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激安なRangersのコンパクト三脚RA010を買ってみた

激安なRangersのコンパクト三脚RA010を買ってみた

聞いたこともないブランドで不安でしたが…。

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Rangersのコンパクト三脚RA010

Rangers(レンジャーズ)という中国ブランドの脚が180度に反転できるコンパクトな三脚を買ってみました。アマゾンのレビューがやたら良かったのと、9,990円という安さに惹かれて思わず。

写真右端の結構しっかりした箱に入っていて、付属品は三脚本体、写真真ん中の持ち運べるバッグ(質はまずまず)、ペラの簡易な説明書、六角レンチ1本でした。

この三脚の気に入ったところ

脚を180度反転させて折り畳める

激安なRangersのコンパクト三脚RA010を折り畳んだ時のサイズ

この三脚の一番のウリ。脚が180度に反転して折り畳めるので、2リットルのペットボトルよりちょっと大きいくらいまでコンパクトに収納して持ち運べます。

Rangersのコンパクト三脚RA010とSLIK(スリック)のF740のサイズ比較

でも実物を見ると思ったほど小さくなかったという印象。この折りたたんだ最短状態で35cmだとか。

私が所有している昔2,500円くらいで購入したSLIK(スリック)の極々一般的なサイズの三脚とのサイズ比較するとこんな感じ。

激安!

9,990円(アマゾン価格)はやっぱり安い!

同じ脚が180度反転するコンパクト三脚だと、ベルボンのウルトラロックUT-43QやマンフロットのBeFreeがありますが、それぞれ14,680円、18,662円するので、これらと比較してもかなり割安です。

そういやこの三脚のケースってマンフロットのBeFreeのケースとクリソツ…。

クイックシューの質感が良い

Rangersのコンパクト三脚RA010のクイックシュー

三脚本体と同じアルミ製で非常にしっかりした質感のクイックシュープレート。コインがなくても回せるネジ式なのも良し。アルカスイス互換との事。

ただ、クイックシューを三脚に固定するためには三脚側のネジを回す必要があります。私が持っているスリックの三脚はパチンとはめるだけで楽に着脱できる仕様なので、それと比べるとちょっと取り外しが面倒かなと。

クイックシューが小さく左右にスライドできる

Rangersの三脚のクイックシューが小さく左右にスライドできる

クイックシュー自体が小さく作られていて、左右にスライドできる遊びがあるため、クイックシューをつけたままでもカードやバッテリーに干渉せずに取り出す事が可能。

この写真はニコンJ5ですが、こんな感じでギリギリですけどクイックシューをつけたままメモリーカードが取り出せました。ただしバッテリーは無理。

「このスライドできる遊びの部分は何だろう?」と不思議に思っていて、カメラと取り付ける際に左右に動いたりして邪魔な遊びだなとか感じていたらこういう事でした。

FZ1000は取り出せず

ちなみにパナソニックのFZ1000はカードもバッテリーもどちらも無理でした。

自由雲台のボールの動きが滑らか

自由雲台のボールは音もせずグリン、グリンと非常に滑らかに動きます。雲台は取り外し可能。ちなみに水準器は2つ(水平と垂直)。

雲台は取り外し&付け替え可能。

脚の伸縮はロック式で楽々

激安なRangersのコンパクト三脚RA010

脚の伸縮はロック式になっていて、簡単に伸縮可能です。ベルボンのUT-43Qなんかは捻って伸縮させるようですが、個人的にはこのパチンと止めるロック式の方が断然好み。

ただ、やたらとキツイ箇所があったり、手で伸ばさなくても自重で伸びたりする箇所があったりと、品質にバラツキがあるのは微妙。

カラーリングがオシャレ

P1040021

ワンポイントで入っている色(ゴールドというよりオレンジがかった真鍮って感じだけど)がオシャレです。

まずまずの質感と剛性

激安なRangersのコンパクト三脚RA010の色はオシャレ

アルミ合金の本体は値段の割にはまずまずの質感と剛性。「素晴らしい!」とまでは言えないところが微妙ですけど1万円ですからね。

ボディがカーボンファイバーの高い方もありますが、17,000円するので私はパス。

一脚としても使用可能

一脚にできたり、登山の際の杖にできたりするそう。一脚にしてまた戻してが面倒だから私は使う予定はありませんが。

超ローアングル撮影も?

P1050410

センターポールを引っこ抜き、逆さまにして固定する事で、現実的か否かは置いておいて、こんな感じで超ローアングル撮影も可能みたい。

この三脚の気に入らない点

脚についているポリウレタン?みたいなやつ

激安なRangersのコンパクト三脚RA010

劣化するとボロボロになる黒いアレです。滑り止めについているのでしょうが、外に持ち出せば紫外線にもさらされる三脚だし、早い段階でボロボロになりそうだから個人的にはこれは必要ない気がする。

追記】アマゾンの説明文を読んでみたら「三脚の二つ脚には経年変化に強い発泡ゴムグリップを装着」と書かれており、経年劣化に強いとのこと。

ただ私が触った印象としては記述通りの印象なので消去しません。どう考えても経年劣化に強いとは思えないので。長期間使ってボロボロにならないようなら「劣化に強かった」と修正します。

2段階しか開脚しない脚

Rangersのコンパクト三脚RA010のロック部分

赤丸で囲んだ部位がロック機構になっていて、ここを押し込んだり、引き出したりしてロックさせるのですが、

P1040021

最大に開いた状態

激安なRangersのコンパクト三脚RA010の色はオシャレ

閉じた状態と2段階の角度でしか開脚ができません。ちなみにベルボンのウルトレックの足の開きは3段階。

Rangersのコンパクト三脚RA010の最低高

最低高はこんな感じ。競合する(180度反転開脚してコンパクトになるという意味で)マンフロットのBeFreeが34cm、ベルボンのウルトレックが33.6 cmだから殆ど一緒くらい。

