SIGMA(シグマ)のsd Quattroが発売日に届いて早速使ってみていますので、ファーストインプレッションという事で数日使用して実感した事を主に気になった点を重点的に書き綴ってみたいとおもいます。
ちなみに、私にとってはこのsd Quattroが初めてのシグマのカメラですが、Merrillの頃からシグマのカメラ(と言うかフォビオンセンサー)は一度は体験してみたくて色々調べてはいたので、デメリット、メリットは重々承知済み。
とは言え、シグマに対しては特に思い入れもないので、感じたままの感想を素直に書きます。
- sd Quattroのデザイン
- sd Quattroの大きさと重量
- sd Quattroの使い勝手
- sd Quattroの機能面
- sd Quattroのここがガッカリ
- sd Quattroで撮った作例
- ファーストインプレッション総括
- センサーダストで新品交換に
- 追記
- 1年間センサークリーニングを無償に
- 8/6日追記 2台目sd Quattroのセンサーダスト
- 9/18日追記 sd QuattroがファームウェアVer.1.02でAFが高速に
- Sigma Photo Pro(SPP)が何故か爆速に
- 85mm F1.4 EX DG HSMを購入
- SPPがVer.6.5.0に
- DNG対応&AF高速化
- 2017/8/4日ファームウェアVer.1.06に
- sd Quattroで最後に
sd Quattroのデザイン
個人的にはかなりお気に入り。オーソドックスな形ではあるものの、しっかりと個性があり、かと言って奇をてらったデザイン重視で使いづらい形でもなく。非常に良い感じにまとまって仕上げられていると思います。
ただ、このマウントアダプターを引っ付けたみたいな部分は何とかして欲しかった。
この間購入したレンズ「SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」を付けるとこんな感じで無駄に長くなってしまうし。
このマウントアダプターみたいな部分に電源入れちゃっているようだから、仕方がなくのデザインなのでしょうがこれは残念。
sd Quattroの大きさと重量
かなり大きいです。
同じミラーレスのα7Sと比較してもかなり大きく、
古いKiss X3ですが、一眼レフの中では小型な部類のX3とはいえ、これと比べても厚みはかなり薄いもののこのサイズ。
なお、写真の通りでファインダー部分はかなり出っ張ってます。
小型のニコン1 J5との比較だと…。
ただし、このサイズで約625gの割には持ってみると意外と軽く感じます。
そしてこの大きさならではのメリットでグリップがとても握りやすい。
質感はこの軽さも手伝ってか、ボディ単体のみだとモックのようです。
α7Sで感じた感覚に近いかな。「高級感がある」って感じじゃないですね。
でもα7と同じでレンズつけると良い感じの「丁度いい重厚感」が出ます。
sd Quattroの使い勝手
とりあえず電源ボタンがどこにあるのか?と最初探してしまったのと、ファインダーの視度調整ボタンが引き上げてから回すと言うのがこのカメラ独特で分かり難いくらいで、あとはボタン類の配置等は普通に分かりやすく、カメラの機能も昨今の高機能カメラと比較してシンプルなので、ちょっとマニュアル(マニュアル自体が薄い)を読めばデジカメ使った事がある方なら直ぐ使えるようになるくらい全体的に分かりやすい。
もっとも、機能盛り沢山のカメラにはファンクションボタンがいっぱい付いていて、自分が良く使う機能をこのボタンに割り当てられますが、sd QuattroにはQSボタン(クイックスタートメニュー)が1つあるだけでFnボタンが1個も無いのは不便。
ホワイトバランスもQSを押して出てくるメニューからいちいち変えなきゃならんし。
あ、ちなみにバッテリー入れる部分はヒンジを回して引っ張り上げる形で個性的。
これも最初は分かり難いと言えば分かり難いかも。
sd Quattroの機能面
AFに関して
シングルエリア9点選択方式で、今時のカメラとしては珍しく、いわゆるエリア、ワイド、ゾーンなどと呼ばれるフォーカスエリアがありません。
このAFエリアが9点のみと言うのは私が所有している古いキヤノンの60Dと同じ。
9点のAFポイントは大きさが3段階に変更可能。
1点を自由に動かして任意の位置にピントを合わせるいわゆるシングルポイントも付いています。後は顔認識も一応あり。
まぁ今時のカメラと比較してしまうとsd Quattroの「9点選択&任意1点」のみのAFシステムはかなり古臭いし、不便と言えば不便ではあります。
AFスピードに関して
使用レンズによって多少変わるのかも知れませんが、比較的発売時期が新しいContemporaryの17mm-70mmレンズを付けてもこの動画と同じくらいのAFスピードですから、最新のArtレンズをつけようが恐らくこれがMAXだと思われます。
sd Quattroのここがガッカリ
熱警告が頻繁に出る
一年の中で一番暑い時期で、雨の降り出しそうな蒸し蒸しする気温26度だったとはいえ、屋外で30枚撮っただけでモニターに温度計のような警告マークが表示されてしまってビックリ。確かにボディは熱々状態。
警告が出た後も10枚くらい普通に撮れましたが、ボディへの悪影響を考えて自主的に電源を落としました。
しかも警告が出た状態で電源を落としてもなかなかボディは冷えてくれません。
冷えないまま再度電源を入れれば、少し撮るだけでまた警告。これには本当に困りました。
もう少し放熱処理に関して何とか出来なかったのだろうか?
