使用するのに同意書にサインを求められましたが、CT検査中に特に異常は見られず、事前に教わっていたとおりで「体が熱くなった」だけで、問題なく終了しています。
こちらもPCの画面でグリグリ動かして結果を見せてくれましたが特に異常は見られないとの判断が。
ちなみに血便の種類を大まかに分けると、
- 肛門(いわゆる痔)
- 内蔵の疾患(食道から大腸まで)
と2種類で、痔の場合は真っ赤な鮮血が出て、上に行くほどドス黒い血便になるんだそう。
汚くて大変申し訳ありませんが、私の場合はこんな感じで一見すると鮮血に見えたのですが、これは下痢で飛び散ってしまっているからと、ウォシュレットで洗浄した後の写真だから鮮血に見えるだけで、大をしてすぐに確認すると、赤黒っぽい色をしているため、やはり痔ではないのかなとは。
もちろんお尻は全く痛くありませんし。
病名は「大腸憩室炎」
上記の通り、診察初日に様々な検査した結果「大腸憩室炎」が疑われるとの診断を受けました。
この病名聞いてピンときたのが、うちの祖母がこの病気を長年繰り返していることでした。
このことを話すと「遺伝」も原因のひとつに考えられるとのこと。
ただ、大腸がんの可能性も否定できないため、内視鏡検査を勧められました。
とりあえず検査上では大きな問題は見られなかったことや、私自身が痛みが全くなかったこともあり、
2日間様子を見てみましょうか
とのことで、2日後に予約をしてこの日は帰宅することになりました。
急変するようなことがあれば、すぐに来院して下さいということで。
初日に処方された薬はミヤBM錠
この日は内服薬として「ミヤBM錠」という整腸剤を処方されました。
薬効は「腸の調子を整えるお薬。副作用はありません」とのこと。
診察初日にかかった費用
当然医療機関によって金額は様々だと思いますので、あくまでも参考程度にしかならないと思いますが、私の場合は薬代を入れて健康保険利用で大体17,000円くらいでした。
CTとかやってますから、むしろもっとかかるのかと思ったくらいで、個人的には安かったなとは。
初回以降は、血液検査と薬代合わせて1回1,000円ちょい程度でした。
っていうか、私は40代ですが、実は人間ドックを一度も受けておらず、CTも今回が初めての経験。
企業勤めなら有無を言わさず健康診断や人間ドックをやらされるのかも知れませんが、私は20代から個人事業主として生計を経ててきているので、一度もやってなかったんですよねー。
40代以上は市町村で人間ドックの補助があったりしますから、今までもやるチャンスはあったんですけど、「ぶどう膜炎」で片目が失明しかかったくらいで大病はしたことがないから「自分は大丈夫」という過信がどこかにあったんだと思います。
帰宅後、翌日の状態(症状)
帰宅後も確かに下腹部に違和感はあるものの、痛みは全く感じなかったため、基本安静にはしていましたが、普通にゲームやったり、Fire TV Cubeでアニメやドラマ等を観て過ごしました。
血便に関しては相変わらずで、かなり酷い状態が続いていて、一向に収まる気配はありませんでした。
食べ物に関しては、
- プリン
- 栄養補助ゼリー
- ヨーグルト
- ポカリスエット
- ゼリー
- 水
2日間これらのみ飲食で我慢しています(写っている「リポビタン」は家族の飲料)。
なお、私自身はそこまで酷いとは思っていませんが、やはりお菓子やカップ麺が大好きで野菜は積極的に摂取はしない偏食気味の食生活を送っていましたので、それも原因の一つだったのかなとは。
2日後の再診
病院に行ったらまずは血液検査を行い、1時間後に結果が出てから診察開始。
血便に関して一向に収まらないことを告げると
とりあえず入院できますか?
