巷で話題&人気のLeofotoのミニ三脚「MT-03 + LH-25」を購入して1か月くらい実際に使ってみていますが、この三脚が本当に噂にたがわずクオリティが非常に高くて最近のお気に入り。
中国メーカーの三脚ですけど、工作精度が非常に高いし、質感も素晴らしく、フレキシブルに曲げられるユニークな脚が便利で、何よりも強度(耐荷重)があってテーブル三脚としてはほぼ完璧に近い出来栄えなのでは?と素直に感心しています。
ただ、惜しいことに個人的には「致命的」とさえ感じてしまった欠点もありますので、その辺の話も含めてざっくりとレビューしてみます。
最初に知っておきたい事
この三脚は脚部分のみが「MT-03」という型番で販売されているということです。
この「MT-03」にメーカー側が数種類用意している雲台を組み合わせた商品がセット販売されている形になっています。
ちなみに私が購入したのが名称通りの「MT-03」に同じLeofotoの自由雲台「LH-25」のセットで販売されている三脚で、これが一番高額でした。
当然「LH-25」単体で購入するとかなり割高な価格設定なので「MT-03」と同時購入した方がお買い得ということになります。
ただし「MT-03」には
UNC3/8(太ネジ)が付属していてますし、このネジを外せばUNC1/4(小ネジ)でカメラを取り付けられるから、もしお気に入りの雲台を既にお持ちの場合は、あえてセットの雲台を買わないという選択も可能です。
こんな感じでマンフロットの雲台も問題なく乗せられますし、当然脚のみなら一番安く買えますので。
また、Amazonでは残念ながら現在は販売店が限られるため、国内正規代理店のワイドトレードが出店している楽天や、ヤフーショッピング内でカメラのキタムラ等の有名ショップから買うのがベストかと。
「MT-03 + LH-25」内容物
- 脚パーツ「MT-03」
- 自由雲台「LH-25」
- 専用メンテナンス工具
- 専用ケース
工具は脚のネジを調整する六角レンチと、雲台付属のクイックシュープレートをカメラに取り付ける際のネジ回し工具が。
専用ケースはウレタン製でピッタリサイズのなかなか良い物で、ベルトやバッグに引っ掛けて持ち運べるようになっています。
三脚「MT-03」概要
非常に独創的でユニークな作りで、尚且つ非常に強度が高いのが特徴。
重量は162gで、耐荷重は3kgと記載されています。
脚は、
こんな感じで三段階に開閉し、
開閉は脚についているロックボタンを押し下げることで簡単に開閉可能。
脚を閉じる際は「カチッカチッ」と気持ちが良いクリック音までちゃんと鳴ります。
また、各脚には伸ばすと1.5倍くらい長くなる2段目の脚が格納されていて、この2段目の脚は伸ばした状態だと各々任意の角度に調整可能なため、
「スパイダーモード」と名付けられた様々な角度で脚の高さを変更することが可能。
脚には穴も開いており、この穴に特定のアクセサリーを装着することも可能とのこと。
石突きは写真のように硬めの円形のゴムが脚についている形。
とにかくこの脚の部分「MT-03」は評判通り良く出来ています。
卓上、ミニ、テーブル三脚と呼ばれる小さい三脚をお探しの方は、この脚だけでも買っておくと非常に重宝すると思います。
自由雲台「LH-25」概要
重量は172gで、耐荷重は6kg。
こっちもシッカリした作りだし、加工精度も良く、ボールの動きもスムーズでガッチリとボールもロック出来ますからコンパクトな割に十分使えるレベルで気に入りはしたんですけど、インパクトが強い脚に比べてしまうと普通過ぎでした。
まぁセット買いで安く買えたから個人的にはこのセットを頼んで正解だったかなとは。
ただ、欠点の項目に詳しく記しますが、クイックシュープレートが・・・。
Leofoto「MT-03 + LH-25」の欠点
三脚MT-03の欠点
脚を開脚しない最も高い状態に限っての話にはなりますが、写真のような脚の死角の三方向にこの三脚はビックリするほど簡単に倒れます。
カメラの重量に関わらず(そもそも三脚のみでも簡単に倒れる)、ちょっと力を入れだけで簡単に倒れるので、実際に使っていて「ヤバっ!」と感じたことが数回ありました。
この高さでも倒してしまったらアスファルトならカメラやレンズにガッツリ傷が付いて故障する可能性があるし、フローリングの床でも打ちどころ悪けりゃ同様でしょうから、使用の際には細心の注意を払う必要性を感じました。
2段目の脚を伸ばした状態だとまだマシにはなりますが、やっぱり一番三脚が高い状態だと3方向に倒れやすい感じですね。