更にセンサーサイズが大きく&発熱量が多くなるHなんかどうなるの?
一応私の対処法としては、ボディのスリープ時間を30秒にしてこまめに電源を自動で落とし、屋外ではモニターを使わずファインダーのみに設定してみています。これでだいぶ違うような気がします。
スリープからの復帰が遅い
で、そのスリープの話なのですが、スリープからの復帰に3秒程度掛ってしまいます。
我慢できない時間じゃないけど、発熱警告対策で30秒でスリープする設定にしていると頻繁にスリープする形になるので、もう少し早くして欲しかったって言うのが素直な感想。
フリーズ頻発とカードエラー
これはSDカードに原因があるような気がするのですが、フリーズ報告はツイッターでも報告が挙がっているので、ボディ側の問題の可能性も。
私の場合は下記のトランセンドの2種類のSDカード使用時に合計4回のフリーズが起こっています。
最初にフリーズした際に入れていたカードは、パナソニックのFZ1000で使用中のmicroSDHCをアダプター使用で使っているこのカード。
とりあえずこれを入れてファーストショットでいきなりフリーズが起こったので唖然でした。
しかも電源を落としてもモニターの表示が消えない。
仕方がないのでバッテリーを抜いて、再度入れ直し、カードを変更したら普通に撮れるように。
カードエラーはこんな感じで、そのものズバリ「カードエラー」のメッセージが出ます。
ちなみに上のエラーメッセージが出た写真を撮影した際に入れていたカードは、アマゾンでも人気が高い
トランセンドのこのSDカード。
とりあえずこのトランセンドの2種類以外のカードで使ってみて、それでもフリーズやカードエラーが出るようなら一度修理に出すかな。
ってな訳で現在検証中なので後で追記します。
3900万画素相当はJPEGだけ
RAW保存の場合の画像サイズは最大で20Mの5424×3616しか選べません。
写真上だと全て選択出来るように見えてしまっているだけで、実際はグレー表示で選択出来ないように表示されます。
RAW+JPEGも同じ。
「S-HI 39M 7680×5120」で保存出来るのはJPEG撮影時のみに限られます。
ちょっとこれは購入前のリサーチ不足だったとは言え、最初に設定していて「えっ?」でした。
ニコン1 J5で5568×3712のサイズで残せるのに、sd QuattroでRAWで保存する場合はこのサイズ以下。
しかも約1220万画素のα7Sですら4240×2384で残せるのですが…。
ただし、SIGMA Photo Proで書き出す際に選択可能な「出力画像のサイズ」の中から2倍、S-HIという項目があって、2倍は文字通り2倍に、S-HIは7680×5120で書き出す事が出来ます。
ただ、画質の劣化無しで倍以上のサイズで書き出せるって訳じゃないでしょう。
SDカードへの書き込み時間が遅い
カードに書き込む時間も遅いです。
ただ、書き込んでいる間は撮った写真のプレビュー(再生)が出来ないだけで撮影は出来るから我慢は出来ます。
ちなみに私は自動プレビューは切りにしています。
なお、高速なSDカードを使うと低速のカードを利用するよりも明らかに早くなるし、当たり前ですが、JPEGのみで保存の場合はJPEGプラスRAWよりも遥かに早くなります。
EVFと液晶モニターの酷い品質
他社製のそれと比較して数世代前の品質で、ビックリするくらい酷いです。
私は目が悪いので、これはかなりキツい。
専用現像ソフトSIGMA Photo Pro(SPP)の使い勝手が
私は「iMac5K Late 2014」メモリを増設済みの24GBで利用していますが、現像の際に各種パラメーターを変更する度に時間が掛かるので、使っていて苦痛を感じます。
しかもこのソフトは処理速度が「表示画質優先モード」を選択しないと、現像中の画像の拡大縮小すら出来ませんし、トリミングもリサイズも出来ません。
かと言って、この画質優先モードにすると処理速度が更に遅くなるし。
SIGMAのカメラを使っている方々は「SPPで読み込み→TIFF形式で保存し→Lightroomで現像」が一般的みたいなので、私もそうするつもり。
使えないってレベルじゃないけど、Lightroomの処理速度に慣れてしまっているとこのソフトを使うのは無理。