と聞かれました。
絶食&点滴で腸を完全に休めて血便を止めるというのが最善の治療方法だそう。
私自身も本来は入院すればベストなのは分かっていましたが、血便が出るだけで痛みもなかったし、いきなり入院は飼い猫たちの世話のこともあり「ちょっと厳しいかな・・・」と返答すると、3日後に再度来てもらい、その際も血便が止まらないようなら必ず即入院ということに。
この日は血液検査の結果で「貧血気味」と診断されたため、
クエン酸第一鉄Na錠50mg「サワイ」という鉄分の薬を処方してもらっています。
帰宅後は絶対安静生活に
とにかく入院は嫌だったので、一日中寝て極力動かず、食べ物も初日の
- プリン
- 栄養補助ゼリー
- ヨーグルト
- ポカリスエット
- ゼリー
- 水
これらのみを徹底して腸の回復に務めました。
それでも血便に関しては相変わらずで、むしろ下腹部の違和感もなんとなく悪化しているような気がしてきていました。
6日後に血便が止まる
血便を初めて確認してからちょうど6日後の朝になってようやく血便が止まりました。
鉄分の薬を飲むと便が黒くなってしまうので、判断しにくいから止まったように見えるだけなのかとも思いましたが、よーく見ると便に多少血が混じっている感じはあるものの、今までのように便器が真っ赤になったしまうようなことは一切なくなりました。
そんなわけで、診察の際にスマホで撮影した写真を見せ、何とか入院は回避することが出来ました(苦笑)
ただ、
本当は入院するといいんだけどねー
とは言われましたが(苦笑)
血液検査の結果で再度「貧血」が見られるため、また貧血の薬とミヤBMを追加で処方してもらい、次回は1週間後にもう一度ということになり、ここで「大腸内視鏡検査の日取りを決めましょう」という話しに。
もちろんまた出血するようなら1週間後とは言わずに入院しに来て下さいとも。
というのが今回の話の全てで、今現在まだ完治していません。
血便から8日後の現在
相変わらず痛みはなく、下腹部の違和感もだいぶ収まって本調子に戻りつつあるのが分かります。
ただし、血便は出なくなったものの、今度は便秘なのか、2日間「大」が出ていません。
常に下痢気味の私としては、2日も大が出ない経験はここ数十年間で恐らく一度もない状態かと。
食事は
お粥やうどんを食べ始めてはいるものの、まだ出血するのが怖いからまともな食事を取っていないので、もしかするとそれが原因なのかな?とは思うものの、とにかく大のほうだけ便意がなくて逆に困ってしまっています。
血便が本当に止まっているのかを確かめる術がなくなってしまっているわけですし。
トイレで思いっきり踏ん張ることは「大腸憩室炎」の場合はご法度らしいから無理やり出すわけにもいかないし・・・。
サワイの鉄分の薬の副作用に「便秘」と書かれているから、もしかするとこれが原因なのかな?
そんなわけで別の意味で困ってしまっているのが現状で、この話は現在進行系でまだ続きます。
大腸内視鏡検査を行うことに
出血確認からほぼ10日で血便が完全に止まって、下腹部の違和感やお腹の張りなんかも殆ど感じなくなりましたので、予定通り「大腸内視鏡検査」の日程を決めることに。
その日の診察で、大が出なくなったと言ったら「マグミット錠500mg」という排便を促す薬を処方してもらっています。
大腸内視鏡検査に関しては、私としては度重なる通院で少し疲れてしまったので、日にちを置いて欲しかったのですが、先生の都合や私自身の都合もあり、この日の診察から4日後に行うことになりました。
大腸内視鏡検査の前日
大腸の中を完全にキレイにした状態で内視鏡検査を行うため、前日から食事制限や下剤の服用があるので、検査よりもむしろこの大腸をキレイにする作業のほうが大変でした。
各病院で多少の違いはあると思いますが、検査前日は朝食のみ消化の良い食事が可能で、昼からは事前に購入させられた専用食しか食べられず、飲み物も水かお茶に制限されます。
私は昼・夕とグリコの「大腸検査食エニマクリンCS」と呼ばれる食事のみを食べています。
昼は「ゼリーミール」といういわゆる栄養ゼリー2本とビスコのセットを。
ビスコはスーパー等で買えるあの普通のビスコで、ゼリーは青りんご味っぽいもので、どちらも当然ながら非常に美味しかったです。
夕食は煮込みハンバーグと白がゆのセットで、お粥は普通のお粥でしたが、ハンバーグの方はこんなに味がシッカリついてていいの?とビックリするくらい濃いめの味付けでかなり美味しい。
ただ、消化吸収が良いからか、2時間もするとまたお腹が空いてきてしまって困りました。
血便で食事をコントロールしていた際は小腹が空くとプリンやヨーグルトで気を紛らわしていたのですが、今回はこれ以外は口に出来ないため、水を飲んでごまかしました。
夜の8時には「ピコスルファートナトリウム」という下剤の半量を水で割って飲み、夜の10時には就寝しました。
大腸内視鏡検査当日
