sd Quattro Hは発熱問題、センサーダスト等様々な問題をクリアしているの?

sd Quattro Hは熱問題、センサーダスト等様々な問題点をクリアしているの?

シグマのsd Quattro Hが12月20日に発売されるとの話。しかも初値12万円台と予想を裏切る驚きの安さ!!でビックリ。

「センサーサイズの大きいsd Quattro Hは新たにセンサーを開発するコストがかさむから、sd Quattroのようには安く作れない」と言うのがカメラに詳しい方々の大方の意見だったように記憶していますが...。

で、この素晴らしいカメラのsd Quattroですが、数々の問題を抱えていることでも話題になってしまったカメラでした。

sd Quattro Hは後発となり、当然これらの事前に分かっている問題点を全てクリアしている可能性はありますが、残念ながらシグマからのアナウンスは現状一切ないようです。

スポンサーリンク

sd Quattroの問題点

  1. AFの遅さ
  2. 発熱問題
  3. センサーダスト
  4. フリーズ問題
  5. Sigma Photo Pro(SPP)の酷さ

AFの遅さ

発売当初こそ酷いものでしたが、数回のファームウェアのアップデートでだいぶ改善され、
かなりスピードが上がって使い勝手は向上しています。

他のメーカーの現行機種とは比較にならない速度ではありますが、それは初めから承知で買うでしょうし、文句が出るレベルではないんじゃないかと。AF精度に関しても全く問題ありません。

sd Quattro Hも現在のsd Quattroと同レベルの速度で合焦できるものと期待しています。

発熱問題

sd Quattroでも問題になりましたが、sd Quattro Hでも同様に問題になるんじゃないかと心配しています。

センサーサイズがsd Quattro Hよりも小型でセンサーからの発熱量が少ないsd Quattroでも気温が高い夏場の撮影時は熱警告の温度計マークがすぐに表示されてクールダウンさせないと撮影が続行出来なくなりました。

シグマからsd Quattro Hでどのような対策を施しているのかアナウンスもありませんし、sd Quattroと全く同じサイズのボディの中に、より発熱量が大きい大型なセンサーを積んでるわけですから、sd Quattro同様に高温環境での撮影時に熱停止が頻発しても不思議じゃないと考えるのは当然かなと。

幸いなのはこの商品が12月と言う寒い時期に発売されると言う事でしょうか。それでも夏になれば騒がれる問題になる予感がしています。

紫陽花 Hydrangea
コガネムシの交尾

7、8月と酷いもんでした。

センサーダスト問題

センサーゴミ問題は撮影者がレンズ交換時にセンサーに付着させてしまうゴミとは異なり、
シャッターから出るメカダストがセンサーに付着してしまう問題。

そのためシャッターを切る度にセンサーにゴミが付着し、数十枚撮っただけで写真にゴミが写り込みます。

シグマは公式に「撮影中に発生するゴミを完全に無くすことは難しく、高解像センサーを搭載しているからゴミが目立つ」とアナウンスしていますので、恐らくsd Quattro Hでも同様にセンサーダストは発生するものと思われ、同様に購入後1年以内は、往復の送料含めて無料でゴミ取りをしてもらえる対応になるかと思います。

シグマの理論でいくと、sd Quattro Hはセンサーサイズが更に大きくなって、更に高画素化している分、sd Quattroよりも余計にゴミが目立つのかも知れません。

って言うか、これに関してはゴミがつかない個体を探す方が難しいくらい見事にどれでもつくっぽいんですよね。私も1台無料で新品交換してもらいましたが、届いた2台目もすぐにゴミがつきました。

シグマはゴミは防ぎようがないと言うんだけど、他のベイヤーセンサーの高画素機でここまで深刻なゴミ問題の事例はあったのかなぁ?これもフォビオンセンサーとベイヤーセンサーの違いなのでしょうか?

あ、そういやsd Quattroにはレンズ交換時にセンサーにゴミが入り込まないようにダストプロテクターがついているから、逆にこれが邪魔しちゃってメカダストが飛んで行かずに付着してしまうとも言われているようです。

フリーズ問題

sd Quattro発売当初頻発していた問題でしたが、ファームウェアのアップデートで一応改善していますので、sd Quattro Hは最初から問題ない状態で出荷されると思います。

ただ、最新ファームウェアを入れたうちのsd Quattroはたまにフリーズしますけど。

Sigma Photo Pro(SPP)の酷さ

カタログ読み込み形式のLightroomと比較するのは酷とは言え、かなりの遅さに辟易します。例えば、何かの処理をすると必ず処理待ちが発生します。

露出補正のスライダーを動かしたら...コントラストを変更したら...command + Z(Macの場合)で取り消したら...もう逐一何か弄る度に処理待ちが必要になってしまい、Lightroomのようにリアルタイムで写真に効果を与えていくことが出来ません。

