PR 記事内に広告が含まれています

マンフロット最新三脚「befreeアドバンス ソニーαカメラ専用」詳細レビュー

マンフロットのbefreeとbefreeアドバンスαカメラ用の箱デザインの違い

3/5日発売ホヤホヤのbefreeアドバンス L 三脚キット ソニーαカメラ専用(MKBFRLA-BH)が発売日に届きましたので、早速レビューしてみます。

なお私はマンフロットの三脚を既に

  • befree(MKBFRA4GY-BH)
  • 190Go!(MK190GOA4TB-BH)

と、2台(両方アルミ)所有していますので、特に購入の際に悩む方が多いであろう「befreeとbefreeアドバンスとの比較を中心」に写真を交えて詳細に書いてみます。

ちなみに私が所有してるbefreeの型番MKBFRA4GY-BHは、デザインが一新された今回のアドバンスの一世代前のモデルで色はグレイ。

理想を言うと、befreeと190Go!の2台を処分し、今回のbefreeアドバンス(befree advanced)に1台に置き換えることなのですが、結論は果たして…。

スポンサーリンク

befreeアドバンス概要

befreeアドバンス ソニーα用の特徴

  • 従来モデルの縮長40cmはそのまま
  • 耐荷重を4kgから8kgに大幅アップ
  • 脚の折りたたみや角度調整が容易に
  • ボール雲台はフリクションコントロールやパンロックを装備
  • Sony α7、9シリーズ専用プレート付きモデル。

上記した通り、既にbefreeと190Go!を所有しているものの、今回のモデルの特徴全てが気に入ったため、買い換え目的で購入しています。

ちなみに購入時の金額は買った順に、

  • 190Go!・・・25,052円
  • befree・・・15,980円
  • befreeアドバンス・・・26,730円

こんな感じで、190Go!と今回のアドバンスがほぼ同値。

ソニーαカメラ専用について

マンフロットbefreeアドバンス ソニーα用の付属品と専用プレート

名前の通り、私が購入したのはbefreeアドバンスのソニーαカメラ専用バージョン

写真のようなα専用のクイックリリースプレートが付属するbefreeアドバンスってだけなので、通常のアドバンスとの違いはそこだけのようです。

あとα専用の方は「レバーロック式のみしか販売されない」のに対し、通常バージョンは190Go!のような捻って脚を伸ばせる「ツイストロック式が用意されている」とのこと。