検査自体は12:30の予約なのですが、朝の6時に起床し、事前に用意してある下剤を飲んで腸の中を完全に空っぽにする作業がありました。
もちろん検査前まで絶食で、水とお茶のみ許されています。
食べられないことも辛かったのですが、
「ムーベン」という下剤を水で薄めた状態で2リットル飲まされるのも結構しんどかった。
ゆっくり時間をかけて2リットル飲み干してくれとの指示があり、味自体は10倍希釈のポカリスエットのようなので、そこまでマズくもないものの、時間が経つにつれやはり飽きて飲むのが辛くなりました。
しかも飲み始めてもなかなか排便したくなる兆候が現れず「これ検査までに間に合うのかな?」と焦りましたが、結果的には合計8回もトイレに入り、最終的には大が透明の液体になって検査準備OKとなりました。
痛苦しくて辛かった大腸内視鏡検査
検査に際し、
- ドルミカム注射液10mg
- ブスコパン注20mg
という2種類の薬剤を投与されたので、検査中はモニターに映る自分の大腸の様子を観察できる程度の意識はあるものの、眠気が酷いような軽い意識混濁のような不思議な気分でしたが、とにかくお腹が痛くて「ちょっとタイム!」と何回言いたくなってしまいました。
ただ、頭がぼーっとしていて半分寝ているような状態だったから、言いたいのに言えないような、不思議な感覚で・・・。
これ人によって痛みに差があるそうなのですが、私は本当に痛苦しくて辛かったです。
次もしやるなら麻酔をかけてもらいたいくらい。
大腸内視鏡検査の結果
検査終了後に休憩させられるので、そこに先生が来てくれて検査の結果を伝えてくれたのですが、頭がぼーっとしていて正直何を言われたのか思い出せないくらいでした。
ただ、
大腸憩室が複数見つかり、ポリープがあったから生検する
ってことを言われたと記憶しています。
帰宅する際に渡された用紙にも生検のことが書かれていたし、2週間後に結果が出るから2週間後の診察の予約も入れられています。
大腸内視鏡検査の費用
病院によって異なるでしょうが、
保険適用で5,620円
と領収証に記載があります。
相場が分からないからなんとも言えませんが、個人的にはもっと高いのかと思っていただけに少ない出費で助かりました。
大腸内視鏡検査後の生検の結果
2週間後に結果を聞きにまた病院へ。
PCのモニターに映し出される写真を見せながら説明してくれた内容は
- 生検の結果は問題なし
- 5mmくらいのポリープが1つある
- 憩室が10個くらいある
- 大腸憩室出血で間違いない
- ただ出血箇所は特定できなかった
という内容でした。
とりあえず癌じゃなかったのは良かったものの、ポリープは切除しておいたほうが良いとのことで、後日切除手術を受けることになったのと、憩室が沢山あったのがかなりショックでした。
「憩室」で画像検索すると見られるあの穴が空いたように見えるのが見せてくれた4枚の写真に沢山写っていました。
私は今回は大腸だけしかカメラを入れていませんけど、憩室は大腸にだけ出来るわけではないため、小腸とか胃とか食道なんかにもあるのかも知れません。
うちの祖母は食道から大腸まで150個くらいあると言われていたそうなので、やはり遺伝したのかも知れませんし、カップ麺やお菓子が大好きで野菜をあまり食べない食生活も追い打ちをかけたのかも。
いずれにしてもポリープ切除手術をするのにまたあの痛い大腸内視鏡検査をまた受けなければいけないのが本当に嫌。
病院によっては小さいポリープは検査時にそのまま除去するそうなのですが、私が診察してもらった病院の場合はどんなに小さくても、数が少なくてもポリープ除去の場合は1泊入院させる決まりになっているとのことでした。
そんなわけで、5月にポリープの切除手術です。
突然の血便から始まった一連の流れですが、やっぱりある程度の年齢になったらいくら体が丈夫で健康に不安がなくても大腸内視鏡検査はやっておいたほうが良いのかも。
入院&ポリープ除去手術
5月の終わりに1日入院してポリープ除去手術を受けてきました。
同じように前日に大腸検査食を食べて、手術当日は絶食で。
しかもPCR検査(無料)をしてから手術になったので、結構面倒くさかった。
ポリープ除去手術自体はまた意識朦朧の中で行われたからよく覚えていませんが、術後の入院が暇で暇で・・・。
除去したポリープは生検に出したので、また2週間後に受診して、何の問題もなければこれで終わりという形になるはず。
もし大腸内視鏡検査を受ける場合は、小さいポリープはその場で取ってくれる病院を受診したほうが良いのかも知れません。
金銭的にも馬鹿にならないですから。
最後の生検の結果はまだですが、トータルで5万円以上はかかっています。
ただ、所得に応じたこのような便利な制度があるから、高額な自己負担は避けられるように出来ているみたい。
色々言われる日本ですけど、やっぱり素晴らしい国なんだなと改めて。
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