高感度に弱い
フォビオンセンサーが高感度に弱いのは事前に重々承知していましたので、これに関しては個人的には問題無し。ただ実際使ってみるとやっぱりビックリするレベルではありました。
特に私はソニーのα7Sを使っているので尚更。
ノイズだけならまだしも、絵が溶けて塗り絵っぽくなったりするから現像してもでもどうにもならんレベル。
シャッターショックが大きめ
凄く気になるってほどではありませんが、シャッター時のショックが「ガガっ」って感じで結構大きいのが…。低感度で手振れさせないように撮らないといけないカメラですから余計。
sd Quattroで撮った作例
Flickrにアップしているので、各写真をクリックすると拡大します。
解像感が全てのsd Quattroなので、わざわざ大きなサイズで保存してFlickrにアップしたのにflickrだと圧縮されて潰れて表示されしまうようです(Flickerって月額利用料が必要なProで契約しないとオリジナルサイズでアップ出来ず、勝手に2048pxにリサイズされるそう)。
上の2枚はアップした写真の一部分を等倍で切り抜いた写真ですが、実際はさすがにこのくらいは解像しています。
ただ、ぶっちゃけ「期待したほどでは…」と言うのが本音。
レンズが3万円台で購入可能な便利ズームだからと言うのもあるのかな?ツイッター上でもブログでも絶賛している人達ばかりだし。
まだ100枚くらいしか撮れていないので、まともなの撮れたら追加してみたいと思います。
ただ、やっぱ安い便利ズームだと…。sd Quattroを本気で使いたいならArtレンズは必須かも。
ぶっちゃけ「フォビオンでしか…」みたいなのは誇張だと思いますけど、それなりの解像感のある写真は撮れると思います。
ただ、「なんで?」と言いたくなるほどクソみたいな凡庸の写真も結構量産しちゃうのは単に私の腕の問題だけのせいなのだろうか…。
ファーストインプレッション総括
圧倒的な解像感、豊かな階調や色、確かな実体感をもつFoveonセンサーは
そのコンセプトを象徴する存在です。「そのとき感じた温度や湿度、匂いまでも再現できる」などと評される、独特の像質。
シグマ公式サイトより
シグマ曰く様々な機能や使い勝手を犠牲にしてまでも画質に特化したカメラという事なのですが、まだちょっと触った程度とは言え、ぶっちゃけそこまでの実力を感じられていません。
もちろん私の腕のなさもあるだろうし、上記したように組み合わせているレンズが3万円台で購入可能な便利ズームだからというのもあるでしょうが、それを差し引いても…って言うのが今の所感じる正直な感想。
今後この認識が変わって欲しいと思いますが。
センサーダストで新品交換に
追記になりますが、昨日10日に撮ったこの写真でセンサーダストが確認出来たので、本日空を写して再度確認してみたところ、
こんな感じでセンサーダストが入り込んでいるのが確認出来ました(クリックで大きな画像で見ると分かります)。
私はシグマ用のレンズは1本しか所有していないからレンズ交換も出来ないし、sd Quattroが届いたその日に慎重にレンズを装着して以降一度もセンサーが剥き出し状態にしていないので、恐らく届いた段階でゴミが入り込んでいたみたい。
酷い数ではないんだけど、F7.1でもぼんやり写っちゃうし、SPPだとダスト処理が出来ないみたいだし、新品状態でこんなの初めての経験だし…。
で、一応シグマに電話してみたら、快く新品と交換してくれると言う事でしたので、購入した販売店から新しいのを送ってもらう事となりました。
センサーダストは残念ですが、シグマさんのサポート対応が非常に良いのが分かったので、シグマ製品は安心して使えるのは分かりました。
ちなみにダストは関係ないけど、今日も1回フリーズしているので、このフリーズ問題も別の新しいボディが届いてどうなるのかついでに検証出来るので、新しいのが届いたら追記してみます。
Sigma Photo Proでモノクロ処理してみたら、空に4つもセンサーダストが浮き上がった(^_^;)
汚れの位置は上の空の写真と完全に一致。F9まで絞っただけでこれだとさすがに…。新品交換は有難いものの、液晶保護フィルターも貼ってるし、やはり面倒。