脚をもう一段階開いた状態にすれば、2段目の脚を伸ばす伸ばさないに関わらず、安定感はグッと増しますから、タイトル通り「特定条件のみ」の話にはなりますけども。
とは言え、個人的にはこの角度では三脚から離れた状態では怖くてちょっと使いたくないかなって感じ。
この手のミニ三脚だとどれも同じなのかも知れませんが、個人的に「致命的」と感じた欠点はこの点になります。
ちなみにこちらも所有しているマンフロットの「PIXI EVO」の場合はそもそも脚があまり閉じないので、このMT-03のように簡単に倒れることはありません。
まぁそういう配慮もあってPIXI EVOはあえて脚があまり閉じない仕組みなのかも知れませんけど。
雲台LH-25の欠点
自由雲台(ボール雲台)のLH-25にはびっくりするほど小型のクイックシュープレート付属してきました。
定番のマンフロットの「200PL」と比較してみるとこの小ささ。
公式サイトの紹介ページでは普通にα7 IIIとか取り付けていますけど、さすがにこれは小さ過ぎでしょと。
実際にカメラの底面に密着するゴム部分が200PLみたいな全面仕様だったらまだ分かるのですが、細くて狭いゴム面が2つだけついている状態ですから、ある程度の大きさと重量があるカメラを取り付けるにはかなり不安を感じます。
実際私が所有している「SEL100F28GM」を装着したα7R IIIにこのプレートを取り付けてみると、確かにこの小ささでもにガッチリ取り付ければカメラもレンズもあまり動かず十分使えることは使えますけど、カメラと密着するゴムの面積が狭過ぎてやっぱり不安なので、
私は既に所有しているSIRUIのクイックシュープレート(写真の通りちょっと長いんですけど)に変更して使っています。
アルカスイス互換ですから普通のクイックシューなら純正じゃなくても装着可能です。
私が3つ持ってるマンフロットの「200PL」は独自規格だからつけられませんけども。
それとカメラにプレートを取り付ける際にコイン(もしくは付属の専用工具)が必要になるのも面倒臭くてマイナス点。
写真の通り、ずり落ち防止用のロックピンなんかもちゃんと付いていたりはするんですけどねー。
ワイドトレードのサポート体制
Leofotoの国内正規代理店は「ワイドトレード」という企業で、ここ以前BENROってメーカーの三脚を取り扱っていたんですけど、いつの間にかBENROは取り扱い終了となっていました。
私が所有しているBENROの三脚は、登録すると保証が5年に延長されるっていうからわざわざ登録したんだけど、その延長保証がどうなるのかすら連絡すら来ることはありませんでした。
普段あまり使用していないヤフーメールで登録したから、もしかすると入っていた可能性はありますが、まぁ迷惑メールもざっと目を通すし、恐らくメールは来てないはずです。
そもそもBENROも公式サイトからいつの間にか消えてたくらいで。
そんなわけで、個人的にはこのワイドトレードって企業に対して良い印象が全く無いので、サポート体制とか気になってしまいます。
まぁまた売れなきゃLeofotoもポイかも知れんし。
MT-03超オススメ!
あえて欠点を挙げて書いてはみましたが、逆に言うとそれ以外はオススメするところしかないミニ三脚なので、本当にこの三脚オススメです。
Leofoto自体も真摯に製品に向き合って頑張って作っている企業のようですし。
軽くて気軽に持ち運べるサイズだし、強度があるから重めのカメラ&レンズでも使えるし、室内でも通常サイズの三脚を設置しようとすると場所を撮りますが、ミニ三脚なら
このような狭い廊下なんかでも簡単に設置できて遅いシャッタースピードでもブレずに(被写体が動かなければだけど)撮影可能ですから本当に便利です。
ミニ三脚があればこのような猫ちゃんを撮影する際のローアングル撮影も楽々ですし、MT-03だとミニ三脚ながら、ある程度の高さも作れるから、なおさら自由度高くローアングル撮影を楽しめます。
私の場合は「SEL100F28GM」が超お気に入りでα7RIIIにほぼつけっぱなしなのですが、このレンズ開放F値がF5.6(名目上F2.8だがアポダイゼーションフィルターのせいで実際暗くなる)と暗いので、最近はこの三脚をよく利用しています。
テーブルに設置して自撮り動画なんかも簡単に撮れるからYouTuberにもオススメだし、ブログ用の写真撮影なんかでも使えてミニ三脚自体が非常に便利なアイテムなので、もしまだ持ってない方がいらっしゃったら是非。
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