エレベーターで伸ばすとグラグラ

Rangersのコンパクト三脚RA010は伸ばすとグラグラ

エレベーターで最大まで伸ばすと1410mmまで高さを上げられるものの、60Dに軽い撒き餌レンズのEF50mm F1.8 STMをつけた状態でもかなりグラつきます。

脚をもう少し開くことができれば安定性も高まるんじゃないかと思いますけど、上記した通りで、脚の開きはこの写真の状態(しかも結構狭い)か、ガバっと開いた状態かでしかロックできないので2通りしか選べません。

そもそもエレベーター部分の作りが甘くて、カメラ乗せてなくてもエレベーターを伸ばすとセンターポールがグラグラしています。

これは個体差あるのかも知れないけど、少なくても私の物はエレベーターを伸ばして使うのはキツイかな。

P1040022

安物のスリックのF740の方が剛性が上でシッカリしているっていうのが泣けました。

Rangersの方は足を固定して立たせた状態での足の開きが狭いのと、

IMG_1870

スリックの方は各足にセンターポールと連結する固定バーがついているからシッカリしているんでしょう。

Rangersの三脚RA010のセンターポールについている重りを引っ掛ける部分

一応、三脚のセンターポールにヒートンフックという引っ掛けられる部分がついているので、ここに重りになるような物をつければ強風にあおられても倒れにくくはなるそう。

この引っ掛けるところはバネ式になっていて、何も引っ掛けない普段の状態だと自動的に格納されています。

石突きの接地面が狭い

Rangersの三脚の石突き部分

石突きの接地面はボツボツがついている広い方ですけど、そもそも石突き自体が小さく、こんな感じで斜めに切れ込みが入っていて更に狭くなっているので、安定性の悪さに直結している感じ。

もっと接地面を大きく作ればもう少し安定感が増した気がするんですが、何も知らない素人の浅はかな考えなのでしょうか…。

例えばVanguardの三脚はパイプ径が太いから付属しているって事も考えられると思うけど、こんな感じで付け外しが出来る大きな石突きを別に用意するとかすれば安定性も全然違ってくる気がするんですが。まぁこれは他のメーカーも一緒かな。

っていうかこのVanguardのパイプ径36mmの三脚良いかも。アルミで脚のみだけど26,800円。石突きが3種類も用意されているのが良い。

ロックの際に自由雲台のボールが動く

構図を決めて自由雲台のボールをロックする際に、FZ1000(831g)程度の重さのカメラを乗せていてもロックした位置からカメラの重みでAFポイントが微妙に下がってしまいます。

これは更に重いカメラだと顕著で、ロックする際にわざわざロックしたい位置より上でネジを締める必要があって面倒。

値段相応かな

とにかく安かったので飛びつきましたが、まぁ値段相応かなって印象。全体的な質感や剛性は悪くはないですが、書いた通りで特にエレベーターを伸ばしてしまうと、一眼の中でも特に重いわけでもない60Dに軽いレンズのEF50mmF1.8の組み合わせでもグラグラして微妙な感じ。

とはいえ、コンパクト性を重視した三脚を選べばどこのブランドのもこんなものなのかも。剛性重視なら素直にそういうやつを選べば良いし、私はもっと軽いカメラのFZ1000で使おうかなって考えています。

そう考えるとこの値段でこの品質でここまでコンパクトに畳めて持ち運べるんだから、買って失敗したってほどのことではなかったかな。

実はスリックのF740は一度も外に持ち出したことがありませんでしたが、これなら持ち出せる?かも…。

っていうか、気付いたんですけど、

これってデザインも製品自体も殆ど同じじゃね?何でメーカー名が変わっているんだろ?良く分からん。

Sinvitonの方は同じ値段だけど、全高が1580mmと高くて上げられて5段になってるみたい。脚のロックが回転ロックになっているのと、ボディがRangersはアルミ合金に対し、Sinvitonはマグネシウム合金って書かれています。

私が購入した段階でRangersの方は残り2しかありませんでしたが、Sinvitonの方はまだまだありました。

追記

α7S、FZ1000、J5とサイレント撮影可能でシャッターショックを殆どゼロに抑えられるカメラを持っているので、この三脚はこれらに使用しています。

先日、滝の撮影に行った時も使いましたが、軽いJ5でしたから全くブレる事なく撮影出来ました。値段も安いから躊躇なく水の中でも泥の地面でも使えちゃいます(^_^;)

sd QuattroとRangersの三脚

7月に購入したばかりのシグマのsd Quattroにシグマの85mm F1.4のレンズの組み合わせが今家にあるカメラとレンズの組み合わせで一番重くて1.4kgくらいですが、センターポールを最大に伸ばすとやっぱりグラグラでタイマー撮影してもピンボケを量産してしまいます。

それとクイックシューとカメラのくっつき具合が弱いようで、思いっきりネジを回してクイックシューをカメラに取り付けても、このカメラとレンズの組み合わせ1.4kgくらいのカメラを乗せていると撮影時にカメラが横にブレてしまうのが分かります。

梅本製作所の自由雲台がこの点で非常に優れているそうなので、SL-50ZSCでも買ってみて取り替えるか、sd Quattro用に別な三脚でも用意しようかなと考えているところです。

もっとも個体差あるんでしょうけどね。この三脚もアマゾンのレビューでは絶賛している人達も多いようですし。私の個体がハズレ?を引いただけなのかも。

コメント

  1. 加藤 より:

    とても参考に成りました
    ありがとうございました。

    • 管理人hiroa hironeko より:

      わざわざご丁寧に有難うござます。
      多少なりとも参考になれたのなら嬉しいです。