フリーズとこのセンサーダストの件はツイッターでも話題になっているわけだし、早急にシグマさんに確認して欲しいと思います。
って言うか、価格コムのレビューに「シャッター切るとセンサーにゴミが」みたいな事書いている人がいました。もしかしたら最初からダストが付いているのではなく、この方が言うようにシャッター切るとダストが飛び散ってセンサーに着くのだろうか?
だとしたら何回新品に変えてもらったとしても…。
追記
無事新品交換してもらいました。
- センサーダストがかなりの数あるのを確認
- シグマに電話連絡
- 修理になるかと思っていたら担当者から「販売店経由で新品交換で」との話
- 販売店(ビックカメラの通販)に電話連絡
- 新品が宅急便(佐川)で送られてきて、その場で交換(往復送料無料)
と言うのが新品交換までの流れ。シグマもビックカメラも対応が非常に良くてスムーズに事が運びました。
結局650枚ほど写真を撮っただけで私の初代sd Quattroはシグマへと帰って行く事に。
交換の際にその場で液晶保護フィルムを貼り直そうとしたのですが、上手く剥がせず、保護フィルムは再度買い直す羽目になりました。
で新しく届いた2代目sd Quattroですが、念のため壁でセンサーダストチェックしてみたら(この日は雨だったので)中央下辺りに1個見つかりました(画像クリックで拡大します)。
これだけなら個人的には許容範囲で問題なしですが、これかなりの確率でセンサーダストが付着しているのではないだろうか?
とりあえずsd Quattro購入されたらセンサーダストが付着していないかチェックした方が宜しいかと思います。
そもそも、このカメラにはダストプロテクターと言うセンサーダストの付着を防ぐためのプロテクターがついているそうなので、通常使用ではセンサーにゴミがつき難い構造になっている模様。
逆に言うと、このカメラのセンサーを掃除するのは、このプロテクターを外さないとブロアーで吹いても意味がありませんから、ユーザーが普通に掃除するのは困難です。
センサーダストのチェック方法は
このソニーのサイトが参考になるかと。
それとSDカードとの相性でフリーズするのかと思いSDカードをまたまた買ってしまった。風見鶏ってお店が評判良いようなので、利用してみましたが、届いたSDカードが爆速なので間違いなく本物っぽい。
並行輸入品だから32GBで2,614円と格安でしたけど、このお店のサンディスクは安心して買えると思うのでオススメです。
って言うかファームウェアのアップデート来たけど、結局SDカードとの相性でフリーズするわけじゃなかったみたいね。
発売から数日で多くのユーザーが確認出来るほど頻発する問題だったんだから、普通にチェックしてれば気付いたと思うけど…。こんな致命的な欠陥、製品化して出荷する前にちゃんとチェックして下さいなって思う。
1年間センサークリーニングを無償に
弊社ではsd Quattroをご愛用のお客様に、保証書の有無にかかわらずセンサークリーニングを無償にて承っております。
また、ご購入後1年以内は、弊社への配送費用につきましても、無償(着払い)にて対応をさせていただきます。
シグマ公式アナウンスより
7/20日シグマからこのようなアナウンスが出されました。
これで1年間はセンサーダストの問題から解放されるっぽい。
ただし、気になるのは「撮影中に発生するゴミを完全に無くすことは難しく」ってところで、やっぱり撮影中にゴミが付着してしまうらしい。
メカダストが出るんだけど、ダストプロテクターが邪魔して飛んでいかずそのまま付着しちゃうのかも。
メカダストは生産過程で付着しちゃったゴミなので、通常はシャッターを切ってるうちに無くなるそう。
とりあえず気になるレベルになったらシグマに送るしかないですね。
8/6日追記 2台目sd Quattroのセンサーダスト
新品交換してもらった2台目は到着した段階では1つしか目立つゴミがついていませんでしたが、908回シャッターを切った段階でセンサーダストがこんなに出てしまいました。(画像クリックで拡大、写真はゴミが目立つようにコントラスト修正)