Mac版Sigma Photo Pro(SPP)は32bit

特にMac版に関しては未だに64bitに対応できていない32bit版だからWindows版より尚更処理に時間が掛かるようです。

それでもsd Quattroが届いた当初よりはMac側のOSのアップデートのお陰か、SPPのアップデートのお陰か分かりませんが、だいぶマシにはなりました。

今現在は私のiMac 5K Late 2014でもそこそこのスピードで動くようにはなっています。

それと、バージョン6.4まで来ているのに「水平修正、トリミング、リサイズ、ゴミ取り」等々の基本的な機能すら備わっていないのも痛い点。

茨城県那珂総合公園

撮影時に水平がかなりズレてしまっていたこの写真なんかは、仕方がないからSPPでTIFFで吐き出してLightroomで仕上げました。

シグマはユーザーフレンドリーな会社のイメージがあるけど、なんでこのソフトウェア部門はユーザーに対してここまで厳しいのか理解に苦しみます。

sd Quattro SPPでHDR調に

それでもSPPにはSPPなりの良い点もあって、パラメーターをちょっと弄るだけでこんな感じのHDR調の写真が簡単に現像できたりもするので、使い勝手さえ良くなれば割と良いソフトなんですけどねー。

DNG対応でLightroom対応になるが

RAWデータがシグマ独自のX3FだけじゃなくDNGにも対応しているとのことで、これでやっとRAW撮りしてもそのままLightroomで現像することが可能になりました。

ただし、X3Fだと「ロスレス圧縮RAW14bit」なのに、 DNGだと「無圧縮RAW12bit」になってしまうのは残念。

どの程度異なるものなのかは実際扱わないと分からないでしょうが、解像感にとことんこだわる人達が使うカメラですから、従来通りX3F保存でSPP現像の人が多くなる気も...。

実際、プロ写真家の田中希美男氏のツイッターにはこんなツイートもありましたが、実際はどうなるのだろうか...。

sd QuattroもファームウェアのアップデートでDNG対応するそうなので、対応したら試してみようかと。

とは言えsd Quattro Hは買い!

様々な問題も拍車をかけてか、価格コムのsd Quattroの掲示板とかスッカスカで、愛用している身としては悲しい限りですが、それでもsd Quattroは本当に良いカメラです。

動画機能も省いてあるし、昨今の最新機種のように機能もゴチャゴチャしていませんから覚えることも多くないし、スチルメインのお年寄りなんかにも是非おすすめしたい。

シグマが「唯一無二」とか「圧倒的」と表現している解像感に関しては、そこまでの表現は如何なものかと私は同意し兼ねますが、RAWで撮ってSPP現像でディテールのパラメーターをCrispy側に振ってやるだけで、恐ろしいほどパッキパキにはなりますね。

sd Quattro Waterfall 滝

今回文字だけになるとつまらないからFlickrにアップした私が撮った写真を載せていますが、これらはRAW現像後に約半分のサイズでJPEG化したものです。

画像ファイルのサイズで言うと元のRAWデータは約50MB、アップした写真は約3MB。

元データをそのまま自分が使っているiMac 5Kで見ると、解像感の素晴らしさは目を見張るものがあります。Hになれば更に良くなるでしょうから、解像感や色の再現性に特化したカメラをお望みの方にもオススメです。

おまけで惜しい点

あ、そういや他に惜しい点もありました。

sd Quattro Hはセンサーサイズが大きくなったと言ってもAPS-Hだからレンズの数字通りに使えません。解像感が売りで風景写真にもってこいなのに、焦点距離が約1.3倍相当(sd Quattroは1.5倍)になっちゃうのは残念な点かも。

...と書きましたが、シグマには17万するけど、12-24mm F4 DG HSMってレンズがありますね。これだと15.6mm?と超広角も楽しめるようでした。失礼しました。

スポンサーリンク

【シェアする】

【フォローする】

関連コンテンツ

コメント

  1. 通りすがり より:

    おまけで惜しい点、APS-CではなくAPS-Hではないですかね。
    せっかくのHなのにそこ間違っちゃダメですよ^_^;

    • hironeko より:

      ご指摘どうも有難うございます。
      仰る通りでAPS-Hの誤りでした。
      修正しました。助かります。

  2. K.GAKU より:

    H 買おうと思っています。 購入希望者が一番知りたいポイントをプレゼンしていただきありがとうございました。 質問ですが、、

    名古屋で H を1~2時間試写する機会があり、試してきましたがとても欲しくなりました。自前のSONY α7s + MC11用に<SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art>を持っていて、これを H に付けて試写しました。αでは周辺光量落ちの現れるレンズですが、H では開放でも現れませんでした。
    これってフルサイズでなく APS-H なので、レンズの中心部のオイシイところを使えると考えていいですか?