αカメラ専用の対応機種は

  • α7II
  • α7rII
  • α7rIII
  • α7sII
  • α9

と現時点で5つのカメラのみ。

恐らく最新機種のα7IIIは対応すると思いますが、記載の無い機種にはプレートを取り付けられませんので要注意。

befreeアドバンス ソニーαカメラ専用を取り付けたα7RIII

私はα7RIIIを所有しているので、あえてこちらのαカメラ専用の方を選んでいます。

この通り(見辛くてすいません)α7RIIIに取り付けてみると、隙間なく見事にぴったりハマりました。

念のため私が他に所有しているソニーのα6500とα7Sの2機種を試してみましたが、やはりどちらもこの新プレートがボディにハマらず使えませんでした。

ただし、この専用プレートが取り付けられないカメラでも、

マンフロットの「200PL-PRO」というプレートを別途購入することで使えるそう。

ちなみに「200PL-PRO」をわざわざ買わなくても「200PL」でもアドバンスに取り付けられたので、問題なく使えましたけどね。

今回の「200PL-PRO」はアルカスイス互換になったから、様々な三脚と併用可能にはなっているようです。

このプレートもbefreeや190Go!で長らく使われてきた200PLプレート同様に、コインが無くてもピンを回してカメラに取り付けることが出来て便利。

当然ですが、この新プレートは190Go!でも使えます。

プレートに黒い突起が見えますが、説明書によると、これは三脚座付きのレンズを使う時のみ使うようで、普段はこの黒い突起を引っこ抜いて外した状態で使います。

また、200PL(写真はbefreeについてきた物)には表面全面が傷防止のためのゴムで覆われていますが、このαカメラ専用プレートは金属剥き出し

αカメラに隙間なくピッタリ取り付けるために仕方がなかったのでしょうが、気になる人は気になる点かも。

befreeとbefreeアドバンスの比較

ここからはbefreeとの比較をメインで行っていこうと思います。

箱のデザインとサイズ

マンフロットのbefreeとbefreeアドバンスαカメラ用の箱デザインの違い

箱のデザインの違いはこんな感じで、カラフルポップなbefreeに対して、黒を基調とした大人っぽいデザインに変更されたbefreeアドバンスってところ。

箱の大きさは本当に微妙ですが、若干befreeアドバンスの方が大きいです。

befreeアドバンスの付属品

マンフロットbefreeアドバンス ソニーα用の付属品と専用プレート

  • 三脚本体
  • キャリーバッグ
  • Sony α7、9シリーズ専用プレート
  • 説明書2冊
  • 専用レンチ2本

befreeとの違いは専用レンチの数とプレートだけかな。

キャリーバッグの比較

befreeとbefreeアドバンスのキャリーバッグの比較

下がアドバンスで上がbefree。

キャリーバッグにはロゴデザインの他にも変更点があり、

  • ショルダーパッド
  • 厚み

この2点が全く異なります。

befreeとbefreeアドバンスのキャリーバッグの違い

左がbefreeで、右が今回のアドバンス。

細かな突起付きでゴム(シリコン?)製のbefreeに対し、アドバンスの方は単にメッシュ素材のクッション製のあるパッドに変更になっています。

個人的にはbefreeの素材で、今回のアドバンスのサイズにしてくれれば最高でした。

ゴム製の方が肩にかけた時に滑りにくいので好み。

厚みに関してはアドバンスの方がこんな感じで明らかに厚いです。

三脚本体の折り畳んだ際のサイズが一緒にも関わらず厚く作ったのは出し入れしやすくするためかな?

全伸高(最大高)の比較

befreeとbefreeアドバンスと190Go!の全伸高(最大高)の比較

左からbefree、befreeアドバンス、190Go!

雲台外した状態になってしまいましたが、これは190Go!も含めて3台並べてみました。

雲台含めた全伸高は仕様表によると、左から144cm、151cm、156 cm。

やはり脚の太さは一目瞭然で190Go!が太く、befree、befreeアドバンスはほぼ同じ太さに見えます。

カメラの大きさにもよりますが、befreeアドバンスの最も高くした状態でのアイポイントは160cmくらい。

通常状態での高さ比較

befreeとbefreeアドバンスと190Go!の通常状態での高さ比較

通常時の高さの比較はこんな感じ。

190Go!が若干高いってだけで、どれも殆ど変わりません。

befree同士の比較だと、雲台の分だけアドバンスが若干高いだけって形でしょうか。

畳んだ際のサイズ比較

befree、befreeアドバンスの畳んだ際のサイズ比較

最もコンパクトに折り畳んだ状態でのサイズ比較はこの通りで全く一緒。

befreeアドバンスと190Go!の大きさ比較

ちなみに190Go!との比較だとこんな感じ。

190Go!はbefreeのように脚を逆さに折り畳めませんので、このくらいのサイズ比となってしまいます。

脚やレバーロック部分の比較

befree、befreeアドバンスの脚やレバーロック部分の比較

寒い時期にあると助かるシリコンゴム付きの脚。

アドバンスはゴムの部分が短く変更されていました。

befree、befreeアドバンスのレバーロックの違い

レバーロックの形状も異なりますが、バネの強弱(調節可能)も殆ど一緒だし、特に優劣の差は感じません。

脚の最も細い部分の太さも全く一緒。

befree、befreeアドバンスの石突の違い

石突はだいぶ異なり、写真左のアドバンスでかなり小型化されています。

befreeの方は傾斜が見られるため、設置面自体の大きさは変わらないようには見えますが、素人考えだと大きければ大きいほど…と思ってしまうので、どのような理由で小さく変更されたの?という疑問は湧きます。

三脚本体の比較

最も異なるのがこの部分で、今までは脚が別々に分かれて取り付けて合ったのが、

一体成型のパーツが取り付けられました。

この部分と雲台を変えたことによって剛性が飛躍的に上がっているのだとか。

脚開閉時のロック部分の比較

ここもかなり進化したところで、今までは脚の開脚を写真のようなパーツを左右に動かすことで行っていましたが、

アドバンスはレバーロック式となり、レバーを下げつつ、脚を開脚する形に変更されています。

システムは190Go!のこれと同じ。

これによってちょっと面倒くさかった脚の折りたたみや脚の角度調整が非常にスムーズになりました。

パチンパチンと脚を開脚する度に気持ちの良い音が鳴って自動でロックがかかる形で、従来は2段階だったのが3段階の角度調節が可能になっています。

190Go!と同じ仕様に変更された形ですが、ぶっちゃけこの変更点だけでもアドバンスに買い換える価値ありかと。

ボール雲台の比較

befree、befreeアドバンスのボール雲台の比較

アドバンスで雲台自体のサイズが大きくなり、剛性感が増しました。

ボールを止めるのに捻る部分(チルトロック)が大きくなったため、非常に回しやすくなっています

また、このチルトロック部分に「フリクションコントロール」が付属したので、これを調節することでボールの微妙な動きをコントロール可能に。

プラスに回すとパンロックを最大に緩めた時でもボールが殆ど動かなくなり、マイナスに回すとパンロックを緩めた際にボールが緩々になります。

パンロックが新たについたため、パンロックを捻るだけで水平方向にのみ動かすことが可能となりました。

befreeとbefreeアドバンスの雲台の違い

今まではレバーを手動で引っ張りつつカメラを取り付けなければいけなかった(文章での説明が難しい)のが、190Go!同様にカメラを乗せるだけでパチンと自動で取り付けられるようになりました