センサークリーニング無料とは言え、手間を考えるとやっぱりキツいです。いつ出すかのタイミングも分からない。
1回クリーニングしてもらってもまた出るようならまた送る羽目になるし、某大手宅急便会社に出入りする運送会社で運転手をやっていた経験上、宅急便で精密機器を往復で送ったりって嫌なんですよね。かと言って近くにシグマがあるわけでもなく。
絞らなければゴミは目立たないし、Lightroomなら簡単に消せるので、このまましばらく様子見で見るに堪えないほど目立ってきたらシグマに送ろうとは思いますが…。
このカメラと購入するなら、残念だけどこの手間込みで付き合わないといけないみたい。
9/18日追記 sd QuattroがファームウェアVer.1.02でAFが高速に
sd Quattroに早くも2回目のファームウェアバージョンアップが来てVer.1.02になりました。
特に「AF合焦速度および合焦性の向上を図りました」とことで大いに期待したのですが、個人的な感想としてはあまり変わりがないような気が…。
私が持っている17-70mmは確かにAFの迷いが少なくなった気はしますが。
ただツイッター上では速くなったって感じている人が殆どみたいなので、単に私がおかしいだけなのかも(^_^;)
続き) #SIGMA #sdQuattro+50F1.4アートでのファームウェア1.01と1.02のAF速度比較テスト。被写体は約0.5m先の湿度計と0.7m先の腕時計。コレがVer.1.02。確かに速くなってる!✧◝(⁰▿⁰)◜✧ pic.twitter.com/UW0Y9l9ik5
— foxfoto (@Fox_now) September 16, 2016
動画をわざわざ上げて下さっている方のを見ると確かに速くなっているっぽい。
Sigma Photo Pro(SPP)が何故か爆速に
私としてはそんなことよりもSPPが爆速になったことの方がサプライズでした。
理由は今回のカメラ本体のファームアップの影響なのか、それともうちのiMacのOSをバージョン10.11.6にしたからなのかは不明。
とにかくエフェクトかける度に待たされてイライラしっ放しで殆ど使っていなかったSPPが普通に使えるようになっていたのに驚きました。
もっともあくまでも「今までと比較して爆速」って話ですけど。
85mm F1.4 EX DG HSMを購入
中古で3万円だったので、85mm F1.4 EX DG HSMを購入してみました。
SPPも少しはマシに使えるようになったから少し色々いじって使い慣れてみて、レンズも1本追加したのでこっちもしっかり使ってからまたsd Quattroのレビュー記事でも書いてみようかと考えています。
SPPがVer.6.5.0に
12月19日にSigma Photo Proのアップデートが来てバージョン6.5に。このバージョンでMac版がやっと64bit対応になりました。
動作速度の面でもこのバージョンから「環境設定→高速化モード→GPU高速化」にチェックを入れると処理が高速化される形になったのですが、
現像しようとSPPを立ち上げ、プレビューをダブルクリックして現像モードを立ち上げると、最初の読み込みの段階で100%このエラーが発生し、うちのiMac 5K Late2014ではGPU高速化モードが使えません。
外付けHDDに写真を保存しているのが問題なのかと思い、MacのHDDに置いているX3Fファイルを読み込んだりも試しましたが、必ずこのエラーが発生する。
もっとも現像速度自体は6.5以前からかなり高速化されていてストレスを感じない程度で現像は出来てはいるので、別にこの設定が使えなくても特に文句はありませんが、GPU高速化モードでどの程度高速化されるのかは気になります。
ちなみにバージョン6.5になってもトリミングもリサイズも水平修正もごみ取りもSPPでは出来ません。もうこれらの機能は搭載する気ゼロみたい。
ちなみに追記していませんでしたが、カメラのファームウェアの方もVer.1.03にバージョンアップしていて、年末の現時点でsd Quattroの状態はSPP含めてかなり仕上がっている感じ。
AF速度もだいぶ高速化しているし、sd Quattro Hの登場で価格もだいぶこなれてきたし、それなりにオススメできるカメラになってきたのかなと個人的には。
