純粋な鯨肉とは異なりますが、炙りくじらという燻製風の鯨肉の珍味を頂いたので食べてみました。
実は私は鯨肉を食べること自体これが人生初。(もしかすると記憶にないだけで子供の頃食べたことがあるかも)60代のうちの親の年代だと給食で食べたそうですけど。
炙りくじらとは?
厳選された鯨(くじら)肉を、特に食感と味にこだわって新しい素材の味を引き出し、スモーク風味に仕上げられた海産珍味で、和歌山県優良県産品推奨制度のプレミア和歌山にも選定されています。
くじらと言えば誰でもすぐにピンとくるあの太地町のくじらを原材料として使っているみたい。販売業者は千葉の鴨川にある石渡製菓と記載されていて、私も房総土産で頂きましたが、和歌山県の名産品との話。
普段鯨肉を食べない(特別食べたいと思ったことがない)鯨肉に関して無知な人間からすると、「鯨肉=出荷量が少なく高級」みたいな勝手な印象がありましたが、この炙りくじらは量が少ないこともあってか、一袋700円と割と安く買えるようです。
炙りくじらの匂い
上記した通りでクジラに関する知識が全くない私の印象としては「鯨肉=臭い」の頭しかありませんでしたが、この炙りくじらに関しては様々な調味料に漬け込んでいるためか、匂いは臭くありません。見た目通り、醤油のような調味料の匂いがします。
炙りくじらの硬さ
「鯨肉=硬い」のこれまた勝手なイメージがあり、この炙りくじらも一見するとビーフジャーキーのようで硬そうですが、驚くほど柔らかく、手で簡単に裂くことができます。
炙りくじらの味
「鯨独特の臭みを軽減している」そうですが、噛む度に鼻に抜ける独特の臭みが多少残っています。だから「軽減」ってことなんでしょうけど。
ただ予想していたほど癖がある味でもなく、普通に食べることができました。美味しいかどうかと聞かれると「普通」かな…。この多少残っているクジラ特有?の臭みが好きな人は好きなんだろうし、病みつきになるのかも。
とは言え、様々な調味料で濃いめに味付けしてあっても多少の臭みが残っている普通の鯨肉は?とも考えましたが、この炙りくじらの原料の「歯クジラ」は雑食性だから多少の臭みがあり、ひげクジラの方は主食がプランクトンだから臭みが少ないとのこと。
食わず嫌いってだけで、食べたら美味しいのかも知れません。
炙りくじらの感想総括
想像していたよりも臭みも少なく普通に食べることができましたが、また食べたいか?と聞かれたら「もういいです」(^_^;)
ちなみに鯨肉は確かに栄養豊富みたいですけど、タンパク質の値だと同じような乾物のビーフジャーキーと比較すると、ビーフジャーキーの方が100g中55gとタンパク質の含有量が多い形。
カロリーは炙りくじらが100g少ないものの、同量のタンパク質を摂取しようとすれば逆にカロリーも多くなるため、栄養的にもこういう乾物だと手頃に入手できるビーフジャーキーの方が優れているみたい。私は筋トレするんで、タンパク質重視で考えての話ですけど。
なお、赤身同士で比較すると、鯨肉の方が脂質とコレステロールの含有量が少なくヘルシーだそう。
人生初のクジラのお肉でしたが、予想していたよりは悪くなかったです。食わず嫌いはいけませんね。
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