この変更点は個人的にはかなり嬉しい部分。

脚のデザインの比較

もともとカッコイイ脚のデザインですが、

αのカメラのマウント部分のオレンジを意識したデザインに変更されていて、更にカッコよく仕上がっていました。

まぁデザインに関してはさすがイタリア(デザインのみ)で何の文句もございません。

重量感の比較

  • befree・・・1400g
  • befreeアドバンス・・・1590g

仕様表によると重量は約200gと数字的にはそれなりに異なるわけですが、実際に持ち比べた感じだと、体感的には殆ど差は感じないのかなとは。

もっとも感じ方には個人差ありますから、あくまでも私個人の印象に過ぎませんが。

剛性感の比較

befreeとbefreeアドバンスの剛性感の比較

実際にうちにある一番重い組み合わせ(α7RIII × SEL100F28GM)で乗せ変えてみて比較してみた感じだと、耐荷重4kgと8kgで2倍の違いは…うーん微妙かなぁ…。

明らかに剛性感は増しているのは間違いなく感じるんですけど、それが「2倍も違うのか?」と聞かれると…。

α7RIIIが約657g、SEL100F28GMが約700gで1360gくらいしかありませんので、もっと重量感のあるカメラとレンズを付け替えると差が歴然とするのかも知れませんけど。

190Go!で耐荷重が6kgなのに、アドバンスが8kgあるのかな?と言う素直な疑問も…。

逆にbefreeと190Go!の比較だと2倍くらいありそうな感覚を持ちますけども。

マンフロットが測定データをもとに2倍の8kgですって言っているのですから、ユーザーとしては信用したいと思いますが…。

その他気付いた違いの比較

befreeにはセンターポールの先端に専用のサンドバッグ(ウエイト)やカメラバッグを取り付けられる「エレベーターフック」と呼ばれる物が付属しているのですが、

befreeアドバンスでなくなったエレベーターフック

アドバンスにはこれがありません。

バッグをちょっと引っ掛けるだけで三脚の剛性感を高める効果を期待出来ますから、これは普通についていて欲しかった。

この先端のゴムを外して別売りのを…って形になるのかも知れませんが、ゴムを引っ張った感じではどうも取れそうな気はしなかった…。

「耐荷重8kgになったんだから必要ないでしょ」ってことなのかも知れませんが。

【追記】センターポールのゴムは何回かトライしていたら、突然スルスルといとも簡単にスポっと抜けました。

あれだけ力入れて抜こうとしても抜けなかったのに(苦笑)

こうやって外して、センターポールを一旦引き抜いて逆さまに装着することでローアングル撮影も可能になります。

が、このゴム外すとただの空洞でしたから、エレベーターフックはやはり取り付け不可みたい。

befreeとbefreeアドバンスの剛性感の比較

センターポールを伸ばす際の使用するパーツが、ネジから太くて丸いパーツに変更されていて回しやすくなりました。

befreeアドバンスに新たについたEASY LINK(イージーリンク)の穴

befreeアドバンスにはEASY LINK(イージーリンク)の穴が付属しています。

こんなところかな。あとで気付いたら追記しておきます。

befree、befreeアドバンスどっち選ぶ?

befreeとbefreeアドバンスと190Go!の通常状態での高さ比較

現時点で約1万円の価格差がある両機種ですけど、私だったら迷うことなくアドバンスを選びます

  • 脚の開脚がレバー式で容易になった点
  • 雲台の使いやすさ

この2点だけで個人的には十分選ぶ(買い換える)価値はありました。

ただ、買い換えをご検討の方々の中には「サイズが一緒で重量が若干重くなっただけなのに2倍になった耐荷重」に惹かれる方も多いとは思いますが、上記した通りで、個人的にはここは過度な期待は持たない方が良いような気がします。

重量のあるカメラとレンズをお使いで「耐荷重8kgになったし、折りたためて便利なbefreeでも」と考えている方には私は勧めないかな。

剛性感は間違いなく上がっているとは思うんだけど、最も細い部分の脚は従来通りの細さだし、足を引っ掛けただけでカメラを倒してしまう危険性はあまり変わらない気がします。

そういう理由もあって、私は190Go!は手放さないつもり。

あとこの機能もやはり便利なので。

って言うか、ほんとどうですかねー。190Go!よりも本当に耐荷重上がっているのかなぁー?

脚の太さの違いで錯覚を起こしているだけなら良いんだけど…。

いずれにしても使い勝手の向上で目覚ましい進歩を遂げたのは間違いありませんから、その点だけでも十分アドバンスの方を選ぶ決め手になるし、買い換える価値を十分感じました。

コメント