って言うか、今考えてみると、発売当初のsd Quattroは完全な試作機レベルでしたね。
GPU高速化モードに関してのアナウンス
12月27日にシグマから正式アナウンスがあり「GPU高速化モードはVRAMが1GB未満である場合は利用できません」だそう。
今現在はDLページにこの件の記載があるけど、私がDLした時点ではなかった気がするんだが…。
私のデフォルト状態(メモリのみ24GB)のiMac 5K Late2014のグラフィックスカードは、AMD Radeon R9 M290X 2048 MBだから、そもそもGPU高速化モードに対応していなかったらしいです。
DNG対応&AF高速化
2017年3月30日にsd QuattroのファームウェアのVer.1.04のアップデートがまた来て、
「DNG形式保存対応や新ライン(Art等の3ライン)レンズのみAF速度を約10%から30%高速化し、合焦精度の向上を図った」
とのこと。
実際試すと、AFは発売当初と比較すれば雲泥の差があるほど高速化されています。
ただ使用レンズにもよるのでしょうが、AFの迷いは低照度時や被写体の色でまだまだ生じることも少なくなかったりもしますが。
DNGに関しては撮影時のカメラの設定にDNG形式で保存する項目が増え、DNGを選択してやればsd Quattroで撮影したRAWファイルをそのままLightroomに持っていけるようになったから素晴らしい反面、DNG保存時はシグマ独自のRAWファイル形式であるX3Fファイルの約2倍サイズの1枚約110MBになってしまい、X3Fの14bit保存が→DNGだと12bit保存に、Macのプレビューで開くと真っ黒の画面しか表示されないと色々と不満点も。
一番の不満はsd Quattroというカメラが描き出す素晴らしい色の特徴である「フォビオンクラシックブルー」や「フォビオンクラシックイエロー」等の独自のカラーモードがDNG保存だと使えなくなってしまうことです。
とは言え、定期的にファームウェアのアップデートをしてくれるのは有難い限り。実際その度に着実に使いやすく進化していますし。
ただ、sd Quattroユーザーが一番望んでいるのは、シグマ専用のRAW現像ソフトの「Sigma Photo Pro」のアップデートだと思いますけどね。
未だに「ゴミ取り、トリミング、傾き補正、自由な大きさへのリサイズ等々」の現像する際に必須な基本的な性能すらありません。
2017/8/4日ファームウェアVer.1.06に
sd Quattroにファームウェアのアップデートがまたまた来てこれでVer.1.06になりました。
発売から1年経って更に使い勝手が向上し、「ほぼこれで完成系なのでは?」ってところまで到達した印象。
ファームウェアのアップデートで使い勝手を向上させるのはシグマに限ったことではありませんが、発売当初のあまりに酷い状態からこのカメラと付き合っている私としては、「ここまで別物レベルでクオリティを上げられる技術力があるのであれば、最初からこれに近いレベルで提供してくれていれば…」と思うのが素直な感想。
AF速度なんて発売当初比で約2倍以上くらいの体感速度ですから。
なお、今回のアップデートでダイレクトフォーカス移動と言う機能が新たに搭載されました。
シグマ曰く「フォーカスフレームボタンを押すことなく、直接セレクターボタンを押してフォーカスフレームを移動させることができる」機能で、フォーカスポイントが9点しかなく(自由な位置に合わせる形も選択可能)、撮影者が自分でAFポイントを合わせる形でしかピント合わせが出来ないsd Quattroですから、早くから搭載を希望していた人たちも多かった待望の機能でしょう。
ちなみに、私の古いCanon 60Dには最初から搭載している機能で、しかも60Dでは9点のフォーカスポイントが十字カーソルに割り当てられていて、ダイレクトで切り替え可能ですが、こちらは十字カーソルを押してから更に押してポイントを選択する形と比較するともう一歩。