    • hironeko より:

      私は無印だけを所有していて、Hの方は使ったことがないので詳しくは分かりませんが、
      HはセンサーサイズがAPS-Hですが、フルサイズ対応のDGレンズ推奨だそうです。
      DCレンズをHで使う場合はクロップ対応になるとか。
      Hにフルサイズ対応レンズを使用することで仰るように
      周辺まで優れた描写になるのかも私は分かりませんが、
      24-105mm F4 DG OS HSMはキットレンズとしてパッケージングされるくらいなので、
      シグマもHとの組み合わせに自信があるのではないでしょうか?

      ちなみに私も同じレンズを持っていて無印で使っていますが、
      確かに良く言われるように「APS-Cにフルサイズ対応レンズをつけると中央の」
      みたいな印象は受けるし、実際周辺の描写も悪くないのですが、
      思ったほどではない印象を持ちました。
      特にピントが合ってる部分に関しては安い17-70mmの方がシャープな描写だったりも。
      やっぱりAPS-CにはAPS-C専用レンズの方が良いのかな?とも考えてしまいました。
      ブログ拝見したらK.GAKUさんが凄腕なのが分かりましたので、
      もし差し支えなければK.GAKUさんの御見解をお聞かせ頂けると嬉しいです。

      • K.GAKU より:

        恐縮です (_ _)

         私はフルサイズも APS-H も素人です。ずーと、オリとパナのM 4/3 のミラーレスを90%、APS-C は Fuji の X100S を10%ぐらいの頻度で使ってきました。取り立ててオリやパナの小さなセンサーや Fuji の X-Trans センサーに不満はありませんが、どんなに良くなってもM 4/3 のセンサーでは夜の祭りの写真で手持ちは無理だなと思う点が一つ。 X-Trans センサーの絵が好きなので、関係ありませんが(笑)Foveon センサーの絵はもっと好きになるのではと思った次第です。
         一点目の高感度特性は昨年暮れ中古でSony α7S を手に入れて、SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM|Art+MC-11(Mount Converter)は新品で買って、夜の手持ち撮影を7SのISO 25600 までで訓練しています。レンズは素晴らしいですね。フルサイズで開放で周辺光量落ちも夜の撮影なら、あまり問題になりません。

         余談が長くなりました。ミラーレスのμフォーサーズのカメラにマウントコンバーター + 古いフィルム時代のNIKON用のレンズやライカ用のレンズを付けると、中心のオイシイ部分を用いて結像している感じがあり、欠点を帳消ししている印象がありました。 でもやっぱり hironekoさんのおっしゃる通り、APS-CにはAPS-C専用レンズなのだと思います。そうでないと、メーカーに失礼ですよね。 私はフレアーとゴーストぐらいはわかりますが、その他レンズのいろんな収差なんかは説明してもらわないと解らないレベルの単なる写真好きです。

         メリルとクワトロの絵の違いは、hironekoさんぐらいの方だとすぐに分るものなのでしょうね。クワトロが出たころは随分メリルに比べてがっかりしたという意見が、ネットでは多かったと思います。メリルの使いづらさは昔フィルム一眼レフでリバーサルフィルムを使っていた者には関係ないでしょう。hironekoさんは両者の違い、どう思われますか?

         長文・乱文失礼いたしました。

        • hironeko より:

          ご丁寧に有難うございます。
          なるほど。私もα7Sを持っていて高感度撮影を楽しんでいます。
          殆どうちの猫しか撮ってませんが…。

          APS-Cとフルサイズ対応との件有難うございます。
          私もMC-11を所有しているので、基本的にはフルサイズ対応レンズだけ買ってれば
          APS-Cにも両方使えるから良いのですが、APS-C専用レンズはやはり割安なのが魅力的なので悩みどころです。

          私はシグマのカメラはsd Quattroが初めてなので、メリルとクワトロの絵の違いなんて全く分かりません(^_^;)
          両者の写りの違いで不満を言ってる方々の殆どは単に解像感に関してのようです。
          1:1:1のメリルに1:1:4のクワトロではやはり敵わないって話のようで。

          ちなみにHの方は分かりませんが、無印で24-105mm F4を使うとそれなりにAF遅いです。
          安い17-70mmと古い型の85mmF1.4も使ってるのですが、比較してもかなりの遅さです。
          でもK.GAKUさんレベルでしたらH買ったら素晴らしい写真撮れると思いますよ。
          色も現像で大きく弄らなくても深みがあって良い色が出るし、
          Hの方は解像感も無印より更に良いでしょうし。
          MC-11でレンズ共有できるからオススメです。安い無印でも良いかも知れませんけど。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)