たった9点しかないのを逆手にとった機能で、慣れると非常に使いやすいので、次回のアップデートで60Dと同じ形になってくれれば個人的には嬉しいですが、sd Quattroの十字カーソルは写真のように斜めの入力が難しいそうなので無理かな。
それでも上記した通りでこれでほぼ完成系と考えられるくらい発売当初からブラッシュアップされていますので、今なら新品で6万円台で買えるくらい値も下がっていますから、一度使ってみたいと考えていらっしゃる方は是非。
あ、ちなみに例のメカダストの無料修理(センサークリーニング)ですが、当初1年間の期限付きだったのが、今現在も継続で、往復送料含めて無償となっています。
sd Quattroで最後に
シグマとライカ、パナソニックの3社共同でフルサイズミラーレスを発売するとのことで、シグマは今後はカメラは作らないとのこと。
パナあたりからフォビオンセンサー搭載のフルサイズミラーレスとか出てくるかも知れないけど、個人的にはもうフォビオンはこのカメラだけでいいやって感じ。
コメント
『3900万画素相当はJPEGだけ』
という項目がありますが、これはquattroセンサーの仕組みについて勘違いされていると思います。
JPEGの方がピクセル数が多いのはRAWの情報をカメラ内で“解凍”しているからです。
『SIGMA Photo Proで書き出す際に選択可能な「出力画像のサイズ」の中から2倍、S-HIという項目があって、2倍は文字通り2倍に、S-HIは7680×5120で書き出す事が出来ます。ただ、画質の劣化無しで倍以上のサイズで書き出せるって訳じゃないでしょう。』
とありますね。カメラ内でのJPEG化でも同じことをしています。
そういうわけで、画質の劣化ということはないと思います。
比べられてはいかがでしょうか?
ぜひ、quattroセンサーの仕組み、RAWデータからのJPEG化に関して調べてみてください。
ちなみにMerrillに関してはカメラ内現像のJPEGより、SigmaPhotoProでなんのパラメータもいじらずにJPEG化した画像のほうが解像感があります。
私が思う一番残念なところは、前世代のMerrillを越えられていないということです。
主観的にはmerrillのほうが写りが個性的で好きですし、客観的に見ても解像感がMerrillのほうが高いです。
等倍表示したとき差は歴然です。
quattroは赤と緑のノイズが多いのが気になります。
最後の、quattroの赤と緑のノイズに関してはファームウェアのアップデートでかなり改善されいるようですね。quattroは早々に手放してしまったもので・・・。失礼致しました。(ただ、やっぱり写りに関してはMerrillセンサーの方が好きです。)
ご指摘有難うございます。
とにかく説明書とか面倒くさいことが苦手なのでカメラ全般の知識に疎いのは確かです(^_^;)
3900万画素の件で私が言いたかった事は単にsd QuattroでRAW撮影した場合、
5424×3616のサイズでしか保存ができないのに驚いたって話で、
3900万画素相当(まぁ相当ってついてましたけど)で中判並みと言っているのに、
最大5424×3616のサイズでしか保存できない事をそのまま記載しています。
そこにフォビオンセンサー独自の仕様があったとしても、
ベイヤーしか使っていない人には全く分からないので。
JPEG出力した際の劣化云々に関しては憶測で書いているから仰る通りで試してみます。
Merrillの方がと言う声はよく耳にしますね。
買おうか買わないか迷っているうちに生産終了になって価格が急騰して諦めました。
Merrillの方だったら私でもベイヤーとの圧倒的な解像感の違いに気付いたのでしょうか?
>SPPの2倍出力だとさすがに甘さを感じます
>S-HIモードはベイヤー相当の解像度ということもあって、ピクセル等倍表示でも解像感を保っていて、十分使える画質
>惜しむらくは、画質モードが「RAW」あるいは「RAW+JPEG」のときはS-HIで撮影できず
dp Quattroの話ですが、デジカメウォッチにこのように書かれていますが、
この甘さと言うのは劣化のこととは違うのでしょうか?
ただ、今自分で出力してみた限りでは、S-HIでも2倍でも頭で考えたほど劣化しないと言うか、
2倍で出力しても全然使えるクオリティですね。